「沙耶の唄:脆弱なる世界」の続き。 ここで書いたことは、後に「フラグメント110」や「エミュレーターとディスコミュニケーション」で詳しく述べたので改めて説明はしない。まあ何というか、真剣であっても、いやそうであるがゆえによりいっそう相手と理解し合えないといった断絶の認識と断念(ディスコミュニケーションの理解)が欠落してるなあと思う次第(その点「魔法少女まどか」は露骨なくらい自覚的に描かれている)。普段ネタやっててもいざとなれば真剣になって相手と通じ合えるという牧歌的な発想と言ったりもできるが、これは「ひぐらし」の話の続きで書くことになるだろう。なお、「JS」はジャイアンシチューの略w
<原文>
ウーピー・ゴールドバーグと聞くとキューピーコーワゴールドを連想してしまうJSですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて今回は「沙耶の唄覚書:脆弱なる世界」に引き続いて二つ目の覚書ですが、これは作品をプレイ中に書いたものであり、実際には一番古いものとなります。なお、漢字間違いや表現は基本的にそのままにしてありますが、不明瞭な部分については必要に応じて[ ]で注を入れています。
<沙耶の唄> ブギー…マンティコア
「ぼくらの」見て再プレイ。認識の脆弱さ、嗜好分析、○○○し[ネタばれにより消去]、認知科学。ブミノリ声[アリ]→距離感=視点絶対化させない、耕司[二項対立と交換可能性]。沙耶外見[※]=無垢、汚れのなさ。瑶の告白…直前の沙耶とのやり取り(前日夜のセックスシーンなど)で結果見えてる。とはいっても、冒頭の耕司や青海の発言と比べると、器用でない彼女がいかにフミノリを気に掛け、彼に寄り添おうとしてたかよくわかる(勇気を振り絞った言葉の時だけフミノリ視点にして肉塊を描くとこがまたエゲツないねえ)。そしてその想いは無残にも打ち砕かれる。「顔も見たくない」。このようなやり取りを見て青梅が激怒するのは当然の反応。最初に唸ったシーン(両方妥当→「エンディングの『失敗』」)。沙耶はすぐ好意×[=すぐ好意を持ったわけじゃない]、拒絶を恐れて?
※
「なぜ少女なのか?ゲームの性質上男として描くのは不可能にしても、成人女性でないのはなぜ?」という疑問が一連の沙耶の記事の始まりであった。ちなみに、作品の質という観点を抜きにして話すと、もし沙耶を異物として強く意識させたいなら、青海たちが沙耶の声を聞いた場合は男の声にするというのは有効な手段である。それは例えば「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」で人形使いに初老(?)の声があてられていた時のような不思議な感覚をプレイヤーに与えるだろう。
<拒絶の恐怖>
[沙耶が開花する]あのエンドがどうしてもバッドにしか思えないという点が、[俺が]いかに視覚に支配されているかを物語っている。青海が怒って行くのは当然。沙耶の「自衛行為」。そこから沙耶の正体って…という病院の怪談話に繋がる。丸三日経ってる(フミノリに進展があったことを不自然でなくす)。耕司視点開始。深層でフミノリを庇うのは、むしろ怪しいと無意識に考えているからこそ…んでフミノリの後をつける。青海に関するフミノリと耕司のすれ違い→善悪の二項対立ではない。鴎外の家に侵入…青海と同じ展開を予想させるためおどろどろしい曲。二階で落ち着く。ペンライトで再び緊張感。で、浴槽
<沙耶には郁紀しか…>
正常に見えている範囲では、むしろフミノリはモラリスティックですらある…避妊、小さな子を妊娠させることへの抵抗、口淫、口に出すことへの抵抗(この後の鈴見の行為と対照的)、結婚にあたって親と話をつける等など。彼は狂ってしまったというより、基準がズレただけ(「必然性のないエンディング」)。[鈴見を]改造する→単なる自己防衛ではない(承認要求とフミノリのため?)=[沙耶は]単なる悲劇の存在とは言えない(「神域の完成度」)。見え方が同じなら皆同じになるわけではない(医学部生という郁紀の設定、時間の関係。関係の強化。積み重ねが大事→出会いシーン)。もうフミノリと犯罪の関連を隠さない耕司。[郁紀が]家で大人しくしてれば鴎外のこともバレず誰も止めれなかったという皮肉
<「狩る」という表現=動物と認識>
沙耶の態度が擬制に則っているに過ぎないと暗に言っている。つまりは、理解さえもが[沙耶の学習と郁紀の知覚障害という]橋渡しのおかげに過ぎない。「沙耶が瑶にした仕打ちの残酷さ。その邪悪さのなんと人間的なことか。姿形がどうあろうと、その魂の形がなんと僕らの間近にあることか。」。ディスコミュニケーション→現実はますます多元化する方向に向っていくだろう。電脳コイルはその一例を示している。僕らの大半は、ゴキブリに情などかけない。とすれば見えるものが全てゲキブリになれば…殺すのに躊躇などしないだろう。瑶に対する沙耶の邪気に満ちたしゃべり方。フミノリのためだけでなく、嫉妬。行動逆効果[になる]悲劇
<改造と環境管理型>
[奥涯が自室で自殺したことが?]かえって逆効果。記録を焼かなかったのはいかがなもんかなあ…まあ副装品てことなのかしらね。自我が希薄、知識欲旺盛、人類を凌駕する知能、遺伝子に対する興味・興奮=「本能」。瑶で斧の試し斬りを勧められて躊躇うフミノリ「いや…やっぱり、人間に斧で斬りかかる、ってのは気が退けるよ」。「ヤツは僕には人間に見えないから。斬ろうが潰そうが平気なもんさ」「そうさ。人間には良心があるからね。どんなに憎い人間だろうと、人を殺すと思うとブレーキがかかるもんだ。そこが僕の勝算でもある」、余分。何を表現したいの[→モラリスティック、基準がズレただけ]?沙耶の戦闘力…男が相手だと微妙
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます