すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

東嶋和子「遺伝子時代の基礎知識」

2007-08-19 20:07:53 | 書評
相変わらず、本を読んでないよ


ちょっと前から遺伝子ブームが来ていて、貴殿氏関連の本を読み漁っています。

が、相変わらず、全然、意味が分からんです。

で、最近読んだのは、東嶋和子「遺伝子時代の基礎知識」。


正直、今まで読んだ遺伝子関連の中では、一番分かりやすかったです。

まず内容自体が、遺伝子組み換え食物だったり、胎児の遺伝子診断の難しさだったり、遺伝子治療の可能性だったり。生活に身近な話題が多いので、非常にとっつきやすかったです。


後、文体もね。素人向けです。
どんな文体かと言いますと、「博士」と「助手」パターンです。

助手「ねぇねぇ博士、還元水って、体に悪いの?」
博士「ハハハ、助手君。還元水が体に良いって話は聞くけど、悪いなんて初耳だよ。どこで、そんな話を聞いたんだい?」
助手「だって、年間五百万円も飲んでいたのに、あの人は、死んじゃったじゃないの」
博士「ぎゃふん!」

てな感じのヤツです(注:本作では「博士」と「助手」ではなく、「作者」と「猫」です。また、こんな毒は含んでいません)。

まぁ読んでいて、時折恥ずかしくなる文体ではありますが、バカ(門外漢)には、理解しやすいのも事実です。


最近読んだ科学関係の本。
■今井裕「クローン動物はいかに創られるのか」
■篠田謙一「日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造」
■堀田凱樹・酒井邦嘉「遺伝子・脳・言語―サイエンス・カフェの愉しみ」
■清水信義「ヒトゲノム=生命の設計図を読む」


遺伝子時代の基礎知識―ゲノム科学の最先端をぜんぶ見て歩く (ブルーバックス)
東嶋 和子
講談社

このアイテムの詳細を見る