「犬型ロボットであるAIBOの供養が行われている」という話は昔どこかで聞いた記憶があったが、鵜飼秀徳の『ニッポン珍供養』で千葉県光福寺の儀礼とその背景について知り、改めて考えさせられることになった(ちょうどAIペットや電子ペットの話を書いたタイミングだったので)。
というのも、昨今ではChat-GPTとのコミュニケーションにハマり込む人々のことが報告されるようになっているが、要す . . . 本文を読む
早く令和のバタイユになりたい(・∀・)!
どうもゴルゴンどす。さて、突然だが、エロコンテンツを大量に見ていると、否が応でもそこにパターンというか、一定の傾向を見いださないわけにはいかないものだ。とはいえ、そのようなものを分析・法則化したとて、一体何の益があるのかと訝しむ人々もいるかもしれない。
しかし歴史的に見れば、『金瓶梅』に潜む社会への風刺や批 . . . 本文を読む
情報というものがいかに「真水」ではありえないか、そして人間がいかにその情報に容易く乗せられるものであるか・・・この点については、大手メディアやSNSが作り出す情報空間でのエコーチェンバーやチェリーピッキング、あるいはそうして醸成された分断に基づき、同じ言語の間でも言葉という名の石礫を投げ合っている状況を見る時、もはやあまりに自明すぎて議論の余地すらないと思えるほどである(人間を分断するのに言語をバ . . . 本文を読む
先日、上野へ行ったついでに駅近のBOOKOFFへ寄ってみた。ぶらっと見て回るぐらいのつもりだったが、『近代国家と仏教』と『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』に惹かれたので購入。後者はまあ「地獄への道は善意で敷き詰められてる」的なヤツだが、この分断とSNSの時代の鬱屈と袋叩きを考える上でも参考になりそうだ。
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Welcome to this crazy meshi!あのふざけたドカ食い見てみろ、ヤツはMochizuki Mochizuki Mochizuki Mochizuki!!
・・・と世紀末風味の導入で始めてみたが、いやー、よもやこの令和の時代に『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』なんてファンシー(?)な名前を冠した、グルメホラーという新しいジャ . . . 本文を読む
今度の連休カザフスタン&キルギスタン遠征を行うにあたり、『遊牧王朝興亡史』でも買うかと思ってジャンク堂書店(違う)に行ったら・・・売ってねー( 。∀ ゜)しかし、同じコーナーで西田龍雄の『西夏文字』を見つけたので、購入した次第。
「西夏文字」との出会いは、おそらく高校1年 . . . 本文を読む
ハラリの『サピエンス全史』は非常に刺激的な論考ではあるが、たとえどれだけ実例を積み重ねてもそれは「実証」とまでは言えず、あくまで「興味深い文明論の一つ」にとどまる嫌いがあった。
しかし『言語の本質』で描き出されるアブダクション推論や対称性推論の構造とその特殊性を知った時、発達言語学や認知科学という全く別の側面から人類の「誇大妄想」と「共同幻想」の構造が照射されるこ . . . 本文を読む
「入門書」と言うと、そこまで詳しく知らない人に対して、基礎的な事項を列挙すればよい、という意味で極めて容易なもののように思われかもしれない。しかし実際には、「相手がどこまで知らない前提で説明するのか」「どこまで説明する必要があるのか」というまさに根本的領域のさじ加減が極めて難しく、仮にそこを徹底して吟味し加除訂正に全精力を傾けたとしても、内容が無味乾燥なファクトの列挙では初学者の集中力が続かない、 . . . 本文を読む
「路上生活をやってみた」というのはいかにもネタとしてはありそうだが、それが2か月に及ぶとなると、なかなかに珍しい。それが今回の『ルポ路上生活』である。
読んでいて確かに最近空き缶を集めてる人見なくなったなあと思ったり、かつて歩いてみた隅田川、荒川、多摩川などの河辺の様子を思 . . . 本文を読む
『地元最高』読んでみたけどういい感じに狂ってんな~😅なんつーか、狂ってるのにそれに気づかず「え、これのどこがおかしいの?」とぶっ壊れたまんまなのが、リアルというか何というか・・・そしてそういうネジが外れているキャラでさえドン引きする出来事の数々が展開していくわけだが、それに関して . . . 本文を読む