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Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

紅葉便り2009 ・・・・・ ③ 小石川植物園

2009-11-24 18:26:37 | 東京さんぽ・秋

(2009.11.23 文京区・小石川植物園)

私達、ロコ(地元の人たち)はここのことを単に「植物園」とだけ呼称しています。
「植物園」と言えば「小石川植物園」のことであり、絶対に「深大寺植物園」のことではあり得ません。

しかしここは、正式には「東京大学大学院理学系研究科付属植物園」というそうで(誰もそんな風に呼びませんが)、もともとは徳川幕府直轄の薬園だったそうです。江戸中期以降には、「小石川養生所」という呼称に変わり、いわば幕府の「総合医療研究センター」として、「江戸庶民の強い味方」だったようです。
その存在のエピソードの数々は黒澤明監督の映画・「赤ひげ」で私達の心に強く迫るものがありました。

しかし何はともあれ、今紅葉真っ盛りの時季だというのに、この植物園はこの写真に見るように訪れる人が少なく、大自然の森の静寂を楽しむ事が出来ます。
(なにしろ、観光コースからはずれているのが嬉しい限りです!)。
私は真冬でもこの植物園に行きますが、入ってから出るまで1時間ぐらい誰にも会わないのは珍しくありません!

東大の付属研究施設だけあって、レストランやカフェなど一般客に媚びた建造物はありません(こじんまりした売店が一つあるだけ)。
また来場者を増やそうと園内でのイベントを催したりもありません。
その「きっっぱりした姿勢」がむしろ気持ちよくて私は好きです。

もし今週の週末が晴れだったら、お弁当とお茶と本を数冊持って最寄り駅の地下鉄丸の内線茗荷谷駅へ急行して損は無いですよ、絶対に。
(休日は入り口にヤキイモ屋がよく出ています)。


(2009.11.23 小石川植物園内 桜の古木の多い広場。春は満開の桜がきれい)


紅葉便り2009 ・・・・・ ② 東京大学

2009-11-23 17:03:52 | 東京さんぽ・秋

(2009.11.23 本郷・東京大学経済学部付近)

休日の東大構内は学生に混じって、散歩中のおじさん・おばさんたちで結構な人出でしたな。
そういう私もその人出の一人なのでありますが・・。

いやそれにしても、この東大というアカデミックな場所には秋の季節がよく似合いますですな。
レンガ造りの建物、分厚い本を抱えて俯き加減に歩く若い学生、何か難しい話題を議論しながらゆっくりと歩く男女・・・。
こうした人や建物さえも、美しく紅葉した自然と調和して絵のようにきれい。



(2009.11.23 東大構内・三四郎池)

弓道場の裏手の急な坂を下ると、不意に三四郎池が現れます。
漱石はもちろん、日本の作家、政治家、外交官、財界トップ、などの多くの人たちが、その学生時代にこの池のこの姿に接して青春を過ごしたことでありましょう。
東大のほぼ真ん中にあるせいか、また瓶の底のような地形も手伝って、この池は都心とは思えない静寂に包まれています。

それにしてもこの東京大学の敷地そのものが、江戸時代の加賀藩(前田家)の上屋敷跡地だとは驚きです。
加賀藩上屋敷のその総面積は、何と10万5千坪! (坪数でいう所が年令を感じさせますです)。

東京大学は年中、誰に対してもオープンです。
都心にあるこんなに紅葉の美しい、穴場中の穴場。 すぐに本郷に急行せよ!



紅葉便り2009 ・・・・・ ① 日比谷公園

2009-11-21 16:53:46 | 東京さんぽ・秋

(2009.11.21 日比谷公園・松本楼)

うららかな秋の陽光に誘われて、フラフラと都内の紅葉スポットを訪ね歩きました。
本当に気持ちよく晴れた連休の一日でした。

日比谷公園内の松本楼は午前10時から営業を開始しています。
しかし、それを知ってか知らずか、こんなに素晴らしい一幅の名画のようなテラス席には誰もお客様は現れず、10時45分まで広いテラス席にお客は私ただ一人でした。もったいない!
(但し何故か、10時45分頃になると広いテラス席はあっという間に大勢のお客様で満席状態に・・。私はその頃に静かにお店を去ります)。

今、都内で最高に美しい紅葉を静寂の中で独占できる穴場中の穴場、それが休日の朝10時の日比谷公園・松本楼のテラス席です!!

しつこいのは承知でもう一度言います。
「この時期、よく晴れた休日の朝10時には黙って松本楼のテラス席に座るべし」
・・・これが本日学んだ教訓です。

紅葉博士、紅葉オヤジ、などと家族のものから揶揄されるほど紅葉に(そしてサクラにも)一家言を持つ私ですが、11月下旬のこのテラス席から見る景色こそごく身近に有るのに、「実に得難い美しさを秘めた今だからこその景観」と言えるでしょう ・・・ 陽光のきれいな休日の朝は特にそうです。

すぐに日比谷公園へ急行してください!



(私のテーブルに集まったスズメ達。心が和みます)

新宿御苑の秋は目が離せないよ!

2009-10-31 20:25:22 | 東京さんぽ・秋

(2009.10.31 新宿御苑・フランス式庭園)

いつだったか、秋たけなわの新宿御苑の「桜の園」に来て、その桜の紅葉の美しさに驚嘆したことを覚えています。
こんなに私達の身近にありながら、新宿御苑には季節の魅力が詰まっていますーー特に秋と春は、タイミングが良いと「爆発的な美しさ」です。

11月末のモミジの紅葉もきれいですが、今日私が見たようにこの季節のプラタナスの並木道も、まるでフランス映画のワン・シーンのようで絵画的な美しさです。

ここには絶対に好きな子を誘って、「さりげなく」来るべきですね。
そして「さりげなく」並木道のそこらのベンチに座るだけで、人恋しい気分に盛り上がる事は間違い有りません。
時折、ハラハラとプラタナスの大振りな枯葉が舞い落ちる・・静寂の中で音はそれだけです。



今この時季、プラタナスの並木道のすぐ隣りでは「秋ばら」が真っ盛りです。
フランス風のこの庭園にバラは良く似合い、青空の下で気持ちよく咲き誇っています。

この後、ここ新宿御苑の「桜の園」はサクラの落葉で分厚いカーペットのようになります。(私はヤキイモ持参で半日くらい本を読みに来ます)。
モミジの紅葉はその頃ピークになるでしょうが、冬に入る直前には外周路のイチョウ並木が黄金色に染まり、これも絵画的な美しさで見逃せません。

これからの1ケ月、東京が最も美しい町に変貌する季節となることでしょう。



立会川で竜馬と出合った!

2009-10-28 19:38:43 | 東京さんぽ・秋

(2009.10.28 品川区立会川)

ごく最近、司馬遼太郎の「竜馬が行く・全8巻」を一気に読み終えました。

最初に坂本竜馬の全生涯を知ったのは中学生時代?かな。
それ以来、現在に至るまでいろいろな本で坂本竜馬に魅せられ続けて来ました。
「竜馬がゆく」はいろいろな竜馬本の集大成ともいうべきもので、実に実に面白くメシを喰う間も惜しんで読みました。

今日、その竜馬にバッタリと出会いました。
京浜急行・立会川駅を降りるとすぐに、右手を胸(腹?)の方に突っ込んだあの独特のポーズの竜馬の銅像です。
何故こんな所に竜馬像が?と一瞬いぶかしく思いましたが、「竜馬がゆく」を読んだばかりだったのでその理由が納得出来ました。
1853年江戸湾に来航したペリー艦隊(黒船)は時の徳川幕府に大きな衝撃を与え、幕府はとりあえず品川近辺の防備を固めるべく諸藩に砲台の建設と海岸警備を命じます。土佐藩士として剣術修行で江戸に居た竜馬(当時20歳)も、藩命により立会川河口付近にあった土佐藩下屋敷や浜川砲台の警備にあたります。立会川駅の竜馬像はこれを記念して最近高知県から寄贈されたものだそうです。

それにしても幕末のこの時代、何と多くの若者が時代を変えようと自分の命を犠牲にして理想のために死んでいったことでしょう。
その中で、坂本竜馬は、「世界の中での日本のために何が必要か」という並外れた価値基準と国際感覚を持った維新のリーダーでした。
その清々しい生き方・行きかたに胸を打たれます。

よく晴れた秋空の下、「竜馬がゆく」を読了したばかりのタイミングで竜馬ゆかりの地で予期せぬ出会いをしたのは偶然ではなかったかも知れません。

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋

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成蹊大のけやき並木

2009-10-18 20:00:19 | 東京さんぽ・秋

(2009.10.18 東京都武蔵野市の成蹊大)

ちょっとした所用があり、うららかに晴れた秋の一日を吉祥寺の成蹊大学で過ごしました。秋の陽は落ちるのが早く、午後4時半にはもうすっかり夕方の気配です。
久し振りの、あの「成蹊大のけやき並木」は並木の上部が落日に赤く染まって、とても絵画的な雰囲気を醸し出していました。

実はここへ来るのは2年ぶりです(当ブログ・2007年11月26日の「けやき並木のある風景」をご参照ください)。
この時季、けやき並木の黄葉はまだまだこれからという感じでしたが、11月になればさぞかし美しい並木道に変貌していることでしょう。

それにしても、美しい並木道を持つ吉祥寺がうらやましい・・。

今週の花

2009-10-15 20:30:39 | 東京さんぽ・秋

(2009.10.15 隅田川)

昨晩の雷雨が嘘みたいに、良く晴れた秋の一日でした。

朝、窓越しに見る隅田川は川面がきらきらと秋の陽を受けて輝き、気持ちよさそうです。先週は私の机の上を飾っていたのは、薄い空色の「デルフィニウム」でしたが、今週は写真のように「アスター」の赤が、私のデスクを華やいだ雰囲気にしてくれてます。

ホントに気持ち良さそう・・・。



芭蕉庵で見る萩の花

2009-09-20 17:11:26 | 東京さんぽ・秋

(2009.09.20 関口芭蕉庵)

清々しい晴天の日曜日、近所の「芭蕉庵」に足を向けました。

深川にある俳人・松尾芭蕉の「深川芭蕉庵」の方が世間的には有名であり、芭蕉自身も深川時代に俳人として有名になったわけです。
が、それとは別に現在有楽町線・江戸川橋駅から神田上水沿いにゆっくり歩いて10分ほどの所にもう一つの芭蕉庵があり、
こちらは地名にちなんで「関口芭蕉庵」と言われます。

こちらの庭の池のほとりに、昭和48年に芭蕉280回忌を期して建てられた句碑があり、そこにはあの有名が句が見えます。
   「古池や 蛙飛び込む 水の音」
この句碑の横に咲いている萩の花があまりにも周囲の状況にマッチし、まるで一幅の絵のように私には思えました。

あとでこの庵のオーナーの方とお話しすると、芭蕉はここに住んでいたのではなく
目白安楽寺に住み、ここで神田上水の改修工事に約4年間監督として携わっていたとのこと、その当時(34才~37才)はまだ俳号を、桃青(とうせい)と称し殆ど無名であったこと、伊賀上野・津藩(藤堂家)の武士であったが22才の時に俳諧を極めようと仕官を退いたこと、など等を教わりました。

とは言うものの、私が現在見ている「関口芭蕉庵」は、池といい句碑といい、また萩の花やうっそうとした木々の佇まいといい、すべてが芭蕉らしい雰囲気に包まれています。

ここは私にとっての「本物の芭蕉庵」です。





鳩山由紀夫さん、頑張ってくれ。

2009-09-16 20:01:04 | 東京さんぽ・秋

(2009.09.16 文京区音羽・鳩山会館)

8月末~本日までの2週間強、このブログへの寄稿を遠ざかっていました。

僅か2週間でしたが、この2週間で季節は夏から秋に大きく変わり、日本そのものも麻生自民党政権から鳩山民主党政権にシフトしました。
その意味では「日本が激変した2週間」と言えるでしょう。

その、新しく日本のリーダーとなった鳩山由紀夫氏の言わば「揺籃の地」が文京区音羽にあり現在は「鳩山会館」となっています。
由紀夫氏の祖父で総理大臣・鳩山一郎氏、さらには由紀夫氏の父・外務大臣を務めた鳩山威一郎氏、由紀夫氏の実弟で麻生政権下の総務大臣・鳩山邦夫氏、そしてもちろん由紀夫氏自身も、鳩山ファミリーはここで生まれ育ち、日本の政治の舵取りとしての政界リーダーとなったのです。
(由紀夫氏はここから程近い小石川高校を経て、同じ文京区内の東京大学工学部を卒業。現在ご自宅は大田区田園調布にあります)。
「鳩山会館」は鳩山ファミリーがどのように勃興したのか、この一族はどのような精神的背景で生きているのか、過去の栄光の歴史のみならず、本日日本の総理となった由紀夫氏という人物についても多くの情報知識を得られる場所です(500円で誰でも入館可能・敷地内散策だけなら誰でも無料。10月になると敷地内のバラ園は特に美しい表情となります)。

私達はこの鳩山会館から至近の所に住み、由紀夫氏が通った幼稚園に娘も通いその子(私達の孫)もお世話になっています。そんなことから「ハトヤマさん」はずっと「私達のごく身近な人」との認識がありました。
(但し民主党の政策は未だよく見えない部分が沢山あり、必ずしも賛成できない政策もあったりして私個人としては完全に民主党びいきにはなりきれません)。

私は、いやしくも国の命運を国民から託される政治家たるべき人物は、確固としたその人独自の人生哲学を持ち、夢を語り、理想を追求する人であるべきだと考えています。
(そうとは思えない人がこれまでずっと政権リーダーとして続きました)。
これまでのところ、私は鳩山由紀夫氏の発言から「明確に自分の言葉で語る人」との好ましい印象を受けています。

ぜひ鳩山由紀夫氏には「友愛の精神」で踏ん張っていただきたい!






丸の内が輝いている!

2008-12-04 21:52:10 | 東京さんぽ・秋

(2008.12.03 丸の内仲通り)

東京駅丸ノ内出口と有楽町駅との間をつなぐ丸ノ内仲通りが好きです。
そして今、この通りがクリスマス・イルミネーションで実に美しい。ゆったりと
幅広でゆとり感のある歩道に加え、数々の内外の老舗ショールーム、有名レストラン、ブテック等が軒を連ね、
独特のエレガントな雰囲気を醸し出しています。
しかしそれでいて全体的に「しっとりとした大人の街の雰囲気」が漂うところが大変に結構です。

このエリアの特徴は「文化の香りがする街」であると思います。
どのお店もどのショールームも其々の個性を控えめにしかししっかりと主張しているように見え、その上、
無料の音楽ライブ演奏、コンサート、セミナーなども大変に多い。
新東京ビル1Fの丸ノ内カフェなどのように、誰でも自由にインターネットを利用出来て、好き勝手に何時間でも
読書をしたりボーっとしていたり出来る無料スペースもある。(ここの2階・窓際の席は外の景色も美しくオススメです)。 
東京には人の集まるスポットが沢山あるわけですが、この街のようにしっとりした優雅な感じでありながら常に
文化を発信し続け、またそれが皮膚感覚で感じられるのは大変に素晴らしいと思います。
(「この街を面白くしよう」という意気込みがそこここに感じられます)。

ところで今美しく紅葉した街路樹に彩られたこの街は夕方5時ぴったりに、その紅葉の街路樹のイルミネーションが
一斉に点灯し、それはそれは幻想的なシーンを演出します。
もしまだでしたら一度ぜひ夕方5時少し前からこの街を歩かれることをお勧めします。