すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

マーティン・スコセッシ「タクシードライバー」

2006-01-25 08:53:20 | 映画評
負け犬なロバート・デ・ニーロ(あの芸人さん、もう見なくなったなぁ………)


以前に中谷陽二「精神鑑定の事件史」を読んで以来、気になっていた「タクシードライバー」を見ました。(「タクシードライバー」のストーリーはこちらから、どうぞ)


結論としては、………うむ、ヒンクリーが「どれほど恐ろしい暴力でも報われる」という気分になるわけだ。

あれだけ殺しておきながら、無罪放免だからな…………。
そんなこと、あるわけないじゃんか。

しかも、売春窟に突入する前に、大統領候補の暗殺に失敗しているし。
いくら暗殺未遂とは言え、シークレットサービスに顔を覚えられているんだから。

よくて精神病院行きだろ。


12歳のジョディー・フォスターの役は、非常に妖艶です。
娼婦という性的魅力をアピールする格好でありながら、肉体的には未成熟な少女という、相反する要素を詰めこんでおります。
「あぁ…………、ある種の男性(の股間)に直撃だろうなぁ」
というのは分かりました。

ヒンクリーが「どれほど恐ろしい暴力でも報われる」という気分になるわけだ。


ともかく、何者でもない自分への苛立ちというものが、ちょっとご都合主義的にではありますが、まずまず上手に描けておる作品でした。


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