3ヶ月の修行中、人の良い小堀君は、
インドに相当のお布施(喜捨)をしたらしい。
リクシャーの運転手にさえチップを渡してしまうほどなので、
実際の旅行費用の大半はお布施とボッタクリで消えてしまったと
想像するのは容易い事である。
それでも中には心暖まるいい話もあれば、
爆笑ものの話もあった。
私が聞く事が出来たエピソードをいくつか披露する。
①ブッダガヤーの孤児院の話
日本でも坂本博之さんと一緒に児童養護施設の訪問をしたり、
チャリーティーを行っていた小堀君は、
ブッダガヤーの孤児院の子供達と交流を深めたそうだ。
サッカーボールを買う資金として800Rs(約1600円)を寄付した彼は、
なんと8月15日のインド独立記念日の式典に招待され、
どこかの偉い政治家の隣に席まで設けられていたそうだ。
(800Rsが高かったのかどうかには、あえて触れないでおこう。)
ホンマにええ話やなぁ・・・・。
②コルカタのオバサンの話
安宿街サダル・ストリートに一人のオバサンの物乞いがいたそうな。
皆様のご想像通り・・・小堀君は毎日の様に小銭を渡していたそうだ。
オバサンの方も毎日いただけるとなると、
小堀君の事をお得意様のように思っていたに違いない。
(小堀君がこのオバサンにお母様を重ねていたかどうかは不明)
コルカタを出発する日、よせばいいのに(失礼)オバサンを連れて、
近くのマーケットへ行ってサリーを買ってあげたそうだ。
オバサンは感激して、小堀君のほっぺにチューしてくれたそうだ。
(私でもした事がないのに・・・。失礼。)
小堀君が嬉しそうに話してくれたので、良い話としておこう・・・。
③バングラデシュの爺さんの話(インドではないけど。)
杖を突いたヨボヨボの爺さんの物乞いがいたそうな。
ここでもご想像通り・・・小堀君はお金を渡したそうだ。
ホントに可哀相な位ヨボヨボだったのでお金を渡した後で、
なんだか気になって後を振り返って見たら、そこには
杖を抱えて元気に去って行く爺さんの姿が
『ホントにマジでズッコケました。コントかと思いました。』との事。
④インドを去る日の話
インドを去る日になって小堀君が私に言った。
『友達からもらった寝袋をインドの子供に渡して帰りたいんです。
これが僕の最後の希望です。』
彼が宿泊していた場所は、デリーの安宿街パハール・ガンジである。
私は何組かの子供連れで営業している家族の物乞いが、
出没する場所を知っていたが、
あからさまの物乞いには渡したくないと思った。
寝袋を担いで現地の子供を捜しながら、通りを歩いた。
本当に最後の最後、通りの外れに差し掛かった時、
この写真の女の子を見つけた。
『この子にします。』小堀君は言った。
もうとんと日本では見かけなくなったが、
いい感じに鼻水を垂らしている。格好からしてお金持ちでもなさそうだ。
もらった物が、まさか寝袋とは思わなかったろうが、
背中に背負わせてあげて写真を撮ったら、
それを見ていた近所の人がやって来て、
『この子の家族に写真を見せてやってくれ。』と言った。
見せてあげたらとても喜んでいた。
インドに相当のお布施(喜捨)をしたらしい。
リクシャーの運転手にさえチップを渡してしまうほどなので、
実際の旅行費用の大半はお布施とボッタクリで消えてしまったと
想像するのは容易い事である。
それでも中には心暖まるいい話もあれば、
爆笑ものの話もあった。
私が聞く事が出来たエピソードをいくつか披露する。
①ブッダガヤーの孤児院の話
日本でも坂本博之さんと一緒に児童養護施設の訪問をしたり、
チャリーティーを行っていた小堀君は、
ブッダガヤーの孤児院の子供達と交流を深めたそうだ。
サッカーボールを買う資金として800Rs(約1600円)を寄付した彼は、
なんと8月15日のインド独立記念日の式典に招待され、
どこかの偉い政治家の隣に席まで設けられていたそうだ。
(800Rsが高かったのかどうかには、あえて触れないでおこう。)
ホンマにええ話やなぁ・・・・。
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②コルカタのオバサンの話
安宿街サダル・ストリートに一人のオバサンの物乞いがいたそうな。
皆様のご想像通り・・・小堀君は毎日の様に小銭を渡していたそうだ。
オバサンの方も毎日いただけるとなると、
小堀君の事をお得意様のように思っていたに違いない。
(小堀君がこのオバサンにお母様を重ねていたかどうかは不明)
コルカタを出発する日、よせばいいのに(失礼)オバサンを連れて、
近くのマーケットへ行ってサリーを買ってあげたそうだ。
オバサンは感激して、小堀君のほっぺにチューしてくれたそうだ。
(私でもした事がないのに・・・。失礼。)
小堀君が嬉しそうに話してくれたので、良い話としておこう・・・。
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③バングラデシュの爺さんの話(インドではないけど。)
杖を突いたヨボヨボの爺さんの物乞いがいたそうな。
ここでもご想像通り・・・小堀君はお金を渡したそうだ。
ホントに可哀相な位ヨボヨボだったのでお金を渡した後で、
なんだか気になって後を振り返って見たら、そこには
杖を抱えて元気に去って行く爺さんの姿が
『ホントにマジでズッコケました。コントかと思いました。』との事。
だめだこりゃ (新潮文庫)いかりや 長介新潮社このアイテムの詳細を見る |
④インドを去る日の話
インドを去る日になって小堀君が私に言った。
『友達からもらった寝袋をインドの子供に渡して帰りたいんです。
これが僕の最後の希望です。』
彼が宿泊していた場所は、デリーの安宿街パハール・ガンジである。
私は何組かの子供連れで営業している家族の物乞いが、
出没する場所を知っていたが、
あからさまの物乞いには渡したくないと思った。
寝袋を担いで現地の子供を捜しながら、通りを歩いた。
本当に最後の最後、通りの外れに差し掛かった時、
この写真の女の子を見つけた。
『この子にします。』小堀君は言った。
もうとんと日本では見かけなくなったが、
いい感じに鼻水を垂らしている。格好からしてお金持ちでもなさそうだ。
もらった物が、まさか寝袋とは思わなかったろうが、
背中に背負わせてあげて写真を撮ったら、
それを見ていた近所の人がやって来て、
『この子の家族に写真を見せてやってくれ。』と言った。
見せてあげたらとても喜んでいた。
王の証 ツタンカーメン寝袋 ~ファラオの寝心地~LA CHEREこのアイテムの詳細を見る |
初めまして。
リング上と日常で、
あれほどのギャップがある人はいません。
普段から殺気が感じられるとか、
近寄りがたいオーラがあるとか、全くありません。
帰国後、どうするのかな・・と思っていたら、
ジムでトレーナー見習いをしているとの事。
それが私には意外でした。
これからの人生も応援しましょう!
小堀選手のアルファロ戦での勇敢な戦いぶりとその後知った天然ぶりにすっかり魅了されてしまった者です。
インドへ行ったと聞いてどうしたかと思ってましたが、サントーシーさんがたくさん書いてくださっていて感謝感謝です。ありがとうございます。
小堀選手、大物ですね。自分にではなく人のためにお金を使うっていいことだと思います。おおらかで、心温まるお話でした。(いい話、ですよ笑!)
インドの神様が小堀選手の首に奇跡を起こしてリングに復帰させてくれないかな…。
宿泊代や食事代なんかは、
切り詰めていたようですが、
インドへのお布施(ボラレ代含む)と
友人・知人関係へのお土産代で、
ほとんど使ってしまったみたいでした。
数年後に戻って来るかもしれませんね。
ずっぽりとハマったって感じではないでしょうか(笑)
本当にいい人だと言う事を再認識しました。
この旅で彼なりの何かを掴んでくれたと思います。
これからの人生も応援しましょう。
いやぁ、小堀君らしい心温まるエピソードですね。
アジアを旅していると必ず物乞いがいるものですね。
小さな女の子が何か悲しそうな「目」をして袖を引っ張ったりします。
その仕草に負けちゃうんですよね。
でも、無視してると「ケチじじい」ってさ・・・
どこで覚えたか変な日本語知ってるんですよねw