水上温泉補遺
わたしが初めて水上温泉へ行ったのは,大学院の学生の時だった。
留学生の団体両行に,「学友」としてついて行ったのだ。温泉でスキーを楽しむのが目的だった。
旅館に着き,風呂に入る段になって,留学生は全員もじもじして服を脱ごうとしない。日本の風呂は下着や水着を着けて入るものではないと,励ましたりすかしたりしながら,率先して裸になり風呂場に入った。
待つことしばし,やがておずおずと留学生たちが入ってきた。入る前に体を洗うことと範を示し,一緒に風呂に入った。一旦裸になって緊張が解けたのか,留学生諸君は大はしゃぎで騒ぎ出した。
風呂から出て30分もしたら,また入浴したいので一緒に行こうと,留学生の一人が誘いに来た。とにかく風呂が気に入ったらしい。君たちだけでどうぞと同行を断った。
しばらくすると,宿の方が大変だから来てくれという。風呂場について行ってみると,留学生の一人がひっくり返って泡を吹いている,長い間湯につかり過ぎて湯気にあたったらしい,冷たい手ぬぐいでおでこを冷やし,バスタオルを振って風を送り,なんとか事なきを得た。
水上温泉で,そのことを思い出していた。
イロハモミジ
タクシーの運転手さんが,葉っぱの先端を「いろはにほへと」と数えて,「イロハモミジ」と教えてくれたが,写真に撮ってみると,「いろはにほへ」までしか数えられない???
STOP WAR!