すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

さとうたかし「マンガ 茶の湯入門」

2005-07-27 08:41:01 | 書評
「信長の野望・革新」にも、切腹コマンドはあるのか?


お茶と言って思い出すことは、「武将風雲録」での扱い。
とりあえず城主に持たせて置き、それを配下に褒美として与え、忠誠心をアップさせる。茶器を与えた城主には、直ぐに隣国に移動してもらい、忠誠心をアップしたばかりの武将を新たに城主に任命し、後は繰り返し。

あんま茶会には使わないで、こんなことにばかり利用していたなぁ。


まぁ、そんなことは関係なく。
ちょっと必要となって読んだ「マンガ 茶の湯入門」。

大門・小林という新人が、上司の命令でお茶会に出席することに。そのために窓際族の山田さんにお茶の作法や精神を学ぶことになります。
最初は仕事の延長で触れたお茶ですが、山田さんの人柄もあって、次第にお茶の魅力に引き込まれて…………。

という一応のストーリーはありますが、まぁ、マニュアル本なんで、おまけみたいなもんです。


初版は昭和63年5月30日となっています。
まだまだ日本に余裕があった時期のせいか、窓際族の山田さんの存在も、まだまだ許容されているようで、最初に上司が彼を紹介する際には、こんなふうに紹介しています。
中川部長「まァ 行く前に資料室の山田さんにでも話を聞いておくんだなァ」
小林  「山田さんって あのォ―― マドギワ族の山田さん? ますますめいるなァ」
大門  「ああ」
中川部長「イヤー 彼は そういうことにかけちゃ 我社きっての生き字引だからなァ」
さとうたかし「マンガ 茶の湯入門」18~19頁 平凡社
いくら「生き字引」でもねぇ。実務に役に立たないんじゃ、今時、リスゴニョゴニョ………だろうなぁ。

実務で役に立たないというのが、お茶に通じゴニョゴニョ………。


それは、ともかく。

これを読んでお茶ができるようになる…………なんてことはありませんが、大まかな〝茶の世界〟を理解することくらいはできるのでは、ないでしょうか?
これからお茶に触れてみたいという方には、予備知識として、よろしいのでは?


マンガ茶の湯入門

平凡社

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