やんやんブログ

ゲームって、なぜこう面白いのでしょう

PS3受難のとき

2007-06-11 23:20:53 | ごあいさつ・その他
弱り目にたたり目というのか、PS3については
本当に芳しくないニュースしか目にしませんね。
そしてまた今日もあまりよろしくないニュースが
流れておりました。
何でも英国国教会に属する教会が無断でゲームに
使用されたとして、適切な処置をとらない場合
法的手段に訴えることも辞さないと、かなり
ご立腹のようです。
その無断使用してしまったソフトというのが
PS3と同時に発売された「レジスタンス」で
なかなか好評だったようですが、ここにきて
その動きは完全に止まらざるを得なくなるかも
知れません。駒の数が減ることは、痛手でしょう。

しかし、これはやはり配慮に欠けた行為だと
私は思います。どこの国の宗教施設であろうとも
立ち入る者は厳粛さと敬虔さが求められます。
訪れた方も多いと思いますが、長崎の大浦天主堂
では入り口に、きっとその旨が告知されています。
南国の大らかな雰囲気の中にあって、そこだけ
張りつめた空気が流れていたことを覚えています。
仮想空間の必要な演出であろうとも、決して
銃撃戦の場所として選んでいい場所ではないと
思います。これが例えば舞台を日本に置き換え
神宮を舞台にちゃんばらをするとなれば、それは
やはり受け入れ難いものとなったに違いありません。

恐らくは早急に何らかの対処をされること
でしょうし、駒の数が減るもののPS3自体の
イメージダウンにつながることはないと思います。
ただ、出来ることとやってよいことの区分は
今後も非常に難しい問題となることでしょう。
ドットで全てを表現していた時代とは、技術も
その影響の度合いも格段に違ってしまったのです。
具体的な名前をあげなくとも、それが何であるか
ごく一部の人のみならず、多くの人がそれと
認識できる環境と力をPS3は持っているのです。

もちろん無自覚である訳はないと思います。
しかし、どこまでリアルさを追求していくか
今までならば技術面の向上に専念していたものが
また違った角度からも考えなくてはいけない
こととなるでしょう。
例えばリアルさを売りにしたスポーツゲームで
選手側から、俺はこんなブサイクじゃないなんて
クレームがついたりして。
それは冗談だとしても、何らかの形で問題は
頻出することでしょう。例えばレースゲームで
実在の街を再現しコースとした場合、建築家から
クレームがきたり、勝手に看板を付け替えた
などでもめ事とならないでしょうか。
リアルさを追求するのも難しい時代になりつつ
あることを感じました。