第13~29窟までがヒンドゥー教窟となるが、
メインの第16窟の情報が多いので第16窟とそれ以外で分けてみる。
<第16窟> カイラーサナータ寺院。
シヴァ神の住むと言われているカイラス山を模している。
幅45m、奥行85m、高さ32m。
8世紀にラーシュトラクータ王朝のクリシュナ1世王の命令で着工
玄武岩の岩肌を上から下へ掘り進み100年以上かかって完成させた。
ヒンドゥー教では継ぎ目のある物は汚れていると言われ、
このように継ぎ目のない物が神聖であるとされている。
(ちなみにサリーも同じ理由で1枚の布。)
この寺院の凄さ(大きさ)は上から見ないと伝わらないのだが、
現在は寺院の左右から上に登る道は封鎖されており行けない。
一番手前のを楼門を入り、その2階から内部を見た所。
左右に朽ちた象とスタンバ(柱)が立っている内側がナンディ堂、
その奥が拝殿、一番奥が本堂である。
ナンディ堂へ上る階段とナンディ。
ナンディ堂から楼門(入口)を見た所。
拝殿の壁の彫刻。ミトゥナ(男女交合)像もあった。
本殿の裏側の象の彫刻は世界を支えると言う事らしい。
ラーマーヤナやマハーバーラタの物語の細かい彫刻もある。
本殿裏側にも回廊がある。こんなに広かったっけ?
と・・・22年前の記憶は全くない私だった。
当然、全ての柱も削り出している。そこに穴が空いていた。
一番奥の回廊から前方向を見た所。
拝殿の内部とご本尊のシヴァ・リンガ。
個人的には本殿の右側の回廊にあったこの女神像が好き。