やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

なくせ過労死!

2012-05-13 | 日記・エッセイ・コラム

 過労死防止法の制定を求める集会が、三宮であり出席してきました。過労死はあとを絶たず、年齢も30代、20代と若い世代も増えています。アルバイト、正社員にかかわらずです。過労死裁判や過労死の問題は、しんぶん赤旗をはじめ党の出版物等でもよく取り上げられています。

 特に、経済性・効率性が最優先。人件費を抑え、実は残業代込みで最低賃金にしかならないというような、巧妙にそして極端な人件費の圧縮で利益のために、ほとんど労働者や下請けにと押しつけ、追い込んでいる現実は、なかなか表面化しません。

経済効率と人間性や命が両天秤にかけられ…というか経済効率がとりわけ重視されすぎて天秤のバランスは全く成り立っていないのですが…。

 これまで数々の過労死裁判がたたかわれてきました。勝訴、敗訴、係争中いろいろですが、たとえ勝ったとしても、命は戻ってきません。残された家族の痛みや苦しみ、何よりも幼い子どもたちまで残して逝かなければならないということなどなど、遺族の方々の話を聞いているとただただ言葉をなくすばかりでした。あいさつもさせていただきましたが、どんな言葉を発しても自分の言葉が軽く感じてしまう、それほどいっぱいの問題が圧縮されたひとときではなかったかと思います。

 私が会社員の頃、入社1年目から80時間の残業は続いていました。時には100時間ということもありました。夜11時はざら。翌朝も6時には出勤ということも。休日出勤もしばしばでした。朝がくるのが、そして日曜日の午後になるのがとてもつらく感じていました。パワハラもちっとありましたしね。今思えば、自分で何とかなったかなと思える部分もありますが、自分ではどうにもならない問題のほうが多かったですね。

死を意識した時期も確かにありました。もうあかん!その会社を退職しました。今ひとつよくなかった体調もよくなりました。当時はまだやめても仕事はありました。でも今は、簡単には仕事もありません。

体も、心も、何よりも人間性がむしばまれながらも働き続けなければならないのが今の現実です。今は特に、民間のみならず、公務労働にまで経済性効率性が強烈に持ち込まれています。新自由主義政策によってです。

 選挙で新自由主義政策をうたう政党が躍進したりしています。しかし、行き過ぎた新自由主義政策や資本主義政策は、経済を成り立たせる基盤を弱らせ、健全な経済の成長をも阻害するだけです。この過労死を防止する法律の制定は、ひいては今の経済のあり方にも問題をなげかける大きなたたかいだと思います。

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管外調査で勉強しっかり。

2012-05-09 | 日記・エッセイ・コラム

 連休あけてすぐ、管外調査でした。東京方面と四国へ、地場産業としての中小企業の振興策やそれと絡めた耐震・リフォーム対策などです。

一口に中小企業振興といってもいろいろありますが、今回は、いつも私たちが求めている住宅リフォーム助成制度や耐震改修、そして住宅密集地での防災対策です。Dsc_01581

 目黒区では住宅リフォーム助成。これは、全国的にも導入する自治体が増えていますが、なによりもその経済効果の大きいところが評価されています。地域によっては、その地域が産地となっている材料を使うことを前提に一定の割合で(もちろん上限はありますが)助成しているところもあり、地域振興としての役割も発揮しています。目黒区の助成は、住宅リフォームについて目的を限定していません。一般的なリフォームでもOK。墨田区は、介護保険の適用工事と耐震工事をセットにして案内していました。不燃化率の向上させる取り組みや”防火壁”や災害時の大規模避難場所などの機能をもつ白髭団地なども案内していただきました。

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 また、一路四国へ。今治です。去年、中学校給食の取り組みで勉強させていただいたばかりですが、今回は”今治タオルの再生”について。今治にはなぜか縁があります。造船業など派手な産業が中心となっていますが、伝統産業であるタオルも今治の代名詞。衰退の一途だったタオル産業の復活を目指して、産官学の一体となった取り組み、そしてデザイナー佐藤可士和氏との出会いなどにより徐々に息を吹き返し始めています。最近メディアでもよく取り上げられており、お話を聞くだけでも地場産業の底上げは、”地場”であるだけに地域経済の底上げにおおきくつながるということを実感します。この取り組みを始めるまでの期間が短く、いろんな段階で、またいろいろな関係者が繰り返し議論を積み重ねてきた経過があるそうです。これは、北海道の帯広市の中小企業振興条例策定の取り組みと、なんとなくかぶっている印象を持ちました(写真は赤田義員と松本議員、そして私。この織機、足があたって…、なかなか難しいです)。

地元、地域の持つポテンシャルを活かす…ということでしょうか。いろいろ参考になる話が聞けました。

 神戸ー東京ー愛媛-神戸と移動でくたびれましたが、今回の調査のエキスをどこまでものにできるか。しっかり研究したいと思います。

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須磨新区役所とバス路線

2012-05-07 | 日記・エッセイ・コラム

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 新しい須磨区役所が今日オープン。それにともなって、バス路線の変更も行われます。

先日、住民の方から、”今度の路線と時間の変更は利用者本位になっていないし、告知が不十分。やり方に問題があるのではないか?”とのご連絡を頂きました。

今回の路線変更は、新長田と高尾台を結んでいる80系統のバスを昼間の時間帯の一部、5便を減便。そのかわり、妙法寺駅~高倉台~一ノ谷間の75系統の一部を一部増便し、6便を板宿経由、つまり区役所方面へ走らせるというものです。今までの区役所を回っていた便を新区役所方面へまわすわけですね。

予算の時に、局から話は聞きました。でも「詳細はこれから」というだけのものでした。

高倉台や高尾台に住む方々に対し、直接の便がないため区役所へ行くための便宜を図ろうという、考え方そのものは否定しません。

ですが、住民の方にとって説明がされていないと感じたり、唐突だと感じるようなやり方というのは問題でしょう。運行時間の設置の問題しかり、また区役所前のバス停の位置にしてもそうです。

 この区役所前のバス停の位置ですが、どこにあるんでしょう?少なくとも高尾台のバス停に張ってある告知ではよくわからんのです。板宿にはバス停がいろいろあるので、どこがそうなのかと、うろうろ…ありました!以前、共産党の須磨事務所として借りていたみなと銀行の横の建物(現ラーメン屋)の前。「休止」になっていたバス停を「区役所前」として再開させるようです。

この告知。運行する市バスの問題なのか、区役所側の問題なのか、よくわかりません。しかし、区役所の位置が変わるということは大々的に宣伝されているものの、アクセス方法も変わるということに関しては市が直接発信する情報量があまりにも少ないですね。Dsc_0112

 関係するのが一部住民だからということなのでしょうか?すでに変更になっている8系統の問題といい、区役所への利便を考えるというのはわかります。ですが、一方でこれまでの日常生活の一部としてバスを使っている利用者の利便性も十分考慮した変更と言えるのか。特にあたらしい区役所へ行くには、80系統の「大田町2丁目」のバス停から歩けばいいと、この方はおっしゃっていました。確かにそうですね。区役所前のバス停から歩くのとあまり変わらない感じがしました。こういう意見も含めどれだけ意見交換がされてきたのでしょうか??

これまでも苦情が後を絶たないことを考えると、利用者本位ではないとやっぱり感じてしまいます。運用していきながら、改善を求めていきたいと思います。

ご意見ありがとうございました。

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メーデーに参加 ~ 東遊園地

2012-05-02 | 日記・エッセイ・コラム

 5月になりました。予算議会が終わったあと、慌ただしく日々が流れてしまい、更新が止まってしまいました。”最近更新が止まってるで”と、よく”注意”されるようになってしまいました。

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 さて、きのうは東遊園地でメーデー。参加してきました。

年々、参加者が減ってきているようですが、これも組合の組織率の低下や雇用の非正規化などの影響もあるのでしょうか。

このごろ、雇用や労働環境をめぐる状況は悪化の一途。中途解雇や雇い止め、過労死など労働争議も後を絶たない状況です。働いても食べられない、死ぬほど働いても暮らしはよくならず、世の中が良くなる見通しもなかなか立たず…。こんな状況ですから、どこかの威勢のいい人物が現れると期待してみたくなるのは当然でしょうか。ただ、どんな政治的志向なのかということは全くの別問題。政治的志向と世論の思いとが大きくかい離しているだけに、どう解きほぐしていくのか、難しい課題です。

 過労死問題の集会が、もうすぐ連休明けにあります。

以前に読んだ本の中に、過労で亡くなった人だったでしょうか、「奴隷でも家族と食事ができた」とメモしてあったというくだりがありました。

所得1億円を超えると、所得に占める税金の割合が逆に減っていくという矛盾。一方で消費税を増やし、決して裕福ではない庶民の財布からさらに搾り取るという暴挙。だから日本では所得の再分配が利かず、逆に再分配をすると逆に格差が広がってしまう…。

 こういう矛盾に満ちた実態こそ、きっちり正しましょ。

☆おまけ・・・

 先月、家の近所で雨上がりの朝、こんな景色が広がりました。

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