寂 寥
夕刻,高校同期のS・M君から電話があり。やはり同期のN・A君の訃報を聞いた。
N君は,希楽会の幹事役で,集まりを企画し,仕切ってくれた。
この希楽会というのは,音楽部同期生の集まりであるが,わたしは15年くらい前にパーカッションで参加することを誘われて,仲間に入れてもらった。
最盛時は十数名が集まって,合唱や食事を楽しんだ。
松本での会合は,浅間温泉の小柳旅館で,ここの娘さんが松本蟻ケ崎高校の出身ながら希楽会の仲間になってくれて,その伝手で旅館のワンフロア―を貸し切りにしてもらい,キーボードを持ち込んで,泊まり込みで歌唱を楽しんだ。
東京での集まりには,お茶の水にある聖橋亭を利用した。ここのオーナーの奥さんがやはり松本蟻ケ崎高校の出身で,メンバーの一人の知人だったので,わがままを聞いてもらえた。完全予約制のフランスレストランで,ピアノを置いてあるフロアがあり,食事の時のワインで上機嫌になりながら合唱した。
東京芸大彫刻科の出身ながら音楽に堪能なF君が指導してくれた。このF君も故人である。ピアノ伴奏は,信州大学音楽科出身のM・M子さんで,わたしが調子をはずしていると,そっと注意してくれた。
高校同期会(七四会)では,校歌や寮歌のリード役を希楽会が務めた。
しかし,コロナ禍のせいもあって集まりが途絶え,いつの間にか希楽会に出席できる人数も数名になってしまった。
いつか再会をと思っていたが,N君が欠けてしまっては,どうなることか。
闊達で美男子の彼に最後にあったのは,3年前のN響第九の演奏会の時だったか。ちょっとすましたあの笑顔にもう接することができないとは残念である。寂しい。
心からご冥福をお祈りする。
STOP WAR!