IN WONDER FARM

7001~8000までは大文字IN WONDER FARM

[134]過剰なゲスト

2010年08月07日 10時21分33秒 | I am your ROKKY.
某有名パークでは客のことをゲスト、スタッフのことをキャストと呼んでいる。そんな某有名パーク内に過剰な反応をするゲストが来たときの話です。
当時某有名パーク内の象徴とも言われる某シンデレラ城には、ミステリーツアーと呼ばれる某ディズニーランドでは珍しい歩行移動タイプのアトラクションがありました。簡単にそのアトラクションの流れを説明すると、数十人のゲストで某シンデレラ城をゆったりと観光していたはずが、どういう訳か悪い奴らの企みに巻き込まれてしまいます。しかし、悪との最終決戦の前に選ばれた勇者の手によって、悪は滅され、まあ平和は取り戻せました的ストーリーとなります。その数十名のゲストの中に過剰なゲストがいたら…

勇者を選ぶ基本的な流れは、まず最初にアトラクションが始まった時点で、勇者を選ぶグループと何も無く話だけ進んでいくグループの2つに分かれます。普通に確立としては1/2なんで、勇者になりたい場合は勇者を選ぶグループに入っていなければなれません。その勇者を選ぶグループかどうか分かるのは最後の決戦前にならないと分からず、最後の決戦の前になると、少し広めの空間で、ツアーガイドから「いざというとき、守ってくれる人はいませんか?」的なことを言われます。そのときに「我こそは!」と名乗ったものが後に勇者として語り継がれることになる訳です。まあ、基本的にはお子様が勇者になることが多いです。もし、その流れの中に過剰なゲストがいたら…

~最終決戦前~
ツアーガイド「いざというとき、守ってくれる人はいませんか?」
過剰なゲスト1「俺達は普通に観光していただけなのに、何でこんなことに巻き込まれなきゃならないんだよ!」
過剰なゲスト2「そうよ!私たちみたいな普通の人間に悪を倒す力なんてある訳ないじゃない!」
過剰なゲスト3「俺達は被害者なんだよぉ!」
過剰なゲスト4「ママァ…お家に帰りたいよぉ~(泣)」
過剰なゲスト1「大体何でアンタ(ガイドさん)はそんなに普通にいれるんだよ!」
過剰なゲスト2「アンタが私たちのことを守ってくれればいいじゃない!」
過剰なゲスト1「そうだ!アンタが守ってくれよ!」
過剰なゲスト3「普通に考えれば、アンタはガイドなんだから俺達を守るのも仕事だろ!」

…と、もしもアトラクションの演出に過剰な演出で乗っかってくるゲストがいたら。ガイドさんは何だかんだで勇者になるのか?ならないのか?アトラクション事態が無くなった今では確かめることも出来ない。

~最終決戦前~
ツアーガイド「いざというとき、守ってくれる人はいませんか?」
普通のゲスト1「はーい!僕やりたーい!」
普通のゲスト2「僕もやりたーいww」
普通のゲスト3「僕も僕も!」
ツアーガイド「じゃあ、誰に守ってもらおうかな??」
過剰なゲスト「ちょっと待って下さい!世界を滅ぼす力を持った悪との戦いに、子供達を巻き込む訳にはいかないでしょう!子供達には未来があるんだ!この子達の未来の為にも、今こそ我々大人が力を合わせて、悪を倒すべきでしょう。例え、この戦いで命を落とすことになったとしても、子供達!いや、地球の未来が救えるのなら命の1つや2つくらい簡単に捨ててやる!皆さん、今こそ我々大人が立ち上がりましょう!」
普通のゲスト1「僕、やりたいよぉ…」
過剰なゲスト「ボウズ、これは大人の戦いだ!君たちみたいな子供を守るのが俺達の仕事。君たちは今はそのときではない!もしも、この戦いで俺達が負けるようなことがあれば、そのときは力を付けて、立派な大人に成れたときに俺達の仇を討ってくれ!」
普通のゲスト1「う、うん…」
過剰なゲスト「さあ、この子たちの未来の為に戦おう!!!」
過剰なゲスト達「おーぅ!!!!!!!!」

基本的には子供が勇者に選ばれることが多いので、大人が勇者になる為にはこれぐらいの演出をしないことには勇者になることが出来ないのでは?俺は思うけど、ただただ子供が勇者として剣を持たされて、立ったままで悪を倒すよりも、馬鹿な大人が適度な演出をしながら倒した方が、見ている方も面白いと思います。



そんな俺も元勇者。世界を救ったのはもう昔の話。
勇者の証として貰えるメダルは、自称ディズニー好きなら誰でも持っている一品ですが、やはりミステリーツアーの無くなった今となっては前以上に大切な大切な思い出の品です。

…ということで、某夢の国内某アトラクションの小さな小さなお話でした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする