援助交際への批判の視点について

2006-03-31 22:05:32 | 感想など
以前「援助交際:大人の積極的関わり」において、援助交際への批判の中では買う側へのそれが(私の知り限りで)皆無に近いということを指摘した。 この見方が正しいとすれば、これは非常に奇妙なことだ。買う側がいなければ援助交際(むしろ少女売春というべきか)が成り立たないのは自明の理であるし、しかも買う側の大半は社会人(つまり大人)だからである。とすれば、社会的責任の重さから言って先に買う側から非難するの . . . 本文を読む
コメント

性行為における「動物的」という基準の虚構性

2006-03-30 23:27:21 | 抽象的話題
色々な人間とセックスすることや強姦魔を指して「動物的だ」とか「ケダモノ」などと言ったりするが、よく考えてみるとあれは奇妙だ。というのも、「動物的」とか「ケダモノ」と形容される性行為においては、「生殖」という目的意識が欠落しているからである。 空前絶後とまで言うつもりはないが、子供を産んでもらうために強姦した人間の話など聞いたことがないし、妊娠するために複数の人間とセックスしたりスワッピングを行っ . . . 本文を読む
コメント

遥への想い(孝之編)

2006-03-30 21:24:55 | 君が望む永遠
まあ読めばいいだけのことだが、孝之の例も挙げておこう。 (8月9日夜、病室での会話) ※未だ現状を認識できていない状態の遥に対して もう…いいよ。現実なんて思い出さなくていいよ。三年なんて経ってない。オレが…オレが戻るから。三年前に戻るから。 そう言いそうになった。無責任なことに。 それが、同情の域を出ないことは十分わかってる。 オレは強くなんかない。オレは強くない。たった3年…お前を待つ . . . 本文を読む
コメント

遥を巡る想い(水月編)

2006-03-30 21:13:38 | 君が望む永遠
今まで君望に関して理論的なことを書いてきたが、何度も強調しているようにそのほとんどは本文に書かれている。その内容は、興味を持った方が(再)プレイして自分で確認してもらったほうが良いと思ったため、あえて書かなかった部分がある(決して手抜きじゃないですよw)。しかし、穂村ルートを再プレイしていると改めて重い言葉の数々に目を見張らされる。そこで、たかだか一時間程度のプレイだが、印象的なセリフを引用してみ . . . 本文を読む
コメント

灰羽連盟における「実存」の鋭さ

2006-03-30 19:08:05 | 灰羽連盟
※過去ログ「灰羽連盟と『実存』の表現」の続き 異世界と灰羽という設定によって、我々の世界の縛りからある程度自由になる。それはつまり、風刺や読み込みが過剰に行われる危険を回避することに繋がる(でなければ、あれだけ無邪気に「神」という言葉を出せただろうか)。これに関して、「異世界、人間以外の存在による話なんていくらでもある」という反論が予想される。それは確かにその通りだ。しかし灰羽連盟の特徴は、そ . . . 本文を読む
コメント

ラブやんのススメ

2006-03-30 00:05:32 | 本関係
「超兄貴」や「課長王子」の田丸浩史が送る、ロリ・オタ・プーと三拍子揃ったダメ人間カズフサを主人公とする漫画、それがアフタヌーン掲載の「ラブやん」である! 恋愛を成就させる天使のラブやんが破壊&破戒的ダメ人間カズフサの担当になったからさあ大変。小学○年の子にハァハァする危険人物の願いを達成しようと(当初)イヤイヤながらがんばるラブやんだが、カズフサのあまりのダメっぷりに失敗を繰り返す。つうか成就し . . . 本文を読む
コメント (2)

高円寺都丸書店へ

2006-03-29 18:48:23 | 本関係
就職へ向けて少し前から蔵書整理をしているが、今日は都丸書店へ洋書を売りにでかけた。 10冊ほど持ってき、値段のついたのは5冊のみで3500円だった。予想よりかは安いが、一度神田の古本屋の方では売れなかった代物なので、まあよしとしよう(少しでも読み直す可能性のある本は手元に残しているし、そうせ読まないのならそのままにしておくのはもったいない)。ただ、そこで『宗教民俗学』『現代社会と宗教』『仏教と科 . . . 本文を読む
コメント

ひぐらし:祭囃しへ向けて

2006-03-27 19:27:24 | ひぐらし
ちなみに物語の必然性よりも製作者の意図を中心に考えた場合、こんな推測も可能。 ・レナたちの行動や発言 =鬼編の展開と合わせて、彼女らが何らかの犯行と関わっている可能性をプレイヤーに疑わせる ・「二人の圭一」 =世界or圭一の異常をアピール。「祭具殿前にいた圭一」というのは、それに説得力を持たせるための演出にすぎない それは要するに、発言や行動の必然性を無視してこれらの事象が挿入されたという . . . 本文を読む
コメント

ひぐらし:祟編における圭一の謎

2006-03-27 19:06:58 | ひぐらし
一応皆殺し編で事件のあらましは判明したひぐらしだが、それでも前の話を思い返すと未解決の謎は多い。その中で大きなものは、例えば祟殺し編における圭一の行動である。そこで圭一は鬼隠し編のように暴走するのだが、(天文学的確立で)雛見沢症候群を発症している鬼編と違い、そうなる要因の無い祟編は暴走する十分な根拠が無い。なるほど沙都子が追い詰められているという理由は存在するけれども、それは圭一が殺人に走る要因に . . . 本文を読む
コメント

地獄少女について

2006-03-26 14:34:09 | レビュー系
地獄少女に関する簡単な感想。しかし6話まで見た感想なので、その点を留意されたし。地獄少女公式HP 画像・雰囲気はすばらしい。特に「閻魔あい」の属する世界の風景は、彼岸花や昔風の民家などによって美しく演出されている。また、OP/EDテーマを含めて音楽もいい。美しさ、儚さがよく出ている。おどろおどろしさもそれなりに表現できていると思う。キャラも悪くない。閻魔あい単体ではなく三人の部下(?)がいて、話 . . . 本文を読む
コメント