
北陸では記録的な大雪、東京でも初氷が張ったらしいが、私は本日、
日比谷公園で美しい紅葉を見ました。
あと2週間で新年なのに、なんだかすごく不思議な感じです。
これこそ、2005年最後の紅葉ではないでしょうか。
時は流れ、季節は移ろい、あっと言う間に年の瀬です。
1年を通して、数多くの美しい物を見、新しい音楽に耳をそばだて、
時には感動に身を震わせたような気もしますが、全く何事も起こらず
昨年と同じように、毎日同じような時間が流れただけ、というような
気もするのは何故だろうなあ・・。
確かなのは、この一瞬・一瞬が二度と戻らない、リセットの利かない、
有限なものであることです。
そう、初夏の安曇野で見た幻想的な蛍の乱舞も、記憶の中の1ページ
になってしまったんですなあ。
「時の過ぎ行くままに」と言うジャズボーカルの名曲は何という美しい
響きを持ち、含みを持った、奥の深い言葉でしょうか。
この曲名は歌の内容と一致しないために誤訳であるという説がありますね。
確かにこの曲の詩を良く聴くと、「時が過ぎても」の方が内容的には
しっくりしますが、私は敢えてこの美しい曲名にこだわりたいですね。
日本人の「無常観」というやつにこの曲名がしっくりするからかな。
しっとりした、ハスキーなささやくような、クリス・コナーの歌は
この季節に聴くのにぴったりですな。
今年もあとわずか2週間、か・・・。
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