
(2009.12.01 北鎌倉・明月院)
いいですねぇ、明月院・・。
鎌倉に点在する沢山の古寺のなかで、私の一番好きな寺院です。
明月院の魅力はどこにあるのでしょうか?
私が思うに、明月院の魅力はその存在を通して私達に訴えかける「メッセージ性=姿勢」にあると私は思います。
紅葉もあじさいも、単に美しいだけに終わらずに、その美しさは何に基づいたものなのか、更には、その美しさを私達にもたらしてくれている「人の生」そのものの意味にまで迫る部分があるように思います。
そこが私は好きです。
丸窓の向こうの庭園に別料金をお支払いして入り込んでみました。
庭園の最奥にあたる所まで行くと、殆どの観光客もここまでは来ないのか、自分の足音さえ憚られるほどの静寂そのものの世界で、時折、野猿らしい鋭い鳴き声がその静けさを破るようなそんな別天地です。
「人生には有為転変があるが、何事につけても、ものごとの本質をこそ見るべきですよ」というのが私が今回このお寺の紅葉、空、仏像、本堂などの全てから受けたメッセージでした。
