高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

シロシタバ

2008年07月31日 10時45分46秒 | Weblog
昨夜灯火に飛来したシロシタバである。
シロシタバは大型で後翅に純白の模様がある美しい蛾で、蛾屋にとってはあこがれである。
本州では普通種と聞いているが、四国では中央山地に分布していてたいへん少なく、年間を通してほんの数頭しか発見されない。
私は昨年は一度も出会う機会がなかった。

それが今年はさい先良くまだ7月だというのにもう会えたのだ。
通常なら8月から9月にかけて発見されるのでこれは早めの発生で、そのこともあり羽化して間もない新鮮な個体が久しぶりに見られて嬉しかった。
(撮影:愛媛県西条市 2008.7.30)

チャマダラエダシャク

2008年07月30日 10時33分10秒 | Weblog
チャマダラエダシャクはかなり大型のシャクガでまだら模様が美しい。
模様には多少の個体変異がある。
深山で時々灯火に飛来することがあるが少ない。

昔の学生時代アセチレンランプを使って灯火採集を始めたばかりのころ、この蛾に出会って模様の美しさに感激した覚えがあり、チャマダラエダシャクを見ると昔に戻ったような懐かしさを感じる。
(撮影:いの町 2008.7.28)

親子夜間採集会

2008年07月29日 13時05分05秒 | Weblog
今年も「こども昆虫博士あつまれ」という題名で夜の森昆虫勉強会を開催し講師として出席した。

参加者は親子40名ほどで、夕方ムササビの飛翔を観察したあと8時より明かりに集まる虫を観察する。
上の画像は始めたばかりのときでまだ虫はほとんど来ていない。

飛来数は少なかったが、それでも蛾以外ではミヤマクワガタ、ゴマダラカミキリ、ノコギリカミキリ、ヒゲナガカミキリ、ウスバカミキリ、ヘビトンボ、ツノトンボ、ウスバカゲロウ、多数のコガネムシなど多彩な虫たちが観察でき答えに窮する質問の嵐で忙しいひとときを過ごした。
(撮影:いの町 木の根ふれあいの森キャンプ場 2008.7.28)

ホソバキホリマルハキバガ

2008年07月27日 10時30分11秒 | Weblog
ホソバキホリマルハキバガも見事な擬態の名人である。
枯れ枝や幹に止まっていればまずこれが蛾だとは気づかれないだろう。
この画像の個体はこの状態で足を除いて体長2.5cm程度の大きさである。

幼虫は木の幹または枝にもぐって生活すると考えられている。
四国では少ないながらぼつぼつ見かける。
この夜は一挙に3♂1♀も飛来した。
(撮影:香美市 2008.7.25)

シロスジキノコヨトウ

2008年07月26日 16時44分01秒 | Weblog
初めてシロスジキノコヨトウを見た人は驚くだろう。
頭に鶏冠のような毛が立ち、よく見ないとこれが蛾だとは気づきにくい。
見事な擬態である。

キノコヨトウの仲間では最大だが開張30~35mm程度と蛾の中では小さい方になる。
全国に分布していて、四国では深山で見られる普通種だが数は多くない。
白い帯模様がよく目立つ。
(撮影:香美市 2008.7.25)

ヤクシマドクガ♀

2008年07月23日 10時34分28秒 | Weblog
こちらはヤクシマドクガの♀

♂と比べると一回り大きく色合いが全く違なる。
後翅は♂のような鮮やかなオレンジ色の帯がない。
以前は♂しか出会わなかったが、近年は♀も毎年見かけるようになってきた。
幼虫はヒサカキ、バラ、サルスベリなどを食べることが知られているが、これに限らず多種の樹木を食べるような気がする。

ヤクシマ(屋久島)と名がつくと、それだけで南方系種を連想し魅力を感じてしまう。
(撮影:越知町 2008.7.1)

ヤクシマドクガ♂

2008年07月22日 14時45分47秒 | Weblog
昨夜飛来したヤクシマドクガの♂

前翅はこげ茶色で目立たない地味な色合いだが、後翅に鮮やかなオレンジ色の帯があり、なかなか魅力的な模様をしている。
止まったときは後翅の模様は前翅に隠れてほとんど見せないが、今回偶然片方だけだったが開いていてシャッターチャンスに恵まれた。

南方系のやや小型のドクガで成虫に毒はない。
少ないながら低山地で時々発見される。
♀は少し大きく薄茶色で全く別種のように見える。
(撮影:越知町 2008.7.21)