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Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

おお、お台場から富士山が・・・!

2007-06-17 10:31:34 | 東京さんぽ・夏

(2007.06.16 お台場・テレコムセンター前から)

気象庁が「梅雨入り」宣言した途端に、まるで「梅雨明け」のような、
スカッとした、雲ひとつない日本晴れの天気になりました。

ひょんなことから、このところ毎日お台場に来るようになりました。
そして今朝8時半頃、お台場のビルに到着し、いつものように窓の外の見慣れた
東京湾の景色に目をやった私は、「あっ!」と驚くタメゴロウ!
何と狭い海峡の彼方に、雪化粧をした富士山が見えるではありませんか!
お台場に来始めて苦節数十年、お台場から富士山を、それもこんなに美しい富士山を見たのは初めてです。
感動した私は思わず、足早に仕事場に向かおうとする知らない人たち(もちろん
女性のみに限定)に向かって、「ふ、ふ、ふ、富士山が見えますよぉぉぉぉ!」と
口走っていました。

そう、私は物心ついて以来高校卒業まで富士山の良く見える港町で育ちました。
富士山は、自宅からも、通学の自転車からも、学校からも良く見えました。
ふるさとでの喜びと哀しみ、笑いと涙、の全てのシーンにいつも変わらない
富士山の姿がありました。
そんな訳で、(特に予期しない場所、予期しない時に)富士山を見ると、
私の大脳のメモリー回路に「カチッ!」とスイッチが入ってしまって、人一倍興奮するのです。

良かった、良かった・・。

三宝寺池で絵になるご老人を見た

2006-07-23 23:27:53 | 東京さんぽ・夏
「そうだ、石神井公園へ行こうよ!」と妻が突然に言い出し、私も「う、うん」と承諾の返事をしました。
二人とも何十年もこの東京に住んでいるのに、石神井公園には行ったことがありませんでした。

石神井公園が、と言うよりも、石神井池に道路を隔てて隣接している三宝寺池がとてもよかったです。
日曜なのに人もまばらで、こんなに大自然に近い形で、したたるような緑の広大な公園が池袋から
僅か15分の所にあるなんて思いませんでした。
ほんとに、これだったらお弁当と本を2~3冊持って、毎週でも来たいねって妻に話したくらいです。

三宝寺池のほとりで睡蓮の絵を描いているご老人がおりました。
見事なその絵もさることながら、そのご老人からは、何とはなしににじみ出る風格や余裕といったものが感じられました。
絵の素材としての睡蓮の池よりも、むしろ、その睡蓮の池を描いていたご老人の方が、それこそ「絵になって」おりました。


東京都練馬区・石神井公園三宝寺池(2006.07.23)




2000年前の古代ハスを見た!

2006-07-09 23:24:38 | 東京さんぽ・夏
約1週間前の朝日新聞に「縄文時代の古代ハスが,今年も見事に開花!」という
ニュースが写真入りで掲載されていました。
このロマン一杯の古代ハスを、ぜひこの目で見たくなり、満を持して早朝の千葉
公園を目指しました。


千葉市千葉公園 (2006.07.08)

昭和26年に千葉県検見川の縄文遺跡から3粒の古代ハスの種を発見し、そのうちの1粒から、見事に2000年前の花を開花させる事に成功した、当時の東大大賀教授にちなんで「大賀ハス」と呼称されている、この2000年前の古代ハスの種は、その後、千葉公園に移植され、毎年、この時期になると見事に開花しているとのことです。

それにしても、何という美しさでしょう・・・。
ただただ、理屈抜きで、その余りの美しさに震えるほど感動しました。 
「2000年の時を超えて現代に咲く古代ハス」です!
月並みだけど、これ程までに、言葉に表せないほどシンプルで純粋な美しさを
間のあたりにして、自然の持つ不思議で人智のはるかにおよばない神秘的な力に
打ちのめされました。
これは経験した事のない,不思議な種類の感動でした。



私がこの古代ハスを見て思ったことは、
 ・ 大賀博士が、遺跡の中の土くれから、僅か3粒の種を発見した、
その学問・ 見識の高さ
 ・ そして、その3粒の種が2000年前のものだと見抜いた研究者の目の
   確かさ
 ・ たった3粒の種から(2粒は不首尾だったとしても)、とうとう2000年
   前に開花したであろうハスの花を昭和の現代に蘇らせたその執念
 ・ それよりも何よりも、2000年の時間的不在を超えて、無言で問いかける
   古代ハスの無垢の美しさ!
 ・ その2000年という時間の重さ!
   その間に万葉集の時代があり、源平の戦があり、戦国時代があり、織田信長
   や秀吉の登場や死があって、それらがはるかに現代に続いている。
   その膨大な時間的な累積!



この古代ハスは「美しさゆえの感動」を私に与えただけでなく、
 ・ 人はなぜ生きるのだろうか?
 ・ 人はどう生きたらいいのだろうか?
 ・ 人はどこから来て、どこへ行くのだろうか?
といった根源的な問いを投げかけて来たように思いました。

まるで、仏教の教えにある「浄土」に迷い込んだように、私はしばしの間、美しいハスの迷路に立ち尽くしてしまったのでした。



入谷・鬼子母神の朝顔市

2006-07-09 13:40:06 | 東京さんぽ・夏
「おそれ入谷の鬼子母神」で有名な台東区入谷の鬼子母神・朝顔市をのぞきに
行ってきました。 
朝顔の花期は8月の真夏でしょうから、まだちょっと先のことになりますが、
朝顔市は時季を先取りしての伝統的なイベントということでしょう。

この辺は、東京でも下町情緒・江戸情緒が残るエリアでしょうが、江戸時代からタイムスリップしたような、捻り鉢巻姿のいなせなお兄さん・お姉さん達が良い雰囲気を醸し出しています。



いいですなあ、この「和」の雰囲気・・。
この大地に美しく咲く花々は、この国にしかない文化の一部ですなあ。

「朝顔に つるべとられて もらひ水」  (加賀千代女)


雨に濡れるユリ

2006-06-19 23:07:56 | 東京さんぽ・夏


アジサイが咲き競う雨の白山神社。

アジサイに混じって、一輪のユリが雨に打たれて佇んでいました。
暗く湿った雨の中で、ここだけが周りと違う、明るい澄んだ空気が漂って
いるような感じがしました。

それにしても、雨に打たれるユリの花って、きれいだなあ・・・。

明治神宮御苑の花菖蒲

2006-06-12 21:17:10 | 東京さんぽ・夏
「アヤメ日和」とでも言うべきか、しっとりとした雨がそぼ降る休日に
明治神宮御苑のアヤメを観にいきました。

いいですねぇ、この感じ・・・。
静かな雨の中、ザクッ、ザクッという玉砂利を踏む音さえもしっとりと聞こえ、
大勢の人が歩いているのに、不思議なほどの静寂に包まれた異空間です。

御苑東門入り口から庭園の中に入ると、しばらくは天を覆うような大木と雨のた
めか、薄暗い道が続きますが、開花した睡蓮が所々に見える池のほとりに出ると
辺りは一変して、美しい緑の小道になり、花菖蒲田はもうすぐです。





(くどいようだけど)いいですねぇ、この感じ・・・。
静かな雨、しっとりと水滴を載せたアヤメの花、満開にはちょっと早いけど
つぼみと開いた花の混じり具合がまたいい。
数枚の田んぼが、微妙な高低差とカーブで、次々と異なる展開で目の前に現れる。
細やかな工夫、細緻な心配り、雨の多いこの季節に目を奪うばかりの美しさを
雨の中に創造する手腕・・・。
「やはり、日本のものは美しいなあ・・・」。これが本日の私の結論でした。







アジサイは雨の日に良く合う ・・・ 白山神社

2006-06-11 22:11:24 | 東京さんぽ・夏
先週末から関東・甲信越地方も梅雨入りしたらしいですね。
そのせいか、今日はシトシトと雨が降ったりやんだりの一日でした。

休日の朝早く(昨夜から予定を決めて)、都バスに乗って白山神社へ。
同じ文京区に住んでいるのに白山神社は初めてでした。
いや、良かったです、きれいでした!。



「雨の日のアジサイって、こんなにも表情が美しかったんだ!」と知りました。
アジサイの花びらも葉も、雨の水滴を受けて艶やかに光り、キラキラと輝いて
います。 晴れた日には見せない、アジサイのうれしそうな表情でした。
私は、特にブルーのアジサイが大好きです。
何が美しいと言って、雨に打たれるブルーのアジサイくらい言葉に尽くせない
数々の美しい魅力を秘めているものも、他にないのではないでしょうか?



雨の日の朝早く、神社の軒先に雨を避け腰を落ち着かせ、しばしの間、静かな
雨の音を聞き、アジサイの姿を目で見て、楽しみました。
まずまずの雨の休日ではありました。




水郷の町・佐原はあやめ祭りだった

2006-06-06 22:02:38 | 東京さんぽ・夏

千葉県・佐原水生植物園 (2006.06.04)

私はバラなどの西洋系の花よりも、アヤメ、サクラなどの和風系の花の方が好き
です。(ついでに、ケーキよりも和菓子、ステーキよりシラス丼が好きです)。

当然のことですが、日本古来の花は日本独自の文化の延長線上にあり、日本人の
心の在り方を現すものの一つでもありますね。
丁度今頃の時期を代表するのは、湿った空気、低く曇った空、時折降る雨、
等など、湿潤な風土でありますね。また、こうした私たちの風土に育まれた花々
であるアヤメ、睡蓮、ハス、アジサイなども、水や雨の風景に実にピッタリと
合いますなあ・・。

今回は雨模様ではなかったけど、利根川のほとりの広大な水郷地帯に浮かぶよう
な佐原水生植物園を訪れました。
日本は本当に水の豊かな国であること、そしてその豊かな水が緑豊かな田んぼ
を潤し、美しい花々を育て、この国を緑の国にしている、と実感しました。