
(2008.08.16 上野・不忍池)
今、上野駅のすぐそばの不忍池(しのばずのいけ)へ行くと美しいハスの花が
きれいです。
不忍池の約半分の水面はびっしりとハスの葉で覆われ、池の水面そのものが見えないほどです。
その池の全面を覆う深い緑色のハスは鮮やかな花を咲かせ、彩りを添えています。

それにしても、この池の水は決してきれいとは言えません。
いやはっきり言えば、大都会のネオンの灯りを映すその水面は、真っ黒に汚れているように見え、
数センチ先も見えないほどです。
その泥のような黒い水から、どうしてこんなに清楚な汚れを知らない美しさの極致のような花が生まれるのでしょうか?
もし神が生きとし生きるもの全ての創造主であるなら、この美しいハスの花が泥水の中から生まれる事にも、
きっと何かの意味を与えているに違いありません。
それはもしかしたら、「汚濁の中にあってもこのように気高く背筋を伸ばして生きなさい」、
「周りの環境に染まらず、自分らしさを持ちなさい」、などとのヒントなのかも知れません。

不忍池のハスの花は今が身頃です。
私は前日、上野恩賜公園管理事務所に電話して、ハスの花の開花状況を確認して
から行きましたが、その時いただいたアドバイスに従って早朝6時半頃に見に行きました。
やはり、まだ暑くなる前の早朝の空気の中で、ハスの花の美しさも一段と
引き立つようです。