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作・真刈信二/画・赤名修「勇午 大阪編 2」

2007-05-04 21:15:56 | 書評
ストーリー展開が早過ぎ


「勇午 大阪編 2」を読了。
ストーリー展開が早過ぎです。

「2」となっていますが、大阪編は、これで終わりです。
しかし、終わってみて、最初から読み返しても、やっぱりよく分からん。

なんで、--組総本部が永友を助けたんだ?

その理屈が、分からん(他にもイロイロと分からん)。


そもそも最近の「勇午」は話の展開が早すぎる(前からかもしれんが)。

これだけの話なら、本当は三~四巻でも充分なのだろうけど。


まぁこのスピード感が、楽しいのも事実なんだが。


それは、ともかく。

ストーリーは、ちょっとひねった内容になっています。

以前も書いたように、作品の底流には「現代を席巻する資本主義」と「時代遅れとなって社会主義」があります。

この二つの流れが、最後の最後になって非常に皮肉、かつ悲劇的な一つの流れになります。

…………それはそれで見事なんですけど、しかしストーリー展開が早くて、うまく余韻にひたれない。

もったいないなぁ。


以前の感想。
作・真刈信二/画・赤名修「勇午 下北半島編」
作・真刈信二/画・赤名修「勇午 北九州・対馬編」
作・真刈信二/画・赤名修「勇午 東京・種子島編」

作・真刈信二/画・赤名修「勇午 大阪編 1」


勇午 大阪編 2 (2)

講談社

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