やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

アスベスト対策は徹底を

2020-10-24 | 日記・エッセイ・コラム
 先日の福祉環境委員会。アスベスト問題を取り上げました。
中央区内で解体が予定されている市営住宅をめぐって、意見が地域の医療機関や関係者の方々からあがっていました。
医療関係者の方々からは、市の建築住宅局と交渉した際、アスベストの使われている可能性があるか所が調べられていない可能性があることや、地域への対応などなど数々の問題点が指摘されてきました。
ちゃんとやっているという姿勢で回答をしていたのですが、最近、指摘を受けて調べたところ、未調査だった場所があったとのことで、近々説明会を行う予定を延期したそうです。
見つかったのは電気室。飛散性のアスベストが使われている可能性があると指摘されていた場所です。
ひじょうにずさん。もともとこのアスベスト調査では、市の予備調査でアスベストはないとされていたところが、その後の解体業者の事前調査では「ある」となって2転3転していました。
こうした一連の問題を取り上げ、環境局の姿勢をただしたのが今回の質疑でした。所管は建築住宅局ですが、アスベストの問題は環境局の所管。
本来は解体する旨の届けが出ることで環境局としてアスベストについて情報を把握することになるそうですが、今回については、ずいぶん早い段階で、建築住宅局とともに医療関係者との話し合いに参加しており、当事者のひとりであったわけです。状況はある程度つかんでいたはずですが、原則がこうなっているからと言う姿勢は、今回の件に関しては正しい対応とはいえません。
指摘があったわけで、しかも地域医療の関係者、さらにはアスベストに関して専門的に関わっている方もいらっしゃいました。そういう方々からの指摘ですから、軽く考えていたのではないか?といわれても仕方がありません。
事前に情報を知っていたわけだから、もっと建築住宅局と連携がとれてもよかったのではないか、とただしましたが、さすがに連携がとれていなかったと環境局は答えざるを得ませんでした。
近々、環境と建築住宅と合同で現地調査にはいるとのことでしたが、いつはいるのかと言うことについては、明言はされませんでした。調整中だそうです??
 問題は、今回の問題にとどまりません。たまたま医療関係者からの指摘で未調査がわかっただけで、これまでの解体はどうだったのか、疑問が残ります。本当に大丈夫だったのか、気になります。
今後も市営住宅マネジメント計画で解体されるところもあるはずです。ですから、とくに公共工事として率先して民間のモデルになるよう厳しい姿勢で環境としても望むべきだと指摘しました。
 今後もアスベスト問題はまだまだ続きます。わたしもよく勉強してアスベスト問題に取り組んでいきたいと思います。