関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

ナンで国産フルーツを出荷するダンボール箱は、あそこまで殺風景で「能書きタラタラ」な外観❕❔なのか・・・

2023年03月02日 | 日記

今から14年前、当ブログに「国産食品の出荷に詰められる段ボール箱が、多色刷りにグレードUP。長期不況の節約時代にむしろ、華美化してきてる」との疑問を投稿した。

そして2023年の今、すっかりカラフル()になった「にっぽんの箱づめ青果」のパッケージデザインについて "思うところ"を綴りたい。

てか 単刀直入に言って、(日本産の青果箱は)ダサいプリント図柄が多いよね。図柄にすらなってない、単に品種と産地、せいぜい銘柄名を刷っただけのも目立つ。

出荷箱の用途(=詰める目的)が、梱包の主目的を除いたら余りに「事務的」一辺倒。内容がワカりゃいい、と名称を印字するだけ。ニュージーランド産のキウイ箱と比べたら、そっけない味気ないバエてない、のトリプル殺風景だとは思われないか❔

コトは、段ボール箱だけぢゃないのだ。

まったく同じことが、出荷元ウェブサイトの装丁にも言えてる。まずは、みかん箱=三ケ日みかんさんのサイト


まあ「地味」だよね💧

下にスクロールしてっても、文字情報中心に「長所の説明、能書き」に誘導するばっかで、クソまじめ。オモしろ味、エンタメ要素にゃホド遠い。これに対して、キウイ箱=ゼスプリさんのサイトは……


まあ「弾けてる」💚 新鮮そうな躍動。美味しそうだし、食べれば栄養が付きそう。

まさに、出荷用の段ボール箱は出荷元組織の体(たい)を表す❕ なのだな。もっと極論を言えば、にっぽん社会の体すら映し出してると言える。つまり、どういうことか。

ゼスプリのキウイは世界に輸出されてて、そこのターゲット消費者(多くは未成年や子育て世帯の青年層)に自作フルーツの素晴らしさをアピールしなきゃなんない。若者は忙しくて文字情報なんぞチンタラ読んじゃくれないから、ネットゲームばりに「色味と動き、オモしろ味」で興味を引く。訴求力はエンタメ度で決まる。

三ケ日みかんは一部がアジア市場向けに出荷されるが、多くは国内消費用だ。国内の箱売りのターゲット層は(冬季に みかんが欠かせないが節約も重視する)年金受給者が主力。みんな日本語をちまちま読んでくれるヒマ人なので、とにかく「詳しい能書き」を挙げつらっては、「こんなに安心、こんなに栄養価が豊富」と長生きしたい老人に訴える。

あまりにも、安易。内向き過ぎるのだ日本の(伝統的な)フルーツ栽培者は。

たらふく年金もらえて悠々なのは今の時代限りそんな年寄り層の購買ニーズに頼りきってちゃ💧「確実に❕ 未来が無いことすら、ワカらんのか❔❔


少しは考えよ。特定の、限りある、間違いなく確実に狭まってくだけの貧小マーケットの固定客層を、やたら漢字の多い、小難しい宣伝文ばっか振りかざして奪い合ってる場合か❔❔ その先は奈落(ならく)だぞ

ちなみに、日本の果物ブランドを販売する組織の多くは協業組合。一方の海外は(中国なども含め)、純粋に宣伝と販売のプロ集団である企業体が担うのが一般的。商品を卸す生産者たちはオーナー株主に収まってる。この違いも、日本のフルーツ産業が「果敢に世界に打って出られない、増産だなんて必死になれない」弱腰体質の、その"財務環境的な"背景にはなってるだろう。

そんな日本の悲壮感とは無縁、若い生産者世帯の活力が みなぎってる🔥フルーツ箱ぉ❕、と言えば 農産大国チリ産のダークチェリー箱だろな(羨) 次の動画で報じられてる通り、最近は中国本土市場で人気に火がつき絶好調 ウハウハ(←死語?)である。







ばかりか、買い付けてる中国側の青果事情筋も「このチリ発の魅力的な果実箱たち」に触発されたのかも❔しれん。同じように「ヨコ文字のブランド銘柄」を国産フルーツに おっかぶせ(逆に)海外輸出に打って出る商社まで❕❔あらわれ始めてる。中国も内情は「深刻な少子化トレンドへの入口」に吸われつつあるが、攻める農産業への意欲は(日本に比べりゃ)はるかに健全で旺盛だ。




ただま、このマンダリンオレンジの例に関して「日本の生産農家をディスる」ネタにするのも、あきらかに💧間違っている。

大量輸出までは出来ないでいる日本産フルーツも「丹精込めた美味しい優良等級品を高級ブランド化して"数量限定"輸出」、というビジネスモデルに関しちゃ、日本の果樹栽培業者の多くが会得してるからだ。その梱包箱は、さすがに日本とてキッチリ「美味しそうな=高級感あふれるカラー刷り」が徹底されてる。海外出荷先のシンガポール人や中国人消費者には読めない日本語表記も「日本産ゆえの漠としたブランドイメージ」が好感されてか、現に高値でも売り切れる人気の底堅さがあるようだ。


そう断った上で💧ナンなんだが、高級ブランドイメージで高利を稼ごう、なんて安直な企みは日本の生産農家だけが思いつくワケじゃない。むしろ、そんなのは(たとえばアジア圏なら)直感勝負に長ける韓国人あたりが容易に💧思いつくレベルの「儲け話」なんであって、高級ブランド策には策なりの「熾烈でドロドロな国家間競争」に晒される覚悟をも強いられる。


ぶっちゃけ、おあいにく様だが(ビジネス的に)持続可能な安全牌(パイ)にゃ成り得ない。

フルーツ輸出ビジネスの王道👑たるは、やはり前述したニュージーランドやチリの骨太な戦略を見習うべし。ちまちま"高級ブランド"運営だけに執着せず、毎年毎年の"安定"大量輸出を叶(かな)える「投下リソースに余裕ある増産環境」を整えねばなるない。たとえば人的リソースの視点では、血縁のこだわりを捨て去った、地域&行政ぐるみの「オープンな後継労働者の募集育成と定住支援」も大きなクリアすべき重要課題❕ なのは指摘すべくもない。
=了=

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