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【みんな生きている】全溢春編

2011-08-08 17:02:32 | 日記
《「これからはしっかりやるんだぞ」全溢春39号室長、金総書記から花輪でダメ出し》

「これ、誰だ?」
7月27日、北朝鮮の主要人物の動向を追跡する韓国安全保障部処(省庁)の関係者が目を丸くした。
「戦勝記念日」58周年を迎え、北朝鮮政府の高官・幹部たちが平壌市内の大城山革命烈士陵を参拝する様子を撮影した朝鮮中央通信の写真の中に、意外な人物が写っていたからだ。
烈士陵に向かって歩く幹部たちの前を、「金総書記の金庫番」と呼ばれる全溢春(チョン・イルチュン)朝鮮労働党39号室長が「労働党中央委員会」名義の大きな花輪を手に歩く姿がカメラに捉えられていた。
金正日(キム・ジョンイル)総書記とは南山高級中学校(高校に相当)の同級生でもある全溢春39号室長(70歳)は、昨年初めから金総書記の政治資金を管理する39号室長を務めている。39号室は海外支部17ヶ所・貿易会社100社余りを抱え、毎年2億ドル~3億ドル(約156億円~235億円)を稼ぎ出す朝鮮労働党の「金庫」だ。
全室長が北朝鮮のメディアに姿を見せたのは昨年12月中旬に金総書記が平壌市内で現地指導を行なった際に同行して以来、7ヶ月ぶりだ。
全室長は昨年初めに中国の朝鮮族企業家パク・チョルス氏の主導で作られた朝鮮大豊国際投資グループの取締役を国家開発銀行の理事長として関与して来た。どちらも北朝鮮が「外資を誘致する」として大々的に発足させた機関だったが、誘致実績は1件もなかったという。
北朝鮮に詳しい消息筋は

「『金総書記が開店休業状態の大豊グループと国家開発銀行の件で全室長を叱り飛ばした』という話を聞いた」

と語った。
韓国政府関係者は

「39号室長の全溢春氏に花輪を持たせたのは、『これからはしっかりやるんだぞ』という意味が込められているのでは」

と分析している。

【戦勝記念日】
朝鮮戦争休戦協定締結日。



※この記事については
【みんな生きている】
朝鮮労働党・朝鮮人民軍人事編
(2010年2月7日掲載)
【みんな生きている】
金総書記訪中団編
(2010年5月6日掲載)
【みんな生きている】
資金洗浄編
(2010年11月11日)
【みんな生きている】
全溢春編
(2010年12月16日)
も合わせてご覧下さい。

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