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社会人大学院で学ぶ技術経営

社会人大学院で技術経営を学びながら日々の気づきを書きとめてみます.

サービスサイエンスの効能

2009年01月18日 | サービスサイエンス
科学技術と経済の会の機関誌「技術と経済」2008年12月号に「フラット化する世界とサービス・イノベーション」(丸山力 著)という記事が掲載されている。

ここでは、「サービスサイエンス」を知識社会/サービス社会(=フラット化する世界)に向けて組織を変革する道具として位置づけている。具体的には、サービスサイエンスの効能として、以下の3点を挙げている。
(1)成功の理屈を抽出し展開できる。
(2)社会・組織を可視化し変革できる。
(3)サービス行動を分解・分析し、最適解を定式化し展開できる。

「サービスサイエンス」を還元論的にサービスの課題を解決する科学(サイエンス)と捉えるのではなく、組織や社会を変革するためのトリガー(宗教?)として捉える点が興味深い。還元論的なサイエンスを信奉する人にとっては、「サービスサイエンス」は科学ではないという話になるが、結果として知識社会/サービス社会に向けた変革に貢献するとすれば歴史的意義はあるということだろう。

経済産業省サービス工学分野の技術ロードマップ

2009年01月18日 | サービスサイエンス
経済産業省/NEDOは、各分野の技術ロードマップを毎年作成・更新し、Webで公開している。2008年版には、サービス工学分野の技術ロードマップが掲載された。

技術戦略マップ2008(METI/経済産業省)

技術ロードマップと言っても、具体的な時間は記載されておらず、「導入」「普及」「発展」の3つのフェーズに対して、観測技術、分析技術、設計技術、適用技術の方向性が示されている。

「観測-分析-設計-適用サイクル」は「モノビス知識処理モデル」と比較すると興味深い。