WHITE ALBUM:緒方理奈のアウラと森川由綺の不安

2017-03-29 12:32:04 | ゲームレビュー
    「あのとき、この本」を読んでいると、不思議な感慨にとらわれる。この作品は著名な文筆家などが印象に残っている絵本を一回一回紹介していくもので、その最後にこうの文代の4コマが添えてある、という構成になっている。こうのの作品は、ほのぼのとした絵柄でありながら人間間や人間―動物間のディスコミュニケーション、あるいは世界の不条理を日常として描く点に特徴がある。その意味において . . . 本文を読む
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フラグメント203:アンチオイディプス

2017-03-25 12:23:18 | フラグメント
ワシが初代修道塾塾長アンチ=オイディプスである!!母親は殺し、父親は掘る。これぞ我が生きる道。え?アンチオイディプスってこういうのじゃないの?ちょっとブローチで目を突いてくるわ・・・とか何とか実にラリったリード文で始めてみたわけですが、いやはやこの後に控えている寝言(「しんごん」、と読め)の数々を思えば少々生ぬるいくらいである。 最初に出てくる「徒然草」は、勝手に庵に感動して勝手に垣根に幻滅して . . . 本文を読む
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祈りの海

2017-03-20 12:14:24 | 生活
「生きているのには意味がある」と言う人は少なくない。そしてその根拠として挙げられるのは以下のようなものだ。   根拠1:他の人から必要とされているから では人から早くいなくなってほしいと思われている凶悪犯や、生まれてすぐに遺棄された乳児については、存在する意味がない(orなかった)ということでOK?というか、人から憎まれたり恨まれたりするのは「意味」の範疇に入らないのだろうか?入ら . . . 本文を読む
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フラグメント202:汝、交換可能性を思え

2017-03-18 12:23:07 | フラグメント
久々のフラグメントである。<日本的想像力の未来>という題名と対話篇の片鱗だけ残して終わっているが(笑)、要するにここで扱いたかったのは勧善懲悪的でない作品群と、それらを生み出す想像力についてである。この視点については今このブログでも繰り返し取り上げている傑作「この世界の片隅に」を思い返していただければ十分だと思うが、草稿ではPCゲーム「沙耶の唄」、アニメ「まどか☆マギガ」、映画「レバノン」を取り上 . . . 本文を読む
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1%でも戦略的思考がなければ、99%の努力はムダである

2017-03-10 13:32:33 | 感想など
    うーむ、おもしろい。やはり重要なのは、「右」とか「左」とか「保守」とか「革新」とかそういうことじゃなく、戦略的思考ができるかどうかだよね。まあわかりやすく言ってしまえば、チキンホークもお花畑サヨクも等しくクソであって、前者はただ自分が気持ちよくなりたいからオナニーの代わりに威勢のいい言説を垂れ流しており、後者は他人を思いやることで自分がいい人になったと錯覚して勝 . . . 本文を読む
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竹書房プレート破壊ミッション

2017-03-04 12:24:08 | 飯関係
ポプテピカフェのサクセス!からはや半年・・・二回目のプライドレスなパクリ、もといドジョウを狙って第二弾カフェーが開催されておるそうな。つか松書房に梅書房って、もうネタを通り越して病気じゃん?てレベルであるw しかし・・・今の俺には忙しすぎて無理ゲーやorzそれでも行くなら、職を失うか命を失うか選択せねばならない状況である。 何?さてはアンチだなオメーだと!?野郎ぶっ殺してやる!おうおう、それな . . . 本文を読む
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戦争についての多様な語り

2017-03-03 12:22:54 | 歴史系
前回の記事で、私は戦争の多面性について描かなければ、結局戦争を止めることすらできないと書いた。   この記事を書く際に私の頭をよぎったのは、もちろんフランクフルターたちや心理学・認知科学の研究であるが、もっと個人的・根源的なところとして、自分の祖父二人の語りがある。この二人のことは「喪失、絆、偶然性」で既述のため詳細は繰り返さない(ちなみに「この世界の片隅に」を語る上で二番目にこの記 . . . 本文を読む
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