やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

すすむ高齢化と身元保証

2020-06-05 | 日記・エッセイ・コラム
 近々、入院して手術を受けるのだが、病院から保証人を求められていて、どうしたらいいだろうか、と相談がありました。保証人というとこれまで、住宅入居で困ったという相談は何度か受けてきました。その都度、相談にのりながらなんとか自力で解決する道筋をいっしょに見つけてきました。が、今回は、ちょっと違いました。
 さあどうしたものか、いろいろ探して、行き当たったのがとあるNPO法人。
市内に事務所を構えており、さっそく連絡しお話を聞き、面談してもらう手はずを整えました。
そうこうしているうちに、相談者から再度連絡が。「保証人が見つかった!」とのこと。聞けば、遠縁で疎遠になっていた人をなんとか頼ることができたといいます。正直、ほっとしました。ほっとしたのは、相談されてきた当事者の方だとは思いますが、いつなんどき誰しもなるかもしれない大きな問題です。
連絡を受け、NPOさんにはキャンセルの連絡をいれ、今回の相談は終了しました。しかし、一人で生活していることを考えれば、まだまだお手伝いしなければならないときがあるかもしれません。当面、様子を見ながら対応していきたいと思います。
 ところで、調べていてよくわかったのですが、身元保証の問題は、喫緊の課題。社会問題にもなっており、具体的な支援策が必要となっています。一方で有効な手だてがなかなか進んでいないのも事実のようです。
ある大手企業の身元保証サービスをみると、費用がなんと初期費用だけでも数十万円。以降も相当の費用がかかるようです。そういった費用を払えるだけの資力のある人はいいのですが、そうでない人にとってはとても頼ることすらできないでしょう。そうやって行き着いたのが先の団体でした。費用も入会金と会費をあわせても2万円程度。
今回は利用しなかったですが、今後も対応してもらう必要も出てくるかもしれません。
高齢化が進む、少子化が進む、そういう社会構造がどんどん進んでいくなかで、こうした問題というのは当然起こりうる問題。
「おひとりさま」といえば問題が薄まってしまい、本質が見えなくなってしまいますが、高齢化や少子化、そして貧困の問題、さらには身内にだってそうそう頼れない、そんな状況の中で、こうしたサービスの重要性がますます高まっていくことも予想されます。
 今回の相談を期に、あらためて自らの課題として取り組んでみたいと思いました。