やんやんブログ

ゲームって、なぜこう面白いのでしょう

ビデオゲームの歴史2

2007-06-10 14:55:03 | ゲームにまつわるコト
番組はさらに進みます。ゲームの歴史は
「スペースウォー!」から初めての家庭用
ゲーム機「マグナボックスオデッセイ」へ
と移行しました。番組は、このマシンの登場
および人気の背景を、やはり戦争にあると
しています。端的に言えば、緊張状態からの
息抜きが登場の理由であり、暗く悲惨な映像を
映し出すだけだったテレビに、多様性を与えた
ことが、人気の理由だったとしています。
そして、さらに進んだ家庭用ゲーム機メーカー
としてアタリ社の登場へとつながります。
アタリ社の嚆矢となった「ポン」は、ウーマン
リブを時代背景に、対等な勝負が出来るゲーム
として人気を博したようです。この辺りは
なるほどと納得させられました。

このアタリ社の登場のあと、いよいよ日本の
登場となります。その端緒は「インベーダー」
です。ただこれはあくまでも日本国内のブームに
留まったような紹介がなされます。
世界的な影響を与えたのは「パックマン」から
となっています。これは様々な人が登場し
あらゆる賛辞を述べています。特に大きな功績
としたのは、ここに至りビデオゲームは初めて
主人公を戴いたこととしています。
この視点からの分析は、私にとって、とても
新鮮でした。こういった発想は日本人ならでは
のものなのかとの印象も持ちました。

舞台は再びアメリカに戻ります。アタリ社の
VCSの登場です。但しこのVCSは栄光
ばかりではありません。ビデオゲーム業界が
迎えた初めての挫折、いわゆるアタリショックの
引き金となったマシンであります。
このアタリショックの原因となったのは
一般的にはソフトの粗製乱造にあったとされて
います。この番組で、特に興味深かったのは
「E.T.」という具体的なソフト名を挙げて
いたことです。このアタリショックは、あくまで
アメリカでの出来事であり、日本人の私には
イメージは付くものの、どれほどのものかとは
分かりませんでした。しかし今回、その噂の
「E.T.」の画面を見て、納得しました。
いやー確かにひどかったです。MSXで発売
されたバンダイの「ガンダム」並みに。

もう一つ興味深いのは、番組では、このアタリ
ショックによって「ビデオゲーム市場は完全に
崩壊した」と結論付けていたことです。
勿論、和訳の段階で製作者の意図するところが
希薄になったりすることもあるのでしょう。
しかしそれを考慮しても、この出来事によって
アタリ社のみの失敗に留まらず、ビデオゲーム
市場は完全に崩壊したと、アメリカ人には広く
認識されているのではないかなと思いました。