goo blog サービス終了のお知らせ 

カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ジョリー・LLB 2~

2020年10月21日 21時55分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品。2013年公開の「ジョリー・LLB」の
シリーズ第2段と言う感じ。ストリーに関連はなし。
主演がアシュワード・ワルシからアクシェイ・クマールになり、
舞台がウッタル・プラデシュ州の州都ラクノウに変わった。

  <ストーリー> 

弁護士のジョリー(アクシェイ・クマール)は妻プシュパ
(フマ・クレシ)と息子と一緒に暮らしている。
ジョリーは父親が30年間仕えた有名な弁護士リズビ
(ラーム・ゴパール・バジャジ)の元で働いている。

ある日、自分のオフィスを持つために、依頼者のヒナ
(サヤニ・グプタ)に弁護を引き受けると嘘をつき、
依頼金を充てたのがバレてしまい、ヒナは自殺してしまう。

ジョリーは罪悪感にかられヒナの訴訟を担当する事を決め、
事件を調べ始める。ヒナの夫イクバル(マナブ・カウル)は、
シン警部(クムド・ミシュラ)が昇進の点数稼ぎの為に、
テロリストのモハメッドだとして捕らえられ、
結婚式の翌日にテロリストとされたまま殺されていた。

ジョリーは訴訟を起こすが、シンは潔白を主張し、
敏腕弁護士マトゥール(アンヌ・カプール)を雇う

ジョリーはバラナシにグルジー(サンジェイ・ミシュラ)と言う、
協力者がいると聞きつけバラナシへ向い大金を要求されるが、
事件の有力な情報を入手する。ヒナの家に行った後、
ジョリーは何者かに狙撃されてしまう。

ジョリーはイクバルがエンカウンター・キリングで殺された時、
一緒に撃たれ死亡した警官の息子を証人喚問に呼び、
臨終の様子を聞く。しかしマトゥールが息子に対して、
侮辱的な態度を取ったため法廷は収拾がつかなくなってしまう。

マトゥールは息子にポリグラフテストを行わせ、
そのテスト結果を改ざんしたため、ジョリーは裁判長(ソウラブ・
シュクラ)はジョリーが偽証をさせたとして懲戒処分に処す。
しかし、ジョリーの上役であった懲戒委員長のリズビは、
4日間の猶予を与えたためジョリーは証拠を見直す。

そしてヒナとイクバルの結婚式に出席した警官の中に、
カシミールの制服を来た警官ファヒムがいたため、
カシミールへ向かう。ところがファヒムは投獄されていた。
ジョリーが来た事がシンに報告され、ファヒムは狙撃される。
ジョリーはファヒムからイクバルがテロリストでない事を聞く。

ラクノウに戻ったジョリーは警察長官に真実を話すよう説得する。
ファヒムを証人として裁判に呼ぶがカシミール警察がやって来て、
ジョリーが囚人と逃亡したため逮捕しようとし混乱となる。

マトゥールは、床に座り裁判を停止させる手段に出るが、
裁判長以下全員が床に座り込み、そのまま深夜になる。
突然、裁判長が裁判を開始し、ファヒムの証言を聞く。
ファヒムは結婚式に参列しイクバルが別人である事を告げたが、
シンがエンカウンター・キリングで殺害してしまった事を、
新聞で知り、事実を告げようとしたため投獄されてしまった。

最後に警察長官がサドゥ(修行僧)を連れて来る。
ファヒムが名前を告げる。テロリストのモハメッド・・・。
マトゥールは身分証明書を提示しヒンドゥー教のサドゥであると、
主張するがサドゥはジョリーの宗教的質問に詰まってしまう。
そして自分がテロリストのムハンマドである事を認め、
シンに賄賂をもらい姿を隠していた事を白状する。

裁判長はイクバルの無実を宣言し、ムハンマドを逮捕、
シンを殺人罪で投獄する事を告げた。

 主役がアクシェイ・クマールになった事により、
 ジョリーがコミカルな軽やかなキャラクターになった。
 依頼者のお金を流用し依頼者を死に至らしめた事が、
 不問と言うか帳消しになったのは、どうか?と思うが、
 (いつもの事だけど)映画だからいいのか。である。

 前作は対決する弁護士がボーマン・イラーニで、
 物凄い敵に立ち向かっていくジョリーと言う感じだったが、
 今回はジョリー役がアクシェイだったので、
 弁護士+悪徳警官と言う組織に向かっていく図式になった。

 3作目の主演が誰になるのか? が、
 ストーリー以上に楽しみである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ジョリー・LLB~

2020年10月20日 22時19分59秒 | 映画 / MOVIE

2013年の作品、タイトルは弁護士ジョリー。
LLBはインドの法学部の学位の単位の事。

ジョリー・LLBは2017年にアクシェイ・クマール主演で、
シリーズ第2段が公開されている。

  <ストーリー> 

飲酒運転の車が事故を起こすシーンから始まる。

ジョリー(アルシャド・ワルシ)はデリーの弁護士で、
義理の兄プラタップ(マノージ・パーワ)と一緒に仕事をしているが、
お世辞にも優秀とは言えない。

ある日、敏腕弁護士のラジパル(ボーマン・イラーニ)が、
富豪の息子ラフル(ラジーブ・シダールタ)が飲酒運転で、
6人を死亡させた冒頭の事故の弁護をし、
無罪を勝ち取ったのを傍聴したジョリーは、
名声と収入を得るため訴訟を起こす。

ピント(ハーシュ・チャヤ)が目撃者として名乗り出たが、
ラジパルに雇われていた事が解り、ジョリーに分け前を渡し、
裁判で負けるよう持ち掛ける。

お金の為に正義を曲げたジョリーは周囲から批判され、
ラジパルにお金を返し挑戦する事を告げる。

プラタップの協力によりジョリーは、
事故を目撃していた路上生活が生きている事を突き止め、
ウッタル・プラデシュ州の北部の都市ゴラクプルへ行く。

ミシュラ(スシール・パンデイ)は運転していたラフルが、
自分の脚の轢いてそのまま逃げるところを目撃していた。
そして警察のサトビール(サンディープ・ボース)が、
ミシュラから脅迫し金を巻き上げゴラププルへ追放していた事を
突き止め、妨害に遭いながらも証言の為に法廷へ連れてくる。

裁判長(ソウラブ・シュクラ)はサトビールの罪の追求と、
ラフルの有罪を認め懲役7年の刑に処した。
プラタップは初めて裁判に負けた。

 ボーマン・イラーニはいつもながら流石の演技。
 きっとうまくいくの学長役もこの人だと思うと、
 演技の幅が広く凄いの一言。

 主演のアルシャド・ワルシはそもそもダンサーだったようだが、
 これまで私が観た映画の中にも出ていたのを見逃してきたようである。
 なかなかどうして良かったわ。ダメな弁護士から、
 正義を熱く語る弁護士になっていくところ、見事だった。
 続編は名の知れたアクシェイ・クマールに変わったけど、
 このシリーズの売り上げを伸ばそうとしたのかな。
 アルシャドは最も過小評価されている俳優の一人らしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ライド~

2020年10月19日 22時09分59秒 | 映画 / MOVIE

2018年の作品、タイトルは「襲撃」。
1980年代、税務局の勇気ある職員の元で、
所得税を徴収すべく活躍した人々の実話を元にしている。

  <ストーリー> 

アメイ(アジェイ・デーブガン)は妻のマリニ(イリヤナ・
デクルーズ)と二人暮らし。1981年ウッタル・プラデシュ州
の州都ラクノウの所得税部門に赴任する。

ある日、アメイはシータガルの大物ラメシュワル(ソウラブ・
シュクラ)が蓄えた裏金についての匿名の電話を受け、
調査を開始するが、部下たちは家族に被害が及ぶのを恐れ、
同行を拒否する者もいた。

アメイ一行はラメシュワルの屋敷を捜索し、同時に関係する
工場や会社も一斉に捜査を始めた。そして屋敷の至る所に
隠された現金、金塊、宝石類を発見する。

 一族でも使いきれないほど持っていても、
 更に・・・と言うのは人間の欲望は果てしない。

ラメシュワルはインディラ・ガンディー首相に助けを求めるが、
要求が受け入れられないと知りアメイの妻マリニを襲わせる。
そして暴動を起こさせ、民衆に屋敷を襲わせる。
屋敷を取り囲まれたアメイとラメシュワルの家族は、
裏から逃げ出すがアメイは部下と家族を逃がして自分は残る。

首相が派遣した警察の部隊が駆けつけ暴動を制圧し、
ラメシュワルは脱税で収監される。ラメシュワルは、
刑務所で誰が自分を密告したのか、家系図を書いて、
考えている・・・。

アメイは手柄を立て次の町へ異動して行く。
タレ込んだのは誰か? 
ラメシュワルの一番下の息子の嫁だったのだが、
嫁には結婚前に恋人がおり、ラメシュワルに望まない
結婚をさせられた事を恨んでおり密告したのだった。

 インド人は税金を払わないと言う事が判明したのは、
 2016年11月にモディ政権が突然打ち出した、
 「ノートバンディ」と言う高額紙幣廃止令の時だった。
 国民の95%が納税していない、と言う日本人からすれば、
 「マジか?」と思う数字が出た。

 年収10万ルピー以下の人は無税であるから、
 その辺りの物売りの人々は恐らく無税である。
 で、所得がバレないように銀行に預金せず、
 タンス貯金のように自宅に隠し持つ人が多い。
 入出金が解らないように現金取引するのも、
 税金逃れの方法である。

 ノートバンディを機にキャッシュレス化が進み、
 アーダルカードと言うマイナンバーみたいな物も発行され、
 お金の流れが少し見えるようになってきているとは思う。
 こう言う脱税者がいるから、取りやすい外国人から
 高額の所得税を巻き上げているのだと思うと腹立たしい。

 アジェイ・デーブガンは硬派な役が良く似合う。
 タイプでは全然ないが上手い役者だと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~チューブライト~

2020年10月18日 22時04分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品、タイトルは「蛍光灯」。
サルマン・カーン演じる主人公ラクシュマンのあだ名。

私が子供の頃も蛍光灯と言うあだ名の友達がいたわ。
スイッチを押してから点灯するまで時間がかかると言う意味で、
平たく言えば、解るのに時間がかかると言う事だから、
良いあだ名ではないが、インドでも同じみたい。

サルマン・カーン(長男)の弟ソヒル(三男)が兄弟役として
共演してる。ちなみにアルバーズ・カーンは次男。
サルマンがスターすぎるので二人は目立たない。

  <ストーリー> 

インド独立前のウッタラカンド州の東部山岳地帯の、
ジャガットプルが舞台。少年ラクシュマンはチューブライトと
呼ばれ友達もいない。弟バラトはそんな兄をかばうようになる。

ある日、学校にガンディーがやって来て子供たちに、
信仰、勇気、信念について教えると、ラクシュマンとバラトも
自分の強さを信じるようになる。

そしてインド独立、その後、二人の両親が相次いて亡くなり、
ガンディーも暗殺されてしまう。二人の絆はさらに強くなる。

成人したラクシュマン(サルマン・カーン)とバラト(ソヒル・
カーン)、何をやってもダメなラクシュマンと対照的に
バラトはスポーツも仕事も何でもできた。

1962年、中国がインド国境を超えて攻めて来た時、
軍が徴兵を開始しほとんどの男性は志望したが、
ラクシュマンは採用されなかった。

ずっと一緒に暮らしてきた二人だったがバラトは出征し、
ラクシュマンは残されてしまった。
ある夜、街に魔術師(シャー・ルク・カーン)一座がやって来て、
ラクシュマンが舞台に呼ばれる。観衆は彼を見て大笑いしたが、
ラクシュマンは魔術師を信じボトルを動かす事に成功する。

 あれっ? この二人、犬猿の仲だったはず。
 仲直りしたのかな?

ある日、ラクシュマンは中国人家族が街に来たのを発見し、
当局に密告しようとすが、バンネ(オーム・プリ)は、
ガンディーの教えに従い仲良くするように諭す。ラクシュマンは、
相手に拒絶されながらも馬鹿正直に受け入られる様に努力する。

そして友情が芽生える。
バラトが戦死したと言う報告があり葬式を行うが、
後で重傷を負いながらも生きていた事が判明し、
ラクシュマンは友達になった母子と共に野戦病院へ向かう。
兄弟が再会して完。

 確かにサルマンの映画でアクションなし、
 ロマンスなし、と言うところがインド人には、
 面白くないと思われたのだろうけれど、
 なかなか良かったけどね。

 私の認識では・・・最近のサルマン・カーンの映画で、
 唯一ハズレた作品であるが・・・なぜハズレたんだろう。
 蛍光灯の演技は良かったし、定番の肉体派らしい所はなかったが、
 私的には良かった。(ファンじゃないけど)
 サルマンに求められているにはアクションなんだろうけど、
 善い人を演じるのは本当に上手いと思う。なんで悪人を、
 消し去る事ができるんだろうか? と思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~サラク~

2020年10月17日 21時58分59秒 | 映画 / MOVIE

約30年前の1991年の作品、タイトルは「道」。
1976年のアメリカ映画「タクシー・ドライバー」に、
触発させらたマヘーシュ・バットが監督、娘のプージャと
サンジェイ・ダットが主演である。
タクシー・ドライバーはロバート・デニーロ主演で、
ジョディ・フォスターが当時13歳と言う事で話題になった。

17歳でデビューしたプージャは当時19歳でこれが3作目、
サンジェイは1981年に父親の監督作品でデビューしており、
当時32歳。母親のナルギスも女優。

2019年に続編が公開されており、それを観たいがために、
30年も前のこの作品を観る事にしたと言うわけである。

  <ストーリー> 

ラヴィ(サンジャイ・ダット)はタクシーの運転手である。
彼の友人のゴティア(ディーパック・ティヨリ)は遊女チャンダ
(ニーリマ・アジーム)との結婚を望んでいる。

ラヴィは妹のルーパ(ソニ・ラズダン)が殺された後、
精神を病んでいる。ある夜、プージャ(プージャ・バット)
と出会うが、トランスジェンダーのマハラニ(サダシヴ・
アンラプルカル)が経営する売春宿に売られてしまう。

ある夜、ラヴィはゴティアと一緒に売春宿へ行き、
プージャを連れ出そうとするが、お金が足らなかったため、
ゴティアも持ち金や貴金属を差し出す。ゴティアは、
プージャが戻らなかったための人質として取られる。

ラヴィは何もしないままプージャと街に出かけ、
愛を告げて毎晩逢いに行く事を約束する。
そして自分の商売道具であるタクシーを抵当に入れ借金をして、
次の日も逢いに行くが、マハラニに断られる。

ラヴィはマハラニを刺してプージャを逃がす。
どさくさに紛れてゴティアもチャンダと一緒に逃げ、
結婚式を挙げる。4人は知り合いの警官イラーニ
(パンカジ・ディール)に保護を求める。

ところがイラーニはマハラニと通じており、
4人を罠にはめて殺させようとする。
ゴティアとチャンダは射殺され、ラヴィも負傷する。
ラヴィはプージャの案内でタミルナドゥ州の避暑地ウーティの、
叔父の屋敷に届けるがそのまま倒れ込む。

 こんな屋敷に親戚が住んでいる(管理人か?)のに、
 なんで売春宿に売られたんだろう?

ラヴィはプージャの献身的な介護で回復する。ラヴィは、
友人に送金を依頼するが、マハラニとイラーニに殺されてしまう。
そしてもめ事を起こし警察に見つかってしまう。
友人が殺された事を知ったラヴィは急いでプージャと結婚式を挙げ、
敵討ちのためムンバイに戻る事に決める。

そこへマハラニの手下達がやって来てプージャは捕まってしまう。
ラヴィは船のマストに張り付けられるが、薄れる記憶の中で、
殺された妹の事を思い出し、逃れるとイラーニを殺しに行く。

ラヴィはイラーニを殺した後、マハラニの売春宿に行く。
マハラニは火を放ってプージャを殺そうとするが、
ラヴィはマハラニを殺しプージャを助ける。

数年後・・・刑務所から出所するラヴィをプージャが出迎え、
固く抱擁する。

 トランスジェンダーのマハラニ役のサダシヴであるが、
 残念ながら身のこなしも仕草も女性には見えなかった。
 30年昔なら化粧と服装だけで良かったのかもしれないが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~パンガー~

2020年10月16日 22時13分59秒 | 映画 / MOVIE

2020年1月公開の作品、タイトルは「めちゃくちゃ」。
久しぶりに新作である。

インド発祥の謎のスポーツ「カバディ」。
鬼ごっこみたいな・・・陣地争いみたいな・・・
何だか解らない(笑)ルールを知るためにも観てみたい。

過去にクリケットはルールが解らないから面白くないのかな?
と思い、自分でやってみたりしたのだが・・・
これがルールを知れば知るほど面白くなくなって行ったのだった。
カバディはどうだろう・・・・。

劇中では国鉄で仕事をしながらカバディの練習をすると言う、
日本でいう実業団チームのような感じであった。
そこから有力選手を選抜してナショナルチームを作るのだ。
日本のアマチュアも同じである。

  <ストーリー> 

マディアプラデシュ州の州都ボパール。
鉄道駅の窓口で働くジャヤ(カンガナ・ラナウート)は、
夫プラシャント(ジャシー・ギル)と小学生の息子アディティア
(ヤギャ・バシン)と暮らしている。

ジャヤは寝ている間にプラシャントの身体を蹴っている。
2010年にカバティのナショナルチームのキャプテンだった彼女は、
就寝中に無意識に身体が動いてしまうのだった。

ある日、チームメイトだったミーヌ(リチャ・チャッダ)が、
ボーパルのカバディの女子チームのコーチとしてやってくる。

ジャヤとプラシャントは同じ国鉄で働いており、
職場結婚だった。ジャヤは結婚後もカバディを続けていたが、
妊娠したために引退、出産後に復帰するつもりでいたが、
アディティアは身体が弱く一緒にいる事が必要だったため、
叶わなかったのだった。それを知ったアディティアは、
ジャヤをカムバックさせようと父親に掛け合い、
プラシャントもジャヤに勧める。

そして二人の協力により復帰のためにトレーニングをする。
最初は乗り気でなかったジャヤも身体が動くようになると、
本気でカムバックする気持ちになる。

ジャヤはミーヌと共にテストを受けるためにムンバイに行き、
経験を買われて採用されるが、チームがコルカタだったため、
家族と離れて行く事は出来ないと断ってしまう。
しかしプラシャントとアディティアにコルカタ行きを
強く勧められジャヤは単身コルカタへ向かう。

ジャヤを送り出したもののプラシャントとアディティアは、
男2人ではいかんせん女性の役回りは難しく、
ジャヤの母親や隣のおばさんの助けをかりて何とかやっていく。

ジャヤはホステルで同室のニーシャ(メグナ・ブルマン)たちと
練習に明け暮れ充実した毎日を過ごしていく。そして・・・
試合に勝った後、過去の実績を知るレポーターからインタビューを受け、
TVに出た事で家族も知人関係者も一様に安堵する。

そしてナショナルチーム・メンバーを選抜する大会で、
過去の実績とブランクを経てのカンバックが認められ、
監督推薦で最後の一人に選ばれる。

ところが現チームのキャプテンのスミタはジャヤに対して、
敵対心をむき出しにする。

 基本的にナショナルチームのキャプテンになるほど人物は、
 そじょそこらの人とは違い人間的にも優れた人物である。
 ・・・なのだが・・・・

初戦からジャヤの出番は全くなく、家族や知人たちは落胆する。
そして最終イラン戦。ジャヤは経験を買われてスターティング・
メンバーに名を連ねる。後半、同点で最終のプレイヤーはジャヤ。
残り8秒・・・脚をつかまれたジャヤは必至でラインに手を伸ばす。
指先がラインに触れた瞬間、試合終了のホイッスルが鳴る。

みんなの努力が、協力が、辛抱が、犠牲が・・・・
全てが報われた瞬間であった。

 とにかくスポーツ物に弱い私である。
 自分がスポーツに明け暮れた子供時代があるから、
 ストイックに打ち込む姿には拍手を贈りたくなる。

 肝心のルールだが、よく解らなかった。
 攻撃でも守備でも得点が入るようだ・・・。

 バングラデシュは解るとして、タイ、韓国、イランでも
 やってるし、国際大会のレベルなんだね・・・。

 カバディのナショナルチームのキャプテンであったとしても、
 結婚後の生活はごく一般的であった。子供が一人で夫婦共働き。
 職場でも特に優遇されているわけでもない。これが現実であろう。

 ジャヤとミーヌがムンバイに行った時にタクシー運転手に、
 アミターブ・バッチャンはどこに住んでいるのか?と聞くシーン、
 私もチェンナイでラジニ様の家に行って、と言うので笑えた。

 以前カンガナ・ラナーウトの事を役柄に応じて存在を見事に変える、
 カメレオンのような女優と思ったのだが、ここでも普通の主婦と
 スポーツのトップ選手と言う役柄を演じ分けていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~2ステーツ~

2020年10月15日 22時18分59秒 | 映画 / MOVIE

2014年の作品、タイトルは「2つの州」。
主人公であるクリッシュが北のパンジャーブ州出身で、
アナーニャが南のタミルナドゥ州出身という設定。
インドでは結婚を始めいろんな事を出身地で決める事が多く
特に北インドと南インドでは習慣も言葉も違い過ぎるため、
お互いに(特に北インド人は)受け入れない事がある。

チェッタン・バガットのベストセラーの映画化で、
日本に住む昔の学友から絶対に面白いからと、
原作本の購入を依頼された事があった。
ちょっと期待しちゃうなぁ。

チェッタンはデリー出身で、奥さんはタミルナドゥ州出身、
IIT~IIMなどの経歴から見ても実話と言えるだろう。
また「3イデオッツ」や「カイ・ポー・チェ」などにも、
彼の作品からエピソードが採用されている。

  <ストーリー> 

パンジャーブ州出身のクリシュ(アルジュン・カプール)は、
名門IIT(インド工科大)を卒業後、グジャラート州の
主要都市アーメダバードのIIMでMBAを学んでいるが、
実は小説家を志している。

クリシュがカウンセラーに自分や周囲の人々の事を、
話していく形式で進んで行く。

クリシュはある日、学食でスタッフと言い争いをしている
タミルナドゥ州出身のアナーニャ(アーリヤ・バット)と出会う。

 南インド人にしては色が白すぎるけど・・・。

クリシュはアナーニャに勉強を教える事を買って出るが、
そうこうしているうちにクリシュに特別な感情が芽生え、
教える事が出来なくなってしまう。そして二人は
付き合い始めるが、勉強どころではなくなってしまう・・・。

アツアツのまま22ヶ月が過ぎて行き就職シーズンになる。
クリシュは銀行から内定をもらう。
そしてのアナーニャに結婚を申し込みOKをもらう。

卒業式の日、クリシュの父親はアル中で以前より
クリシュとは上手く行っていないため来なかった。
クリシュとアナーニャはお互いの家族を紹介するが、
パンジャーブ人とタミル人である事で、
お互い歩み寄る事はなくいがみ合い、席を別にする。

 会話はヒンディー語であったが、普通に考えればタミル人は、
 ほとんどヒンディー語は話せないはずである。そして、
 よほど進んだ考え方で理解のある家族同士でない限りは、
 結婚はどう考えても100%無理である。

就職前にデリーの自宅に戻ったクリシュだが、
タミル人と結婚を望むだけでなく、相当な学歴にも関わらず、
小説家になりたいと言う事は受け入れられるはずはなかった。

クリシュはアナーニャのいるチェンナイの支店へ就職する。
そして家を訪ねるが全く文化の異なる家屋や習慣に驚く。
アナーニャに頼まれて弟に勉強を教えに行くようになり、
父親から感謝されるが、結婚はダメだと言われる。

クリシュは更に努力し結婚の許しを得る事に成功し、
自分の家族を説得すべくアナーニャを連れてデリーに戻るが、
当然の如く歓迎されなかった。

クリシュの従姉妹の結婚式の当日、相手方が持参金を
吊り上げてきたのをアナーニャが上手く収めたことで、
株があがり結婚が許される。

両家はムンバイで会い話し合うがクリシュの母親は、
基本的にタミル人との結婚を良く思っていないため、
失礼な態度を取る。アナーニャも怒ってしまい、
距離を置きたいと言い出し、電話にも出なくなった。
二人はデリーとチェンナイに分かれて暮らす。

クリシュは仕事に打ち込む傍ら、二人の事を書き始める。
ある日、アナーニャからの電話でクリシュは父親が、
チェンナイに行き妻の所業を詫びた事を知る。
そして二人は晴れて結婚する事になり、クリシュ家族は、
父親を除き列車でチェンナイに向かう。

結婚式が始まった時、クリシュの父親が駆けつけ、
クリシュと和解し、妻にも長年にわたり酷い仕打ちを
していた事を詫びる。結婚後、二人には双子が生まれる。

 これは国際結婚についても言える事だと思うが、
 文化や習慣(言葉、食事も)が全く違うので、
 上手く行くはずがない、とインド人が言うのも良く解った。
 当人2人だけであれば別だが、家族がいると難しい。

 北インド人が南インド人を見下しているような所が、
 随所にみられたがこれは事実に近い。

 クリシュはIITを卒業しただけでも秀才だと思うが、
 IT系に進まずMBAを取るが小説家になると言う、
 かなりの変わり種である。IIT卒と言うだけでも、
 インド国内銀行でなく外資系企業からも高給待遇で、
 引く手あまたであるはず。 

 クリシュはアナーニャの家族に対して長い間耐え忍んで、
 凄く努力したと思うけれど、アナーニャはこらえ性がないし、
 媚びる必要はないけど、文化の勉強が足らない気がした。
 気に入られない事は初めから解っている事じゃないかな。

 家族の祝福のない結婚はあり得ない。と言う考え方だが、
 そこがインドでは難しいところで、反対を押し切り結婚しても、
 それが名誉殺人につながっては困る。

 これは映画だから別世界の事、と言うのではなく、
 現実であるとインド人は直視してもらいたい。
 結婚は当人の意思のみに従って・・・なんて事は、
 この国には無理なのかなぁ・・・。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~3イデオッツ~を、もう一度。その③。

2020年10月14日 21時51分59秒 | 映画 / MOVIE

デリーからヒマーチャル・プラデシュ州の州都シムラーへ、
そしてジャンム・カシミール州のラダックへ・・・・。
ここでは数か所の撮影スポットを訪ねているので、
情景は鮮明に目に浮かんできた。

ランチョーがいる学校、最後のシーンのパンゴンツォ(湖)の
そしてロケ隊が宿泊したホテルの写真も公開する。

 

  <ストーリー> 

再び学生時代の回顧。

ある夜、泥酔した3人はお互いの夢に向かう勇気を出す事にする。
ランチョーはピアに告白しようと学長の家に忍び込むが
ラジューが顔を見られてしまう。既に落ちこぼれていたが、
学校を追放される事を悲観し自殺を図る。

ラジューは重体だったがランチョーやファラン達の
必死の看病で回復して行く。そして就職面接に向かい、
恐れを捨てて正直に自分をさらけ出した事で採用される。

ファランが憧れの写真家へ書いて出せなかった手紙は、
ランチョーが内緒で投函し、弟子入りを許可される。
父親に正直な気持ちを伝え写真家になる事を許される。

しかし学長がラジューを落第させるために、
試験を難しくしようとした事をピアから聞いた、
ファランとランチョーは試験問題を盗むが、
ラジューは不正を拒否する。学長は激怒するが、
学長にピアが過度のプレッシャーをかけられて、
重荷となった兄が自殺してしまった話を持ち出す。

その夜、学長の家にいた長女が産気づいてしまう。
大嵐で停電になってしまうがランチョーは
ピアから電話で指示を受け、全ての学生に指示を出し、
クリーナーを改造した機械で無事に赤ちゃんを取り上げる。

学長は功績を認め追放処分を取り消す。



現代:ランチョーに会いに行く為にピアを誘う事になったが、
ピアは自身の結婚式のためにマナリー行っていると言う。
3人はマナリーへ行き結婚式場からピアを連れ去る。

4人はラダックの学校に到着する。
そこでは子供達がランチョーのアイディアによる
様々な機械を使っていた。

チャトゥルが校舎に向かって放尿すると・・・

 

子供が割れた電球を降ろし感電させる。
それを見た3人はランチョーが間違いなくいると確信する。
ランチョーはパンゴンツォでリモコン飛行機を飛ばしていた。
そこへピアがスクーターで登場する。

 

3人はランチョーが黙っていなくなった事を怒っていた。
手荒く再会を喜んでいる所へチャトゥルが登場し、
自分の自慢話を始める。ランチョーの本名が
ワングドゥである事を知り全員が驚く。

 

 どこまでも青い空、空と地面が限りなく近い場所。
 標高4000メートル超なので空気が薄い・・・。

 この映画を最初に観た時に疑問に思った事があった。
 それはピアがランチョーと出会った時には既に婚約していた、
 にも関わらず10年以上も結婚していなかった事だ。

 インドでは結婚式ありきなので、婚約したとしても、
 数カ月後には必ず結婚する。1年以上そのままと言うのは、
 普通に考えてあり得ない。ランチョー達の入学時には、
 ピアは既に医者であったので20代半ばであろう。
 年上かどうかはおいといても、40歳近くなっている。

 まぁ映画だからいいか。名作だし。

 人生において、勇気を出して行動するかどうかで、
 成功するかどうかは大きく変わる。
 行動なくして成功なし。行動すれば道は開ける。
 オール・イズ・ウェル。全ては上手く行く。
 そう信じて前進あるのみ、である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~3イデオッツ~を、もう一度。その②。

2020年10月13日 22時16分59秒 | 映画 / MOVIE

在学中の出来事、思い出の回想が続き、
そして卒業・・・・。その後はそれぞれの道を進み、
卒業から10年後、舞台はデリーから
ヒマーチャル・プラデシュ州の州都シムラーへ。
もちろん私はシムラーにも行っているので、
ここの風景もまた記憶に残っている。

  <ストーリー> 

コンノート・プレイスで買い物中のピアはランチョーを見つけ、
店を飛び出す。ランチョーはピアの婚約者がお金第一の男だと
言う事をピアに知らしめる。そこへラジューの父親が危篤との
電話が入りピアのバイクで駆けつけ病院へ運ぶ。

遅れて病院に駆け付けたラジューはランチョーに感謝し、
この一件からピアはランチョーに惹かれて行く。

大学で卒業試験の結果が発表されファランは最下位、
ラジューは下から2番目の散々たる成績だった。
頭を抱える二人の横でチャトゥルが荒れていた。
彼は2番だった・・・トップがランチョーだと知り、
ファランとラジューは驚きひどくショックを受ける。
卒業式の記念撮影の後ランチョーは姿を消してしまう。

10年後。チャトゥルがシムラーに来た目的だが、
憧れの科学者ワングドゥに会いたかったのだった。
ワングドゥの発明したシステムを使用するために、
彼の会社の秘書が契約しに来たのだが、
その時の写真に偶然ランチョーが映っていたのだった。

チャトゥルの運転する車はシムラーに到着する。
名前を手掛かりにランチョーの家を聞き込むと、
町で一番大きい屋敷だった。ランチョーに会えると
3人が急いで行くと、そこでは葬式が行われていた。

ランチョーに声をかけると・・・全くの別人だった。
家には卒業写真が飾ってあったがランチョーの場所には、
さきほどの家人の写真が合成してあった。経緯を聞くと・・・・

その家にはチョーテーと呼ばれる使用人の子供がいた。
本物のランチョーの身代わりになり学校に行っていたが、
とても優秀であった。ある日、先生に見つかり、
屋敷に連れて来られたところ、主人がこう言った。
自分は財を成し世間では旦那様と呼ばれているが、
学がない。息子も同じだ。屋敷に飾る学業の証明書が、
必要だ、勉強にかかる費用は出す・・・と。

ランチョーはランチョーではなかった・・・。

ランチョーの居場所を聞いた3人はラダックへ向かう。
教わった住所が学校であったためチャトゥルは、
自分はアメリカ大企業の副社長になり、ランチョーは教師である。
試験では負けたが立場が逆転したとほくそ笑む。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~3イデオッツ~を、もう一度。その①。

2020年10月12日 22時18分59秒 | 映画 / MOVIE

2009年の作品、タイトルは「3人のバカ」。
日本でも上映されていて邦題は「きっとうまくいく」である。

ヒンディー語のオリジナル版も日本語字幕版も観ているが、
少しヒンディー語が理解できるようになって、
改めて観ると新しい何かが見えるかもしれない。

実は11月から始まる東京外語大のオンライン講座、
ヒンディー語の上級コースを受講する事にした。
友人が受講すると言うのでその存在を知ったのだが、
私的には(自分のレベルは知っているので)中級コースを
受けようと思っていた。そこへ友人の一声があり、
実力より上を望まなければ上達なし!と思ったので、
上級コースを受講する事にした。内容は・・・

この「3イデオッツ」のヒアリングと別の読解である。
と言うわけで、受講までに(少なくとも)もう一度、
観ておくことにしたわけである。
セリフに耳を傾け理解できるかどうか? 確認したい。

レビューはその都度書いているが、
新しい(初めての気持ちで)書いてみる。

この映画では何と言っても「全ては上手く行く」と言う
フレーズが全てである。これは元気づけられる。

じっくり観たためレヴューが長くなってしまった。
またロケ地にも行っているので、その辺も加味して、
3回に分けて記載する。

  <ストーリー> 

2009年9月5日。
飛行機に乗っているファラン(マダーヴァン)に電話が入る。
彼は心臓発作を装い離陸途中の飛行機を引き返させる。
そしてデリー市内に住むラジュー(シャルマン・ジョシ)の
家を訪ねピックアップして母校ICE(帝国工科大)へ向かう。

思い出の場所にはチャトゥル(オーミ・ヴァイディヤ)が待っていた。
卒業から10年後・・この場所で会い一番成功しているのは誰か?
を語ろうと言う約束のために召集したのだった。

3人は車でランチョー(アーミル・カーン)が住むと言う、
ヒマーチャル・プラデシュ州の州都シムラーへ向かう。

以降は10年前(1999年)の回顧・・・・。

ファランは大学の寮で同室のラジューとランチョーに会う。
遅れて来たランチョーは新入生歓迎のイベントで、
機転を利かせ上級生を懲らしめる。

ファランは写真家になりたかったが父親の意向に従い、
ラジューは貧困から抜け出すためにIT大学に進んでいた。

ランチョーは独自性を打ち出した事で学長(ボーマン・イラーニ)に、
危険分子として目をつけられ、ラジューとは一線を置かれる。

3人はラジューの家に行った帰りに空腹を満たす為、
通りがかりの結婚式に紛れ込むが、学長の長女の結婚式だった。
そこで次女のピア(カリーナ・カプール)と知り合う。

ランチョーはヒンディー語が解らないチャトゥルのスピーチ原稿を
書き替えた事でチャトゥルの怒りを買ってしまう。
チャトゥルは10年後の今日、ここで再会し、
誰が一番成功しているか競おう!と勝手に提案する。
それが冒頭のシーンにつながる。

 ここまでで大体1時間ちょい。本編の3分の1である。
 インド映画は今でこそ2時間程度になったが、
 昔は3時間を超えるのが普通だったのだ。
 脈絡もなく歌って踊ってが入るのでそうなるだ。

 抑えておくべき登場人物は、ランチョー(アーミル・カーン)、
 ファラン(マダーヴァン)、ラジュー(シャルマン・ジョシ)の
 落ちこぼれ3人組と、優等生のチャトゥル(オーミ・
 ヴァイディヤ)、ICE学長(ボーマン・イラーニ)、
 その娘ピア(カリーナ・カプール)。

 ICEはデリーにある帝国工科大と言う設定であるが、
 モデルはIIT(インド工科大)である。
 デリーロケなので見知った場所が随所に出て来て、
 それだけでも楽しめる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ベージャー・フライ2~

2020年10月11日 22時08分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年の作品、タイトルは「脳みそカレー2」。
ヴィナイ・パタク主演の2007年の「脳みそカレー」の続編で、
3部作となっており2017年に3が公開された。

前作は1998年のフランス映画「奇人たちの晩餐会」に基づいており、
低予算でヒットしたらしいが、この続編は評価がイマイチのよう。
後に2010年の同名のハリウッド映画もある。

  <ストーリー> 

経済界の大物アジート(KK・メノン)が自分が出ている
TV番組をバックに犬を撃ち殺すシーンから始まる。

TV局のプロデューサーで友人のカプール(ラフル・ヴォーラ)に
クイズ番組のファイナルにあるクルーズに誘われる。
アジートはナイナ(ラクシャル)と結婚しているが、
秘書と不適切な関係にあり、夫婦仲は最悪である。

シーンは変わって税務審査官のブシャンは歌手になると言う、
長年の夢を叶えるため賞金が出るTV番組に出演し、
見事に勝ち抜き賞金250万ルピーとクルーズ旅行を得る。

クルーズ船に乗り込むと役人であるブシャンとは、
おおよそ無縁の世界が広がっていた。

乗り合わせたアジートはブシャンが税務の役人だと知って、
マークし始める。またブシャンの同僚のMT(スレシュ・メノン)は、
アジートの脱税の証拠をつかむために変装して乗り込んでいた。

ブシャンがプールで溺れたのを見たアジートは、
クルーズ船から降ろす事を決め海上警備隊の船に移すが、
ブシャンを海に突き落とそうとして自分が落ちてしまう。
アジ―トの部下もブシャンを海に突き落とす。

二人は無人島に流れ着く。いがみ合いながらも、
助けを求めるためにアイディアを出し合う。
そこへ(何故か?)ブシャンの叔父が外国人の女性と、
ジェットスキーでやって来るが、不貞に怒ったブシャンは、
追い返してしまう。

その夜、無人島だと思っていた島に民家があった。
忍び込んだ二人だが誤って非常信号を発射してしまい、
家主に見つかり追い出される。

非常信号を見たMTが無人島にやって来る。
そしてアジートに脱税の件を聞かせる。突然停電し、
MTは誤って爆弾に点火してしまい家が吹き飛ぶ。

翌朝、カプールとアジートの部下がボートで救出にやって来る。
そして妻ナイナがアジートを解任した事を知り呆然となる。
ブシャンはアジートに謝罪を求めアジートが応じると、
アジートを許してしまう。気がついたMTとブシャンは、
日常的に言い合っていたジョークを交わす。

15日後、帰宅したブシャンに叔父が謝る。

 無人島に流れ着いてからのやり取りが間延びして、
 退屈に感じられたし、エンディングが強引・・・。
 歌手になりたかったブシャンがいちいち歌を聞かせるのも、
 インド人ならお馴染の曲だろうけれど、
 日本人の私には全く知らない歌ばかりで楽しめなかった。
 アジートではないけど、歌を止めろ!と言いたくなった。

 2007年の1作目がヒットしたようなので、
 見つけたら観ようと思うが、これは酷かった。
 コメディとしてもあまり笑えなかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ブレット・ラージャ~

2020年10月10日 22時01分59秒 | 映画 / MOVIE

2013年の作品、タイトルはヒンディー語で「弾丸ラージャ」。
ラージャは主人公の名前。

全体的に大きく盛り上がるわけでもなかったが、
まぁまぁ安心して観られる普通の作品。

  <ストーリー> 

ラージャ(サイフ・アリ・カーン)は追われている途中に、
結婚式に紛れ込んでしまう。花嫁の従兄弟ルドラ(ジミー・
シールギル)に事情を話しそのまま参列者になりすます。

すると闇に紛れてララン(チャンキー・パンデー)と
アカンド(ヴィシュワジート・プラダン)が結託し、
ルドラの叔父の土地を麻薬栽培に利用するために取り上げ、
結婚式の参加者を殺そうとたくらんでいる事を知り、
ルドラと協力して戦う。

ルドラとラージャは仕返しを恐れ刑務所に避難するが、
その間にルドラの叔父は殺されてしまう。
刑務所でラージャとルドラは、ウッタル・プラデーシュ州の政治に
詳しいシリバスタ(ヴィピン・シャルマ)の手配で、
刑務所を抜け出して叔父の復讐をする。

二人は政治家シュクラ(ラージ・バブバール)のために
邪魔ものを消す仕事を始め、政界で信頼と支持を得る。
ある会議でバジャジ(グルシャン・グローバー)に侮辱された事で、
二人はバジャジを一緒にいた女優志望のミタリ(ソナクシー・
シンハ)と共に誘拐し身代金を奪いほとぼりが冷めるまでムンバイに飛ぶ。

ラージャとミタリはいい関係になる。ラージャの妹の婚約式の時、
バジャジはシュメール(ラヴィ・キシャン)と共に
ミタリを奪い返す為に隠れ家を襲いルドラを殺してしまう。
ミタリは隠れていて助かる。

バジャジを始末したラージャはミタリの故郷であるコルカタへ向かう。
ミタリの家族の前で銀行員だと嘘をつき結婚を許してもらおうとするが、
最初はベンガル人でないと言う理由で許してもらえなかったが、
最終的に祖母の一声で許される。

シュクラは政治活動の為にシリバスタが保管している
バジャジのお金を得ようとする。そして邪魔になった
ラージャを始末するためにラクノウに呼び戻す。

ラージャはシュメールを殺すためにラクノウに戻る。
警察はアルン(ヴィドゥート・ジャムワル)をシュメールと組ませ、
ラージャを抹殺しようとたくらむ。

ラージャはシュメールを殺し、アルンと戦うが命を助ける。
シュクラはラージャに外国に逃げるように告げるが、
ラージャの子分を抱き込みラージャを抹殺しようとする。
空港へ向かう途中、アルンがラージャの車を停め、
ラージャを撃ち車を炎上させる。

デリーへ向かう飛行機の中には、ミタリとアルン、
そしてラージャの姿があった。

ラージャは子分の裏切りに気づいており、
アルンにラージャをエンカウンター・キリングで始末させた後、
アルンをも始末する計画だった事を知る。
そしてアルンに計画を知らせ芝居を打ったのだった。

 アクション・スターのヴィドゥート・ジャムワルを起用しているが、
 相手役がサイフ・アリ・カーンのため、
 それほど派手な格闘シーンはなし。相手役がタイガー・シェロフや
 リティク・ローシャンあたりであれば盛り上がっただろう。

 あとはやっぱりソーナム・カプールを起用した割には、 
 役柄が小さく無理にロマンスを入れなくても・・・。
 と、いつもながらに思うのだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ファットソ~

2020年10月09日 21時59分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年の作品、タイトルは恐らく「太っちょ」。
FATとSOだと思われるが・・・?

けっこういろんな過去の映画に似ているようで・・・
1941年のアメリカ映画「幽霊紐育を歩く」、
1978年の「天国から来たチャンピオン」、
2001年の「愛しのローズマリー」。

まぁ安心して楽しめる作品って事で。

  <ストーリー> 

ナンディニ(グル・パナグ)とナヴィーン(プナブ・コーリー)、
タヌー(グンジャン・バクシ)とヤシュ(ネイル・ブーパラム)の
カップルと太っちょのスディープ(ランヴィール・ショーレイ)の
5人の物語。ナンディニとナヴィーンは結婚しようと思っている。

ある日、ナヴィーンの運転する車が事故る。ヤシュとスディープが、
同乗していたがナヴィーンは死んでしまう。

天国へ行ったナヴィーンは、ヴィジェイと言う名の天使のミスで、
本当はスディープが死ぬはずだったが自分が間違って、
死んでしまった事を知り地上に戻して欲しいと頼む。
しかし既に火葬が終わっており戻る身体がない。

地上に降りたナヴィーンの魂は、ヤシュがタヌーではなく、
ナンディとの結婚を考えている事を知り、
阻止するためにスディープの身体に戻る事になる。

スディープの身体に戻ったナヴィーンはナンディニに逢いに行くが、
ヤシュも来ていた。そして自分はスディープでしかない事に悩む。
ヤシュはタヌーと話をつけないままナンディニにアプローチし、
傷ついたタヌーは死のうとするがスディープが止める。

この一件の後、ナンディニはスディープが以前とは違った
人間になっている事に気づき始め、
いつしか一緒にいる事で安堵している自分を知る。

ナンディニがスディープに告白しスディープは受け入れる。
ヤシュとタヌーも元のさやに戻る。

 こう言う場合、魂と身体が違う人間になってしまった場合、
 僕はスディープではくナヴィーンだと言っても、
 すぐには信じてもらえないとは思うけど、
 やっぱり信じてもらえないのかなぁ?
 例えばナヴィーンしか知りえない事を知ってるとかが、
 たくさんあれば信じるしかないと思うけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ゴール・ハリ・ダスターン~

2020年10月08日 21時57分59秒 | 映画 / MOVIE

2015年の作品、タイトルはこの映画の主人公、
実在するインド独立の戦士ゴール・ハリ・ダスの名前。

ゴール・ハリ・ダスは1931年オディッシャ州生まれ、
10代の頃からマハトマ・ガンディーに影響を受け、
独立運動へ入って行く。しかし証明書を得るまで32年かかり、
この映画が制作されるに至った。

<フリーダム・ファイター(独立の戦士)>

インドの独立のために、自らの命を犠牲にして戦った人の事を、
フリーダム・ファイターと呼び称えている。
彼らはフリーダム・ファイターの証明書を持ち、
州によって異なるが月2万~3万円ほどの
フリーダム・ファイター・ペンション(恩給)を支給される。
証明書があると周りの人の見る目が変わるのである。

有名どころでは、サルダール・パテル、
ジャワハルラール・ネルー、マハトマ・ガンディー、
スバシュ・チャンドラ・ボース、バガット・シン・・・

娯楽映画ではないので退屈かもしれないが、
インドの独立に関わった人々の人生が淡々と進んで行く。

  <ストーリー> 

1945年オディッシャ州バラソール、
列車の横を走る14歳のグール。

2002年ムンバイ、ゴール・ハリ・ダース(ヴィネイ・パタック)
が通勤列車から降り売店で新聞を買いチェックする。

新聞記者のラジーヴ(ランヴィール・ショーレイ)は、
アニータ(タニシュタ・チャッテルジー)と共に、
ゴール・ハリ・ダースの取材を進めている。

ゴールの話で物語りは進んで行く。
1975年ムンバイ、息子アロクの大学入学に際し、
フリーダム・ファイターの証明書がないため、
入学が許可されなかった。ゴールは自分で記事を集め、
証明書を得る為に根気強く役所に通い続ける。

ゴールの人生は証明書を得るためだけになっていき、
妻ラクシュミ(コンコナ・セン・シャルマ)は応援するでもなく、
なんとなく疎ましそうに毎日を送っていく。

ラジーヴとアニータはゴールと共にオディッシャ州へ行き、
ゴールが独立運動に加わり投獄された証拠を探す。
古い資料は残っていなかったが警察署長の祖父の日記から、
投獄の記載が見つかる。それが決め手となり政府は、
ゴールに証明書を発行する決定を下す。

2007年、ゴールは証明書を手にする。

エンディング、80歳のゴール本人の日常を映した、
モノクロのフィルムが流れる。

 実在する一人の男が証明書を手にするまでの、
 32年間と言う長い戦いである。
 インドのお役所の仕事が遅いところとか、
 全くやる気のないような所も垣間見える。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ディル・ベチャラー~

2020年10月07日 22時01分59秒 | 映画 / MOVIE

2020年の作品、タイトルはヒンディー語で「無力な心」。
2014年のアメリカ映画「きっと、星のせいじゃない」、
2012年に出版されたジョン・グリーンの小説
「さよならを待つふたりのために」に基づいている。
末期癌患者同士のラブストーリー。

5月公開予定だったがコロナで延期になり、
6月に自殺したスシャントの遺作となってしまった。

舞台はジャールカンド州、インド全29州の中でも、
あまり聞かない州だと思うが、元々ビハール州から別れた州で、
スシャントはビハール州出身なので、
そう言う理由でのキャスティングかもしれない。

  <ストーリー> 

ジャールカンド州の主要都市ジャムシェッドプルに住む
キジー(サンジャナ・サンギ)は甲状腺癌でプシュペンドラと
名付けた酸素吸入器を持ち歩いてる。
大学祭でラジニカーントを愛する骨肉腫で右足を失った、
マニー(スシャント・シン・ラージプート)と出会う。
障害があっても明るく周囲を盛り上げるマニーとキジーは
親しくなっていく。

マニーは友人で緑内障のJP(サヒール・バイド)と一緒に、
映画を撮影しており、そこにキジーも加わって行く。
キジーはアビマニューと言う引退した歌手のファンで、
マニーはアビマニューを調べ本人と連絡を取った事を告げる。

マニーはキジーをダンスパーティーに誘うが、
自宅でキジーの父親がダンスの練習相手をするシーン、
実際にダンスパーティーで踊るシーン、
手術で両目の視力を失ってしまったJPを挟んで、
3人で踊るシーン、ここはジーンと来る。

マニーはパリにいるアビマニューに会いに行こうとキジーを誘い、
キジーの母親が同行する事を条件に医師の許可が下りたが、
キジ―の容体が悪化してしまう。キジーの回復を待ち、
3人はパリに飛ぶ。そしてアビマニュー(サイフ・アリ・カーン)に
未完成の曲の理由を聞くが納得のいく話は聞けなかった。

それでも二人はパリを楽しみ想い出を作るが、
マニーは自分の癌が終末期にある事を伝える。

帰国後マニーは入院する。そして急いで映画を撮り進める。
そして教会でJPと三人で模擬葬儀を行う。JPはマニーに、
賛辞を贈り、キジ―も短くも美しい二人の想い出を語る。
2日後・・・・マニーはこの世を去った。
キジ―への手紙と映画を残して・・・・。

 ジャールカンド州の風景として火力発電所が映っていたが、
 インドではかなり多い。私も友人の結婚式でビハール州へ行った時、
 かなり大きな火力発電所があり、空気が汚染されているせいで、
 目が痛くて開けられなくなった事があった。
 あれは絶対に身体に悪い。癌の原因はそれだけではないと思うが。

 この映画で救われたのは主人公の2人もそうだが、
 障害のある人達や周りの人々が暗くなかった事である。
 悲壮感がある演技をしていたら物凄く暗い映画になっていただろう。

 我が母は末期癌で自分の誕生日の1カ月前に、
 誕生日までの余命は残っていないと宣告されたが、
 本人が諦めなかったのが良かったのか生命力が強かったのか、
 2回の誕生日を迎える事ができた。
 最後は眠るように逝ってしまったが、すいぶんと頑張った。

 私も癌サバイバーであるが(末期ではなかったが)、
 余命宣告されたら・・・明日死んでもいいように計画し、
 会いたい人に会い、やりたい事をやり、食べたい物を食べ、
 飲みたい物を飲むだろう。悔いのない人生をおくろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする