医学博士・伊良部一郎・・・

奥田英朗著「空中ブランコ」を読んで、「イン・ザ・プール」を読んでいる。

数年前、「空中ブランコ」が単行本で、書店に積まれていて、ポップカードから購入しようと思ったが、本のデザインが異様で、購入を躊躇した記憶がある。

今回、書評を読んで、興味を持ち、先日、嫁さんに文庫本を買ってきてもらった。

主人公がトンデモない精神科医の伊良部一郎で、それぞれの患者と織り成す物語の短編集です。

伊良部医師とマユミ看護士のキャラが面白いですね～

失敗を相手のせいにする空中ブランコのサーカス団員、尖端恐怖症のヤーさん、「義父のズラ」「ホットコーナー」・・・強迫神経症患者が多いようですが、それぞれの患者とおりなすハチャメチャなやりとりが面白い・・・

こんな治療？があるはずはないのに・・・結局、癒されている・・・

精神病って、環境やら外的要因からのストレスで罹ってしまうことが多いと思います。

抑圧された精神がはけ口を求めたり、恐怖に陥ったり・・・なんとかしようと思っても、一人では、泥沼化していく・・・

トンデモないキャラで、同じ目線で考えたり、行動したり・・・けっして、患者よりも高飛車になれない、患者に優越感を与える気持ち悪い体形とそのキャラ・・・

最後は、患者の心を開放している・・・

物語の特異性、面白さ、そして、なんとなく癒される・・・そんな小説です・・・

今のシンガの天気は、