高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

アトシロモンカバナミシャク

2009年09月03日 09時17分26秒 | Weblog
前回紹介したシンジュサンは開張134mmと大型の派手な模様をしている。
それに比べて今回のアトシロモンカバナミシャクは開張15mmしかない小ささで地味な色をしている。

ライットトラップに集まる蛾は大小さまざまだが、どうしても大型の目立つものに目がとまってしまう。
キバガやハマキガなどのミクロ蛾になるといても気づかなく、撮影した時も画像の隅に写っていていて後で画像整理するときになってこんなものがいたのかと気づくことも多い。

時々は目をミクロ用に切り替えて探す必要を感じるがそれでも、もはやこの老眼では見落としてしまうことが多い。

ということで、このアトシロモンカバナミシャクも小さく地味で見過ごすところだった。
種名のように後翅後縁に白紋があることで何とか初見の種とわかった。

全国的にかなり少ない種で、本州、四国、九州、屋久島、沖縄本島に分布している。
幼虫はカンコノキを食べる。

(撮影:三好市 2009.8.23)