MOTの世界最大の国際会議PICMET05で興味深かった招待講演の1つにMITのEric Von Hippel教授の「Democratizing innovation(民主的なイノベーション)」がある.
従来のイノベーションは製造業主導のものが主であったが,ネットコミュニティの発達により,今後はユーザ主導のイノベーションが増えてくるだろうとの分析結果を示したもの.
Apacheプロジェクトなどのオープンソース開発やレゴのマインドストームはその典型であるが,他の分野においても,プリント基板CAD,図書館情報検索システム,アウトドア製品,外科医による医療機器のイノベーションなど,民主的なイノベーションが存在することを具体的に示している.
製品開発段階でネット等を通じてユーザの意見を取り入れようという発想は昔からあったが,あくまでも製造業主導であった.今後,ユーザが主で製造業が従になるようなイノベーションの比率が無視できないレベルに高まってくるとすれば,Von Hippel教授の提言はインパクトを持つことになる.(私は,その可能性は十分あると思うが,ここでの例はイノベーションと呼ぶには弱いなと感じた)
さて,そのような場合に製造業の戦略が課題になるが,Von Hippel教授によれば,(1)リードユーザの発掘,(2)ユーザがイノベーションを作れる開発キットの提供,が重要であると指摘している.
なお,Von Hippel教授の本は「Democratizing innovation」は出版されているが,Von Hippel教授曰く「絶対買うな.なぜならばWebで無料ダウンロードできる」とのことであった.
従来のイノベーションは製造業主導のものが主であったが,ネットコミュニティの発達により,今後はユーザ主導のイノベーションが増えてくるだろうとの分析結果を示したもの.
Apacheプロジェクトなどのオープンソース開発やレゴのマインドストームはその典型であるが,他の分野においても,プリント基板CAD,図書館情報検索システム,アウトドア製品,外科医による医療機器のイノベーションなど,民主的なイノベーションが存在することを具体的に示している.
製品開発段階でネット等を通じてユーザの意見を取り入れようという発想は昔からあったが,あくまでも製造業主導であった.今後,ユーザが主で製造業が従になるようなイノベーションの比率が無視できないレベルに高まってくるとすれば,Von Hippel教授の提言はインパクトを持つことになる.(私は,その可能性は十分あると思うが,ここでの例はイノベーションと呼ぶには弱いなと感じた)
さて,そのような場合に製造業の戦略が課題になるが,Von Hippel教授によれば,(1)リードユーザの発掘,(2)ユーザがイノベーションを作れる開発キットの提供,が重要であると指摘している.
なお,Von Hippel教授の本は「Democratizing innovation」は出版されているが,Von Hippel教授曰く「絶対買うな.なぜならばWebで無料ダウンロードできる」とのことであった.