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カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「マスカレード・ナイト」東野圭吾

2021年11月07日 22時09分59秒 | 本 / BOOKS

東野圭吾原作のマスカレード・シリーズの第3弾である。

最初のマスカレード・ホテル(2011年)でホテル・
コルテシア東京のフロントに潜入して捜査する事になった
刑事の新田浩介がフロントの山岸尚美に教育されながら、
事件を解決して行く。次作のマスカレード・イブ(2014年)は、
2人が出会う前にさかのぼっている。

そしてマスカレード・ナイト(2017年)では再びホテルに
潜入する事になった新田刑事とコンシェルジュになった山岸、
2人の間には氏原と言う堅物のフロントマンがいる。

映画紹介でも書いたが、大晦日の夜にホテル・コルテシア東京で
開催されるマスカレード・ナイト(仮面舞踏会)に殺人犯が現れる
と言う密告を受けて、新田刑事と捜査員が張り込みを開始する。

氏原は堅物なので部外者の新田に一切の業務を禁ずる。
新田にしてみれば捜査に集中できるので良いと言えば良い、
しかしフロントにいながら全く接客しないのは不自然であり、
結果的に犯人にホテルマンでなく刑事である事がばれてしまう。

コンシェルジュになった山岸は、より一層ホテル愛(顧客愛)に
磨きがかかりお客様第一に徹する。

 私は一流ホテルを利用する機会がかなり少ないためなのか、
 お金を払って顧客に徹する事が出来ない性分なのか、
 どうしても遠慮してしまう。インド・ジャイプルの5つ☆ホテル
 ランバーグ・パレスに宿泊する前にこのシリーズを読んでいたなら、
 ヘリテイジ・ホテルに宿泊できる身分の顧客と言う仮面を被って、
 セレブなマダムを演じただろうに・・・。

仮面を被ったお客様の素顔を知っても知らないふりをする、
お客様の要望に「無理です。」は禁句であり、
滞在するからには全ての要望に応えるのがホテルマンである。

ホテルにとっては犯人であってもなくてもお客様である。
刑事にとっては全てを疑うのが仕事である。
この根底にある考え方の違い、
その考え方で動くホテルマンと刑事。

犯人と密告者は誰か?
疑えば誰しもが怪しい・・・。
結末は・・・あぁ~そう来たか、なるほど・・・
であるのだが、犯人の設定が難しい。
映画ではちょっと変えてあったけど、
いずれにしても・・・ちょっと厳しい・・・。
まぁ事実は小説より奇なりであるのだが。

コメント
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