三品和弘著「経営戦略を問いなおす」では,「経営戦略がアナリシスの発想と相容れないのは,その真髄がシンセシス(統合)にあるからです(61ページ)」と述べている.
ここでアナリシスとはSWOT分析やPPMマトリックスを使った分析を示している.一般的には,経営コンサルタントがこれらの道具を使って行っている(MBA的な)アナリシスこそが経営戦略の本質であるというイメージがあるが,本書では経営戦略は(シンセシスをできる1人の)人に宿ると言い切っている.
筆者は,MBAのアプローチを「現在あるものを分析(アナリシス)して悪いところを切り捨て価値のある部分だけを残す」,MOTのアプローチを「ゼロから価値を生み出すものを作り出す(シンセシス,イノベーションもその1つ)」と捉えているが,三品先生が定義するように「戦略とは,新たな市場取引を創造し,それによって人々の幸福を増進させるもの(18ページ)」とすれば,経営戦略を問い直すとそこにMOTのあるべき姿も見えてくるように思う.
ここでアナリシスとはSWOT分析やPPMマトリックスを使った分析を示している.一般的には,経営コンサルタントがこれらの道具を使って行っている(MBA的な)アナリシスこそが経営戦略の本質であるというイメージがあるが,本書では経営戦略は(シンセシスをできる1人の)人に宿ると言い切っている.
筆者は,MBAのアプローチを「現在あるものを分析(アナリシス)して悪いところを切り捨て価値のある部分だけを残す」,MOTのアプローチを「ゼロから価値を生み出すものを作り出す(シンセシス,イノベーションもその1つ)」と捉えているが,三品先生が定義するように「戦略とは,新たな市場取引を創造し,それによって人々の幸福を増進させるもの(18ページ)」とすれば,経営戦略を問い直すとそこにMOTのあるべき姿も見えてくるように思う.