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日本ミニマム級王座決定戦を戦った帝拳ジムの辻昌建選手が、
試合直後に意識不明となり、救急車で搬送された。
辻選手は急性硬膜下血腫と診断され、
開頭手術を受けて経過観察中であったが、
今日・・・お亡くなりになった。享年30歳だった。
心からご冥福をお祈りいたします。
辻選手の試合は1回だけ観戦した事があった。
2008年10月9日の「最強後楽園」と名打たれた、
日本タイトルマッチの挑戦者決定戦だった。
辻選手の試合の記事があったので、
追悼になればと思い、本日の記事にしました。
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■ ミニマム級 ■
写真右側:日本ミニマム級2位 辻 昌建(帝拳)
11勝(3KO)1敗2分
写真左側:日本ミニマム級1位 堀川 謙一(SFマキ)
18勝(9KO)6敗1分
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最軽量級だけにスピードと回転が早い打ち合い。
前半は辻選手が押していたように観えたが、
後半は堀川選手が挽回。
私の採点では78-76で辻選手の勝ち。
公式採点は、78-76、77-76、
75-78の2-1で辻選手の勝ち。
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この試合に勝利した辻選手はランキング1位に登りつめ、
21日の王座決定に出場したのだった。
私は観戦していなかったのだが、
6ラウンドまでは優勢に試合を進めており、
スタミナが切れて来た後半に連打を浴びたようだ。
9ラウンド終了後には深刻なダメージがあったようだが、
あと3分1ラウンド頑張ればチャンピオンになると言う事で、
通常ではストップしていたかもしれない場面でも、
タイトルマッチだからこそ・・・止められなかったのだろうと思う。
ボクシングは相手の頭部や顔面、腹部を殴打して、
ダメージを負わせる競技である。
強烈なパンチで一撃でKOされるより、
コツコツと数多くのパンチを浴びる方がダメージが残る。
実は私も死亡事故が起きた試合を観戦した事が1度ある。
その時もノーガードでのパンチの交換が数ラウンド続いた。
お互いに打ち合い、
どちらかが一方的に打たれたわけではないのだが、
結果的に敗戦したボクサーが亡くなってしまった。
「選手の健康を第一に考え、早めのストップを心がけています。」
試合の前にアナウンスされる言葉である。
「遅すぎるストップはあっても、早すぎるストップはない。」
と言う人もいる。
日本国内の試合でプロボクサーの死亡事故は、
1952年の日本ボクシングコミッションが発足して以来、
35人目だそうだ。
辻選手、どうか安らかにお休みください。(合掌)
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