ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

思い込み

2018年10月24日 | ❺ 追憶の日々

小さい頃から小食で、

いつも母から「食べなさい!」と叱られ続けていた。

それが嫌で嫌で、

その恐怖もあってだと思うけど

もともと食が細いのに、食べることも嫌いになっていった。

 

毎月の体重測定の結果を記録した「健康手帳」に保護者印を貰うたび

母が「全然増えてないよ、もっと食べなさい!」と言うもんだから

自分は小柄で痩せているとずっと思っていた。

 

ところが小学校5年生の時に、担任が発表した

『このクラスで一番身長と体重のバランスのいい人』の女子の部で

なんと私が一番になった!

そうか、私ってすごく理想的な体型なのか

なんだいいんじゃ~ん、このままで、とすごく自信がつき

私はちょうどいい体格の持ち主だと、すっかり自分に刷り込んでしまった。

おかげでその後ジワジワと体重が増えて行ったにもかかわらず、深刻な問題ではなかった

 

だから中学2年の時、2階のベランダから下の渡り廊下を歩く私に向かって

クラスメイトの神山他数名の男子が

「ハナウタ デ~ブ~ ブ~ス~

と絶叫した時も、一体なんのことを言っているのかわからなかった。

 

日頃、おじの修ちゃんやしげちゃんから

「うたこは可愛いなぁ」

って言われてたから、

まさか自分がブスだと思わなかった。

 

だから思春期なのに全然傷つかなかった。

「あの人ら何言ってんの?頭おかしいんじゃない??」

と思って無視していた。

 

更には、

あまりにしつこいものだから うっかり

「もしやあいつ私に気でもあるんじゃなかろうか?」

とまんざらでもない気までしてきて、おかげで今でもとてもいい思い出だ。