花冠同人・多田有花の俳句ブログ

日々の俳句の備忘録

猫柳 水煙248号(2004年2月)

2008年10月27日 | Weblog
立春の明るき風の冷たさよ
風受けて二月の路地を足早に
昼過ぎの淡雪肩に降らせ行く
薄氷や深山に戻る滝の音
ポニーテール走れば春の影弾む
春風の中へ鉄骨吊り上げる
空気までやわらかくして猫柳