goo blog サービス終了のお知らせ 

Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

美しい異次元の空間・・・・明月院

2005-12-02 00:00:42 | 鎌倉さんぽ


このお寺に来るのはこれが50回目位かもしれません(今年だけでも3回
は来ています)。しかし、今回、私はそのままスッとこのお寺に入るのを
ためらいました。拝観料を払うその入り口の辺りから既に、只事ではない
気迫で紅葉が空をおおっています。
圧倒的なその美しさに気合負けし、お寺の入り口でしばし呆然と立ち尽く
してしまった私でした。

このお寺は、いつも私に何かしらメッセージを送ってくれます。
その内容が何なのか考えながら、いつも帰路につくのですが、そういう
想いに至ったというだけでもとても大きな満足感があります。
それは今回の紅葉の時と同じく、6月の暗い雨の中に光るブルー一色の
アジサイの群れの、信じがたい程の美しさから発散されるパワーなのかも
知れません。

本堂の座敷の彼方にある有名な丸窓を通した遠景空間は、再び、深遠な問い
を私に投げかけます。
丸窓を通した彼方に美しい紅葉が見え、形容しがたい美しさです。
手前のざるに無造作に入っているかぼちゃとりんご、丸い窓を挟んで左右
対称の緋毛氈、窓から畳に投影されている淡い陽光・・。
これらはすべて丸窓の中に見える紅葉を絶妙の絵画としています。

このお寺だけは鎌倉の他のお寺と違います。
このお寺の紅葉だけは他のどんな紅葉よりも光り輝いて見えました。

この寺の美しさは、全くの自然のように見えて、計算され尽くした
人智のあとも見えます。
いづれにせよ、このお寺の紅葉の美は並外れています。
この世のものとは思えないほどの、異次元の出来事であるかのような、
そんな感じさせ致しました。








瑞泉寺でいにしえを想う

2005-11-30 21:45:14 | 鎌倉さんぽ


昨年は「まだ時間があるからそのうちに」、と思っているうちに鎌倉の
紅葉シーズンが終わってしまいました。   その反省もあって、今年は
「思い立ったら吉日」とばかりに早めに腰を上げました。

鎌倉市二階堂にある瑞泉寺(ずいせんじ)は鎌倉宮バス終点からもかなり
距離があり足の便が良いとは言えません。
しかし、「まだかな、まだかな」と住宅街を歩くその15分の道のりが
よろしい。この一帯は「紅葉が谷(もみじがやつ)」と言われるだけあ
って、ごく普通の住宅の庭にも、目を見張る色鮮やかな紅葉がみられます。
「こんなきれいなモミジの咲く庭を見ながら日々を過ごせたら・・・」と、
古都・鎌倉に来たのに、とても現世的な事を考えてしまいました。

瑞泉寺へ来るのはこれを見たい為、と私が思う、本堂裏のカエデの巨木が
今年も私を迎えてくれました。
まだ紅葉し切れていない青葉もありますが、私は全面的に真っ赤よりも
部分的に緑の混じった紅葉が好きです。
それにしても、お寺の白壁や屋根など、純和風の日本建築には紅葉が本当に
しっくりと似合います。
また、古都・鎌倉で見る紅葉は、東京では絶対に味わえない、何とも言えな
い風情があると感じました。








鎌倉に良いカフェがあったよ!

2005-10-02 21:35:05 | 鎌倉さんぽ

よい季節になった。
暑からず寒からず、空は高く澄み、爽やかだ。

青い空に浮かぶ真っ白な雲に誘われて10月初めの北鎌倉駅を降り立った。
私が訪ねたのは駅から5分・鎌倉市山ノ内の東慶寺
このお寺の山門へ通じる階段の左脇奥に、ひっそりと静かなたたずまいの
「喫茶・吉野」(℡0467-24-9245)がある。
「吉野」は、一旦バス通りを離れ、完全にお寺の敷地内に入り、更にその奥
にある。そのため、大概の観光客はまさかここに喫茶店があるとは思わず、
意表を突かれることになる。

「吉野」は、店内からガラス窓越しに眺める、溢れるような緑の庭が
素晴らしい。だが、エントランス脇のオープンエア席の素晴らしさも格別だ。
私はこの日、たった一人の客だった。オープンエア席で美味しいコーヒーを
頂き、初秋の気配を感じつつ、北鎌倉の静寂を満喫した。

店内から窓越しにヴィヴァルディの「四季」がほど良い音量で私の耳に入る。
しかも私の好きな「秋」の部分だ。
学生時代から何百回もこの曲を聴いてきたが、この日聞いた「秋」は「うーん」
とうなるほど良かった。
爽やかな初秋の風に乗って、北鎌倉の空に流れるヴィヴァルディは心憎いほど
ピッタリだった。

ヴィヴァルディ:四季
イタリア合奏団, ビバルディ
コロムビアミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

思い立って鎌倉へ・・・。

2005-08-03 22:30:28 | 鎌倉さんぽ


「そうだ、たまには鎌倉へ行ってみよう!」と衝動的に思いつくことがある。
鎌倉へ行くときは、いつも衝動的だったりするのだが、これが結構いいものなのだ。

JR北鎌倉駅で電車を下りると、都心からたった1時間足らずの距離なのに目に入る風景全てが新鮮に映り、私を驚かせてくれる。
濃い緑に包まれた古い寺、美しい庭、季節の花々、どれをとっても「あぁ、来て良かった」と思わせるものばかりだ。その中でも鎌倉の一番の良さは、その静けさにあると私は思う。その静けさを求めに、北鎌倉駅を出た私が向かう先は、東慶寺海蔵寺とつづき、そしてお気に入りの浄明寺へ向かう。
このお寺で静けさを満喫していると本当に日ごろの疲れが癒され、同時に背筋がピンとした感覚になる。浄明寺境内「喜泉庵」で緋毛氈を敷いたお座敷に座り、抹茶とらくがんを頂く。枯山水の庭を眺めながら時間の経過を忘れ無我の境地に・・・。

そして鎌倉の静けさを堪能したあとは、必ず夕日を求めて、サンセットポイントである稲村ガ崎へと独りでに足を運んでしまう。何度見てもこの夕日に染まる海と夕日は最高なのだ。
そんな最高な夕日と出会った余韻を残し、鎌倉駅近くのジャズクラブ「ダフネ」へ急ぎ、1日を音楽で締めくくれば、本当に最高の1日だ。ジャズライブは充実していて、心地よい生演奏が、一日の中で静けさを味わった私の耳に心地よく響くのだ。

静謐なお寺や海の夕日を楽しんだ後のスムースジャズの響き・・・。
これが私の好きな鎌倉の一日だ。