もずの独り言・goo版

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【みんな生きている】旺載山&『民族21』編

2011-08-03 19:53:39 | 日記
《旺載山捜査の過程で浮かび上がった『民族21』関係者と北朝鮮偵察総局工作員の日本での接触》

北朝鮮系のスパイ組織・旺載山の活動実態を捜査している韓国公安当局は8月2日までに、リベラル勢力の月刊誌『民族21』の関係者が北朝鮮の偵察総局から指令を受けて活動していた疑いが強まったとして捜査を拡大している。
公安当局は昨年から『民族21』関係者に対する内偵を進めており、7月には『民族21』の編集主幹アン・ヨンミン氏(43歳)とその父親のアン・ジェグ元慶北大学教授(78歳)、チョン・ヨンイル編集局長の自宅や事務所等を家宅捜索した。
韓国公安当局は

「『民族21』関係者が日本で偵察総局の工作員と接触し、指令を受ける一方、韓国で収集した情報を報告していたことを示す証拠資料を多数確保した」

とのことだ。韓国公安当局は押収物の分析等を進める上で、偵察総局の工作員と接触した事実が明らかになった『民族21』関係者を任意で取り調べる方針だ。
最近韓国公安当局に摘発されたスパイ組織・旺載山が北朝鮮の内閣傘下の対南(対韓国)工作機関・第225局から指令を受けていたのに対し、『民族21』関係者は北朝鮮の国防委員会傘下の偵察総局から指令を受けていたことになる。そのため、韓国公安当局は北朝鮮が韓国に構築した地下組織が他にもあると見て調べを進めている。
韓国公安当局関係者は

「旺載山と『民族21』は指令を受ける北朝鮮の上部組織が異なるため、基本的に別の組織だ。最近捜査が本格化し、それを避けるために双方が接触した事実は一部ある」

と説明した。韓国公安当局は旺載山事件と関連し、逮捕された旺載山総責任者のK容疑者(セキュリティー会社J社代表)たちが民主労働党や全国民主労働組合総連盟(民主労総)、市民・社会団体の約30人を影響下に置こうとしていたと見て、接触対象者を参考人として呼んで事情を聴いている。
韓国公安当局はこれまでに旺載山の主要メンバー5人を逮捕し、旺載山の仁川地域責任者I氏の夫人K氏たち5人を在宅のまま取り調べて来た。参考人としての聴取対象は民主労働党関係者が15人、民主労総関係者が10人前後でいずれも仁川方面の人物とされる。
韓国公安当局関係者は

「旺載山はソウル地域にも責任者を置いていたが、仁川地域の責任者であるI氏の活動が相対的に活発だったと見られる」

と述べた。I氏の夫人K氏は仁川地域の民主労総関係者とされる。韓国公安当局によると、I氏は昨年8月と9月に中国で第225局の工作員と接触する予定だったが、直前に当局による家宅捜索を受けたため出国出来なかった。


■偵察総局とは?

北朝鮮の対南(対韓国)工作を統括する組織で、2009年2月に金正日(キム・ジョンイル)総書記が朝鮮労働党と朝鮮人民軍に分散していた対南工作機関を統廃合して国防委員会の下部機関として新設した。
創設から2年半の間に哨戒艦・天安爆沈事件や延坪島砲撃事件、故ファン・ジャンヨプ氏暗殺団派遣や農協コンピューター網攻撃等、様々な挑発行為を計画・実行した。
偵察総局の発足により、これまで対南工作を主導して来た朝鮮労働党には統一戦線部だけが残された。



※この記事については
【みんな生きている】
旺載山編
(8月1日掲載)
【みんな生きている】
金英徹編
(8月2日掲載)
も合わせてご覧下さい。

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【みんな生きている】平壌市住宅建設編

2011-08-03 07:14:33 | 日記
《北朝鮮、マンション建設に大学生10万人動員》

北朝鮮では大学生約10万人が工事現場に送り込まれているという。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は7月25日、

「北朝鮮は来年4月の完工を目指して平壌市内の万寿台地区再開発に全力を尽くしている。工期を合わせるのが難しくなったため、6月から平壌や主要都市の大学に10ヶ月間の休校令を出して学生たちを工事現場に強制動員している」

と語った。
北朝鮮は1988年の「200日戦闘」や2008年の「アリラン公演」等で大学の授業日程を強制的に調整したことはあるが、今回のように10万人も動員したのは異例だ。
北朝鮮は「強盛大国元年」と宣言した来年の故・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(4月15日)を前に2009年から「平壌市10万世帯住宅建設運動」を推進している。しかし、資金や建設資材が不足し、昨年末現在で9棟・500戸しか建てられていない。
当初の計画の達成が難しくなったことを受けて北朝鮮ではこのほど、万寿台地区の再開発目標が修正された。高さ23mの金日成像が立っている万寿台通り一帯を整備し、77階建ての超高層マンション3,000世帯分と劇場、公園といった娯楽施設等を建設するというものだ。
しかし、大学生を10万人動員しても工期の短縮は難しい見通しだ。
消息筋は

「10万世帯住宅建設運動と同様、問題は資金と資材不足であって人員不足ではない。工事現場で人は溢れているのに建設資材は適時に供給されておらず、ぶらぶらしている人がほとんど」

と話す。
また、消息筋は

「北朝鮮は学生たちを動員しておきながら食事も提供していない」

と語った。その代わり

「“建設が終わったら朝鮮労働党に入党させて青年栄誉賞を授与する”とし、砂・セメント・ガソリンといった建設資材の寄付を強要している」

という。
北朝鮮では「大学生を工事現場に送り込んだのは、中東の民主化運動と関係がある」という噂も飛び交っている。
中東の民主化運動が活発になっているというニュースを聞いた大学生が、反体制活動を起こす可能性を事前に断ち切るため休校令を下したという見方だ。



※この記事については
【みんな生きている】
平壌市住宅建設編
(6月29日掲載)
も合わせてご覧下さい。

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