《天安爆沈事件の主犯・金英徹偵察総局長って、どんな人?》
韓国政府関係者は8月1日、
「金正日(キム・ジョンイル)総書記が金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長を解任すれば、南北関係改善に向けて最低限の配慮を示したものと判断する」
と述べた。
2009年2月に韓国への工作を担当する偵察総局長に就任した金英徹上将(韓国軍の中将に相当)は、これまでの2年6ヶ月間に哨戒艦・天安爆沈や延坪島砲撃、農協のネットワーク攻撃等の大小様々な挑発やテロを企画・実行して来た事実上の主犯だ。韓国政府は金総局長が金総書記の周辺に留まる限り、南北関係の根本的な改善は難しいと睨んでいる。
北朝鮮内部の事情に詳しい消息筋によると、
「金総局長は南北和解の雰囲気が高まると、“自らは用済みになるかも知れない”という恐れを抱いている」
という。
故・金日成(キム・イルソン)主席が1972年の南北共同声明を前に、1968年1月の大統領府襲撃事件の責任者だった金昌鳳(キム・チャンポン)民族保衛相(現在の人民武力部長)と許鳳学(ホ・ボンハク)朝鮮人民軍総政治局長を粛清したように、南北関係が改善されれば哨戒艦爆沈の主犯である自分が「第2の金昌鳳・許鳳学」になるのではないかと恐れているという。
今年の初めまで北朝鮮は対話攻勢に力を入れていたが、2月には南北軍事実務会談を決裂させ、6月には5月に北京で行われた南北秘密接触の内容を突然暴露した。これらはいずれも金総局長が中心となって行なったと韓国情報当局は判断している。
韓国政府筋によると、金総局長は金正恩(キム・ジョンウン)氏(軍の大将)が金日成軍事総合大学に在学していた頃、軍事知識について個人授業を行なった縁で正恩氏に大きな影響力を行使しているという。また、金総局長は個人的な席で「自分が金正恩を育てた」と発言したとされており、このことは北朝鮮の幹部の間で噂として広まっているという。
さらに韓国政府筋は
「金総局長は正恩氏との個人的な縁を信じて傍若無人な行動を取っているため、北朝鮮の内部でさえも反発が広まっている」
ということも明らかにした。
とりわけ、軍の元老である金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長や呉克烈(オ・グクリョル)国防委員会副委員長たちは「若いヤツが正恩氏にばかり近づこうとして国を滅ぼそうとしている」等と露骨に非難しているという。金総局長と同じく正恩氏の後見グループとされる李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長や金正覚(キム・ジョンガク)総政治局第1副局長でさえも金総局長の独走を快く思っていないようだ。
韓国政府筋によると、
「北朝鮮外務省や統一戦線部等の外交や対南(対韓国)工作を担当する省庁の幹部の間では、“金総局長が退陣しなければ、北朝鮮は発展しない”“金総局長は権力を握るために目に見える成果にばかり執着している”といった声も上がっている」
という。
韓国政府関係者は
「金総局長が金総書記親子に影響力を行使している限り、最近の南北非核化会談や本格的な南北関係改善には繋がりにくいだろう」
と述べた。
南北が本格的な対話局面に入る場合、金総局長による突発的な事態も予想される。
韓国政府安保部処(省庁)当局者は
「偵察総局はスパイを浸透させて韓国国内の重要施設を破壊したり、北朝鮮に反対する活動を行なっている脱北者へのテロを引き起こしたりする可能性がある」
「今年4月に起こった農協のネットワーク障害を上回るサイバーテロを起こすかも知れない」
等と予想している。
別の韓国政府関係者は
「金英徹氏の悪辣で前後を省みない性格からすると、粛清が現実となればクーデター等の極端な行動に走る可能性も排除出来ない」
と述べた。
※金英徹偵察総局長については
【みんな生きている】
金英徹編
(2010年9月5日掲載)
http://blog.m.livedoor.jp/safehome/
【みんな生きている】
朝鮮労働党新人事編
(2010年10月4日掲載)
(2010年10月5日掲載)
http://blog.m.livedoor.jp/safehome/
も合わせてご覧下さい。
韓国政府関係者は8月1日、
「金正日(キム・ジョンイル)総書記が金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長を解任すれば、南北関係改善に向けて最低限の配慮を示したものと判断する」
と述べた。
2009年2月に韓国への工作を担当する偵察総局長に就任した金英徹上将(韓国軍の中将に相当)は、これまでの2年6ヶ月間に哨戒艦・天安爆沈や延坪島砲撃、農協のネットワーク攻撃等の大小様々な挑発やテロを企画・実行して来た事実上の主犯だ。韓国政府は金総局長が金総書記の周辺に留まる限り、南北関係の根本的な改善は難しいと睨んでいる。
北朝鮮内部の事情に詳しい消息筋によると、
「金総局長は南北和解の雰囲気が高まると、“自らは用済みになるかも知れない”という恐れを抱いている」
という。
故・金日成(キム・イルソン)主席が1972年の南北共同声明を前に、1968年1月の大統領府襲撃事件の責任者だった金昌鳳(キム・チャンポン)民族保衛相(現在の人民武力部長)と許鳳学(ホ・ボンハク)朝鮮人民軍総政治局長を粛清したように、南北関係が改善されれば哨戒艦爆沈の主犯である自分が「第2の金昌鳳・許鳳学」になるのではないかと恐れているという。
今年の初めまで北朝鮮は対話攻勢に力を入れていたが、2月には南北軍事実務会談を決裂させ、6月には5月に北京で行われた南北秘密接触の内容を突然暴露した。これらはいずれも金総局長が中心となって行なったと韓国情報当局は判断している。
韓国政府筋によると、金総局長は金正恩(キム・ジョンウン)氏(軍の大将)が金日成軍事総合大学に在学していた頃、軍事知識について個人授業を行なった縁で正恩氏に大きな影響力を行使しているという。また、金総局長は個人的な席で「自分が金正恩を育てた」と発言したとされており、このことは北朝鮮の幹部の間で噂として広まっているという。
さらに韓国政府筋は
「金総局長は正恩氏との個人的な縁を信じて傍若無人な行動を取っているため、北朝鮮の内部でさえも反発が広まっている」
ということも明らかにした。
とりわけ、軍の元老である金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長や呉克烈(オ・グクリョル)国防委員会副委員長たちは「若いヤツが正恩氏にばかり近づこうとして国を滅ぼそうとしている」等と露骨に非難しているという。金総局長と同じく正恩氏の後見グループとされる李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長や金正覚(キム・ジョンガク)総政治局第1副局長でさえも金総局長の独走を快く思っていないようだ。
韓国政府筋によると、
「北朝鮮外務省や統一戦線部等の外交や対南(対韓国)工作を担当する省庁の幹部の間では、“金総局長が退陣しなければ、北朝鮮は発展しない”“金総局長は権力を握るために目に見える成果にばかり執着している”といった声も上がっている」
という。
韓国政府関係者は
「金総局長が金総書記親子に影響力を行使している限り、最近の南北非核化会談や本格的な南北関係改善には繋がりにくいだろう」
と述べた。
南北が本格的な対話局面に入る場合、金総局長による突発的な事態も予想される。
韓国政府安保部処(省庁)当局者は
「偵察総局はスパイを浸透させて韓国国内の重要施設を破壊したり、北朝鮮に反対する活動を行なっている脱北者へのテロを引き起こしたりする可能性がある」
「今年4月に起こった農協のネットワーク障害を上回るサイバーテロを起こすかも知れない」
等と予想している。
別の韓国政府関係者は
「金英徹氏の悪辣で前後を省みない性格からすると、粛清が現実となればクーデター等の極端な行動に走る可能性も排除出来ない」
と述べた。
※金英徹偵察総局長については
【みんな生きている】
金英徹編
(2010年9月5日掲載)
http://blog.m.livedoor.jp/safehome/
【みんな生きている】
朝鮮労働党新人事編
(2010年10月4日掲載)
(2010年10月5日掲載)
http://blog.m.livedoor.jp/safehome/
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