成り行きアラカルト日記

人生は成り行きでありますが、日日是好日と考えて、日々の出来事を凡人の視点でアドリブ的に記載したいと思っております。

カムイ伝講義/田中優子

2008-10-25 14:03:40 | 書物
「ビッグコミック」を見ていると、特別企画「カムイ外伝講義」発刊記念対談として、夢枕獏・田中優子の対談をやっている。考えると白土三平の「カムイ外伝全集」が小学館から発売中で宣伝なのだが、なかなかオモロー!
 法政大学教授の田中優子が白土三平のライフワーク「カムイ伝」を使った講義内容をまとめてある本だとか。
 田中の話をまとめると、「カムイ」は最下層から世の中全体を見渡す存在の象徴だということになるだろうか。「いまもカムイはどこかに潜んでいる」ということで。一神教の世界なら「神」の存在があるが、日本ではそれに代わる存在もないわけで、その意味では「カムイ」は言葉からも色々な意味に取れ、ある存在の象徴なのかもしれない。
 ところで、1950年代生まれの二人であるが、当時の学生運動の時の二人の思考と行動の違いが面白い。

 確かに、言葉にできない何かの影響を当時の人々に与えた「カムイ伝」「カムイ外伝」であります。
 「ガロ」が懐かしいですねえ。