金に毒されたか…………(商業主義を敵視するのは、愚かなことだが)
張藝謀と言えば、「初恋のきた道」を思い起こします?
あぁあんた、おっさんだね?
「「至福のとき」「活きる」「あの子を探して」が最高!」
なるほど、ちょっと中国映画マニアのツモリだね?
鼻持ちならないタイプだね。
「黄色い大地をぬきにして、何を語る?」
はい、はい、分かった、分かった。
オタクはお断りだよ(あんたより知識がないから)。
「「HERO」、「LOVERS」の監督さんでしょ?」
そうだよ。金って恐いね。
そんな戯言は、ともかく。
張芸謀の「単騎、千里を走る。」を見ました。(goo映画、公式サイト)
うん、つまらない!
断言できます。
断言できる、つまらなさ!
とりあえず、思いつくままに書かせてもらうと。
日本語の台詞回しが、「これでもか!」というくらいに下手くそ。
中国映画だから、仕方ないことなのどろうけど。
日本語を話す通訳の中国人は、「通訳」ということでは、自然なのだが、「日本語を話す」ということに関しては、おそろしく不自然。
妙にたどたどしいその日本語を聞いていると、イライラしてきます。
「お前、ネイティブじゃない人間が話せば、そりゃ、どうしたって、たどたどしくなるだろう! むしろ、流暢な方がおかしいだろ?」
という反論が聞こえてきそうです。
その意見、正しいです。その通り。
通訳なのだから、日本語の発音が、どこか可笑しいのは当たり前……………。
でも、こいつが始終登場。
そんなわけで、大事な場面で、高倉健に日本語で中国人の登場人物たちの翻訳をすると、映画には、びみょーな空気が流れます。
まぁ、しゃーないことなんだろうけど。
が、この主人公・高倉健の息子の嫁。
当然、日本人ですよ。
普通に日本語を話しますよ。
でも、へたくそで。
どうにも不自然な演技。
監督が中国人なのだから、仕方なかんべ。日本語のニュアンスなんて分からんよ。
が、「硫黄島からの手紙」は、驚くほどに日本映画になっていたからなぁ。
それに比べると…………。
まぁいいや。
この作品の最大の欠点は、そういう点ではない。
はっきり言って、一番の問題点は、この作品が、あまりに巨大になってしまった張芸謀を象徴しているというところ。
とにもかくにも、「無難」なのだ。
金やら、国やら、立場やら、…………いろんなものを配慮した結果、映画全体が「無難」。
その結果、映画全体に「いい人」しか登場しないのだ。
中国人だろうと、日本人だろう、みんな「いい人」。
ネタバレすると、高倉健が、病床の息子に代わって中国の芝居を撮影しに行く、というのが本筋の展開。
が、その芝居の演者というのが、ちょっとした事件を引き起こし、監獄に収監されている。
さて、どうしたものか?!
で、その解決策が、「監獄にて芝居を撮影しよう!」というもの。
おいおい、ちょっと待て。
仮に日本に置き換えてみよう!
「ワターシ、あめりか人デェース。羽賀研二の「ストリートファイターII MOVIE」の声優に感動したから、今度の実写版では、キャプテン・サワダの役をやらせたいのだが……………えぇ逮捕されちゃったの! ……………じゃ、網走の中で撮影するか」
成り立つか、そんな話!
でも、高倉健がいい人ぶりを発揮すると、みんなが感動して、なぜか監獄での撮影の許可がおりちゃうのよ。
……………まぁ中国といえば法治ではなく、人治のお国。
上役の胸先三寸で、どうにでもなるのだろけど…………。
で、全部が、そんな感じ。
高倉健の無茶なフリを、
「こいつ、いい人だから、しぁーないね」
と中国人が納得して、手伝ってくれるのよ。
ふ、ざ、け、ん、な。
結局、中国側と日本側。
双方に配慮した結果のストーリーなんだろうね。
みんな、いい人。
誠意は通じる。
親子の情愛は不変。
いつかわ分かり合える。
で、お約束の外人が喜び、中国政府が安心する「中国文化(仮面劇)」が盛り込まれており、
「日本人は異国の文化に触れて、満足、満足」
「中国人は自国の素晴らしい文化を外国に宣伝できて、満足、満足」
そりゃ、良かったね~。
……………「中国人だから悪人に描け」とか、「日本人だから善人に描け」とか言うつもりはないが…………、
「誰だって人間なのだから、少しは悪も混ぜろよ」
と言いたい。
張芸謀の他の感想。
張芸謀「至福のとき」
張芸謀「あの子を探して」
張藝謀と言えば、「初恋のきた道」を思い起こします?
あぁあんた、おっさんだね?
「「至福のとき」「活きる」「あの子を探して」が最高!」
なるほど、ちょっと中国映画マニアのツモリだね?
鼻持ちならないタイプだね。
「黄色い大地をぬきにして、何を語る?」
はい、はい、分かった、分かった。
オタクはお断りだよ(あんたより知識がないから)。
「「HERO」、「LOVERS」の監督さんでしょ?」
そうだよ。金って恐いね。
そんな戯言は、ともかく。
張芸謀の「単騎、千里を走る。」を見ました。(goo映画、公式サイト)
うん、つまらない!
断言できます。
断言できる、つまらなさ!
とりあえず、思いつくままに書かせてもらうと。
日本語の台詞回しが、「これでもか!」というくらいに下手くそ。
中国映画だから、仕方ないことなのどろうけど。
日本語を話す通訳の中国人は、「通訳」ということでは、自然なのだが、「日本語を話す」ということに関しては、おそろしく不自然。
妙にたどたどしいその日本語を聞いていると、イライラしてきます。
「お前、ネイティブじゃない人間が話せば、そりゃ、どうしたって、たどたどしくなるだろう! むしろ、流暢な方がおかしいだろ?」
という反論が聞こえてきそうです。
その意見、正しいです。その通り。
通訳なのだから、日本語の発音が、どこか可笑しいのは当たり前……………。
でも、こいつが始終登場。
そんなわけで、大事な場面で、高倉健に日本語で中国人の登場人物たちの翻訳をすると、映画には、びみょーな空気が流れます。
まぁ、しゃーないことなんだろうけど。
が、この主人公・高倉健の息子の嫁。
当然、日本人ですよ。
普通に日本語を話しますよ。
でも、へたくそで。
どうにも不自然な演技。
監督が中国人なのだから、仕方なかんべ。日本語のニュアンスなんて分からんよ。
が、「硫黄島からの手紙」は、驚くほどに日本映画になっていたからなぁ。
それに比べると…………。
まぁいいや。
この作品の最大の欠点は、そういう点ではない。
はっきり言って、一番の問題点は、この作品が、あまりに巨大になってしまった張芸謀を象徴しているというところ。
とにもかくにも、「無難」なのだ。
金やら、国やら、立場やら、…………いろんなものを配慮した結果、映画全体が「無難」。
その結果、映画全体に「いい人」しか登場しないのだ。
中国人だろうと、日本人だろう、みんな「いい人」。
ネタバレすると、高倉健が、病床の息子に代わって中国の芝居を撮影しに行く、というのが本筋の展開。
が、その芝居の演者というのが、ちょっとした事件を引き起こし、監獄に収監されている。
さて、どうしたものか?!
で、その解決策が、「監獄にて芝居を撮影しよう!」というもの。
おいおい、ちょっと待て。
仮に日本に置き換えてみよう!
「ワターシ、あめりか人デェース。羽賀研二の「ストリートファイターII MOVIE」の声優に感動したから、今度の実写版では、キャプテン・サワダの役をやらせたいのだが……………えぇ逮捕されちゃったの! ……………じゃ、網走の中で撮影するか」
成り立つか、そんな話!
でも、高倉健がいい人ぶりを発揮すると、みんなが感動して、なぜか監獄での撮影の許可がおりちゃうのよ。
……………まぁ中国といえば法治ではなく、人治のお国。
上役の胸先三寸で、どうにでもなるのだろけど…………。
で、全部が、そんな感じ。
高倉健の無茶なフリを、
「こいつ、いい人だから、しぁーないね」
と中国人が納得して、手伝ってくれるのよ。
ふ、ざ、け、ん、な。
結局、中国側と日本側。
双方に配慮した結果のストーリーなんだろうね。
みんな、いい人。
誠意は通じる。
親子の情愛は不変。
いつかわ分かり合える。
で、お約束の外人が喜び、中国政府が安心する「中国文化(仮面劇)」が盛り込まれており、
「日本人は異国の文化に触れて、満足、満足」
「中国人は自国の素晴らしい文化を外国に宣伝できて、満足、満足」
そりゃ、良かったね~。
……………「中国人だから悪人に描け」とか、「日本人だから善人に描け」とか言うつもりはないが…………、
「誰だって人間なのだから、少しは悪も混ぜろよ」
と言いたい。
張芸謀の他の感想。
張芸謀「至福のとき」
張芸謀「あの子を探して」
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