高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

プライヤアオシャチホコ

2008年08月31日 10時21分05秒 | Weblog
プライヤアオシャチホコは図鑑によると全国に分布し北海道でも記録があるようだが、こちらでは海岸付近や海岸からそれほど離れていない低山地でよく見られるのでかなり温暖帯の種に思える。

色彩は地味で薄汚れた感じがして魅力は今ひとつ薄い。
しかし、このような色彩をしているからこそ保護色となって身を守るのに役立っているのだろう。
(撮影:土佐市 2008.8.25)

セグロシャチホコ

2008年08月30日 11時29分58秒 | Weblog
背中が黒いことから名の付いたセグロシャチホコ
この画像では黒い部分が前方にあるので背中ではなく頭に見えてしまいそうだ。
地味な色合いだが何となくこのはねの模様に魅力を感じる。

標高500m以下の低山地にいるようだがやや数少なく散発的にしか出会わない。
幼虫はヤナギ類やポプラを食べる。
(撮影:土佐市 2008.8.25)

リュウキュウフトスジエダシャク2

2008年08月29日 13時42分16秒 | Weblog
昨年発見したリュウキュウフトスジエダシャクを今年も4頭発見した。
このことから偶産蛾ではなく四国南部の海岸付近では定着しているといえるだろう。

こちらの個体はすべて大きさ、斑紋、色彩などどれを比べてもほぼ揃って変異はほとんどない。
それに比べて西表島や石垣島の個体は真っ黒になった個体など色彩変異が著しい。
これは食草や気候の違いが変異を作り出すのかもしれないが、
南西諸島の変異個体は亜種や別種という可能性はないのだろうか。
(撮影:土佐市 2008.8.25)

モンクロギンシャチホコ

2008年08月28日 10時31分57秒 | Weblog
我が家にモンクロギンシャチホコがやってきた。

黒い紋がよく目立つなかなか魅力的な模様をしている。
平地や低山地で見られるが個体数は少ない。

図鑑で調べると幼虫はナシなどのバラ科を食べると記載されているので、人為的に植栽された果樹等について発生しているのだろうか。
(撮影 高知市 2008.8.25)

フタトガリコヤガ

2008年08月27日 13時07分12秒 | Weblog
フタトガリコヤガはコヤガと名がつく仲間の中では最大種で開張36mmもある。
今まではヤガ科コヤガ亜科に含まれていたが、近年はアオイガ亜科が新設されそちらに移行している。

図鑑では西日本で普通種と記載されているが四国では少ないようでなかなか出会えない。
ずっと気にかけていたら今回やっと運良く44年ぶりの再会ができて嬉しかった。
平地や低山地に分布しているようだ。
(撮影:土佐市 2008.8.25)

タカサゴツマキシャチホコ

2008年08月25日 12時09分29秒 | Weblog
ツマキシャチホコの仲間は4種いてどれも前翅の先に黄色い大きな紋をもつ特徴がある。
かっこいいと思うが、どれもよく似ていて同定にはよく悩まされる。

このタカサゴツマキシャチホコは黄色い紋の縁取りが黒いことが判別の目安となる。
タカサゴという名前も上品で気に入っている。
低山地で出会うが少ないようだ。
(撮影:越知町 2008.8.21)

クロハナコヤガ

2008年08月24日 10時03分19秒 | Weblog
見たことのない小型アツバを発見した。
帰宅して図鑑で調べたがわからない。

翌日時間をかけて再度探してマエフタモンアツバらしいと思ったが、後で古い北隆館の原色昆虫図鑑Ⅰを開くとクロハナアツバと名がついているではないか。
改めて講談社の蛾類大図鑑で調べ直すとクロハナコヤガだとわかった。
昔はアツバになっていたのがコヤガの仲間に移行したようだ。
合わせてコメントでもyyzz2さんからご教示がありたいへんありがたかった。

コヤガの標本箱を出して見るとたくさんクロハナの標本が手元にある。
普通種なのにすっかり忘れてしまっているではないか。
年のせいか、忘れっぽくなってお恥ずかしい次第である。
まあ、こんな失敗もあるか・・・・・
ということで記事を訂正しました。どうかご了承ください。
(撮影:越知町 2008.8.21)

シロテンクロマイコガ

2008年08月23日 09時59分39秒 | Weblog
黒地に白い点があるシロテンクロマイコガ
中足なのか極端に長く伸びて節に毛がありよく目立つ。
パッと目では何だか矢印ようにも見える。
この目立つ足はどのような役目があるのあろう。

体長5mmと気がつかないようなとても小さな蛾であるが、よく見るとこの変わった格好がとてもかわいい。
(撮影:越知町 2008.8.21)

ヨコジマナミシャク

2008年08月22日 11時43分01秒 | Weblog
ウストビモンナミシャクとは色が全く違うが、大きさや模様の感じ、個体数、分布などよく似ているのがこのヨコジマナミシャクである。
止まり方も似ている。
図鑑で調べてみると同じEulithis属だった。

幼虫はヤマモミジなどのカエデ科や、イヌシデやヤシャブシなどのカバノキ科につく。
(撮影:越知町 2008.7.13)