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社会人大学院で学ぶ技術経営

社会人大学院で技術経営を学びながら日々の気づきを書きとめてみます.

マネジメントを発明した男の死:社会科学における発明をもっと認知しよう

2005年11月13日 | 技術経営
マネジメントを発明した男,ピーター・ドラッカー氏が11日朝老衰のため死去した.

評伝「マネジメントを発明した男 ドラッカー」によれば,発明した日は1954年11月6日またはその前後らしい(164ページ).

社会科学にける「発明」とは,まったく新しい現象を発見することではなく,既にあった現象に対して,新しい視点から整理し知識体系として確立することである.マネジメントも,人間によって暗黙的に行われていたが,ドラッカーはそれを「学べば真似できる」ものに変えたのである.

現代社会においては,自然科学における「発明」に加えて,社会科学の「発明」に対するニーズが高まっている.すなわち,現代社会や企業のかかえる課題の多くは,人間系を含むシステムにおける課題であり,それを解決するための概念や知識体系や方法論が求められている.また,それが今後のイノベーションの主流になってくるだろう.

企業研究所においても,自然科学の発明だけでなく,社会科学における発明の存在をもっと認知すべきである.


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (今泉)
2006-02-01 14:33:07
>ドラッカーはそれを「学べば真似できる」ものに変えた

まったくもって強靭な知の力ですね。それは別として、ドラッカーの著作を読んで体感できる”空間”は、ひどくゆったりしていて気持ちがいいもののように感じます。あれはなぜなんだろうと不思議に思います。
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