高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

カタシロムラサキヒメハマキ

2009年09月04日 09時40分51秒 | Weblog
小さな蛾の紹介が続いてしまうが、これは開張10~14mmのカタシロムラサキヒメハマキである。
はねを閉じたこの形では体長6~8mmといったところだろうか。

小さくて一見茎の枯れた切れ端にしか見えない。
しかしこれもれっきとしたハマキガの仲間で、もっと小さい種も数限りなくいるのだ。

種名のカタシロ(肩白)の通り肩にあたる部分が白いことで同定しやすい。

日本では本州の関東以西、太平洋岸に沿って奄美大島までと対馬に分布している。
講談社の蛾類大図鑑では「四国からは未発見」となっているが、高知県の低山地では少なくない。

成虫は5月から10月下旬にかけて見られ、秋になるとよく見かける。
幼虫はヒサカキの葉をつづるという。

(撮影:横波半島 2009.8.25)