はかせ社労士 ぼちぼちお仕事中!

社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

その23~お給料のお約束

2009-08-14 | ものしり働きかた
 お仕事が見つかり、まちにまったお給料日。
そう、お給料って毎日もらえるとは限りません。では、いつもらう?
 雇い人は ①月1回以上 ②一定期間 で払うことにホウリツではなってます。

 じゃあ、待ってるあいだはタダ働き?いえいえ、そんなことありません。
必要なときには働いたぶんをそのつど払ってもらえます(非常時払)。
ということは、すでに働いた分はマルマル僕のものですからピンハネ厳禁!
 雇い人は ③直接 ④全額 払わなければなりません。

 逆に働いていない分を借金のカタとして、無理やり働かせるのは×
だってまだお給料がないんですから(前借金・強制労働の禁止)。

 やっともらったお給料。
ところが帰ってきてフタを開けたら
仕事で作ってたり売ってたりしたモノだとガッカリですよね。
オウチでも売らなきゃいけないの?
 お給料は ⑤「通貨」 で払わなければなりません。
(以上、丸数字は「賃金支払5原則」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その22~ハジメがカンジン

2009-08-12 | ものしり働きかた
 「働かざるもの食うべからず」とはいっても、
安心して働くことができればこそ、これ仕事探しの重要なポイント!
でも「食う」ためのお給料は「雇い人」からもらうわけだし、
兵糧(ひょうろう)ぜめもいやだから、強くいえないよなあ…。

 そんなカ細いボクを守ってくれるのもホウリツ。
「雇い人」は雇うときに「食う」ことのできる条件を示さなければなりません。
もしゴマカシてもホウリツをクリアしていなければ、
ホウリツに書かれている条件に自動的に引き上げ
部分無効・自動引き上げ
これって「勤め人」にとってオトク?

 その条件ってどんなもの?
はたらく期間場所とお仕事の内容、はたらき始めと仕事終わり時刻
これがわからないと、会社に行くことができませんもんね。
それからお給料の決め方と支払われる期日。
これがなかったら働く意味がありません。
それから辞め方
労働条件の絶対的明示事項書式のひな形

 これらの条件、はたらき始めるときに決めます。
〝先だし〟も〝後だし〟も争いのもと!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その21~お守り

2009-08-10 | ものしり働きかた
 とはいえ、雇用保険にも「適用除外」があります。
たとえばアルバイト。毎日働くわけじゃないし、働く時間も短いし。

 それでも急に「来なくていいよ」といわれたら、だれでもアタフタしますよね。
たとえ「適用除外」でも働いてきたことにはかわりナシ。
働いたぶんのお給料はキッチリもらえます(労働基準法)。

 もし雇い人がいなくなってもクニはちゃんとまもってくれます。
雇用保険ではなく「労災保険法」の仕組みをつかって、
払われていないお給料を雇い人にかわってクニが払ってくれるのです。
未払賃金立替払制度

 この労災保険は、よほどのことがないかぎり、どの勤め人もはいってます
働いてるときにケガをして守ってもらえないんじゃ、だれも安心して働けないですからね。

 「勤め人」とひと言でいっても、
ホウリツによって守ってもらえるヒトもいれば、守ってもらえないヒトもいるんですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その20~トコトン

2009-08-07 | ものしり働きかた
 勤め人のイザというときのキホン以外までカバーできるのは、
それだけキホンがしっかりしている証拠。
そのキホンにもイロイロな配慮がなされています。

 基本手当はお仕事をやめたヒトが、次をみつけるまでの生活保障。
「やめてやる!」というヒトはある程度のカクゴ(?)がありますが、
もし「やめてくれ!」と雇い人に急にいわれたり、雇い人が急にいなくなったらどうします?

 やめるつもりがなくても、当面の生活のために基本手当がもらえることも。
特定受給資格者・特定理由資格者

 でも急にやめさせられてココロの準備が…。
そんなヒトのために、年齢や働いた年数によって基本手当をもらう期間がのびることも
運よく仕事がみつかっても、その時にはすでに貯金も底…。
そんなヒトのために、あたらしいお仕事につくための「支度金」がもらえることも(就職促進給付)。

 雇用保険は働く人をトコトン応援します!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その18~オトコでもオンナでも

2009-08-03 | ものしり働きかた
 雇用保険の基本でないものからまずは「育児休業給付」をご紹介。
子どもを産むのはオンナのヒトの特権、でも育てることはオトコでもできます。
なので、この給付に性別は関係ナシ
ちなみに「育児(介護)休業法」も同じような考え方。
でも現実に取ったことのあるオトコのヒトは、全体の1%程度…。

 育児休業中の賃金
(休業なので雇い人は給料を払う必要がない=「ノーワーク・ノーペイ」)
ダウン分の一部を補うもののほか(育児休業基本給付金)、
職場に戻ってしばらくしてから、これまでの期間のダウン分を補うものも。
(育児休業職場復帰給付金)

 よく似た「介護休業給付」(介護を受ける範囲に決まりアリ:対象家族)では休業中のみ。
いずれも育児(介護)休業をとった勤め人がもらいますが、雇い人にとってもオトクなはず。

 給料が減ったなあ~、と勤め人にあまり感じさせないで戻ってきてもらえるんですから。
勤め人はもちろん、雇い人も大いに活用してもらいたいですね!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その17~失業のキホン

2009-07-30 | ものしり働きかた
 前の職場に辞表をたたきつけた(?)スズキ、
今回はすぐに次の職場が見つかりましたが、
前の前の職場をやめたときは、1年以上無職のまま。
そのときは幸い雇用保険に加入できていたので、
職安(ハローワーク)へいって〝失業〟手当をもらいました。

 ちなみに前の職場の最初の契約時は、
契約期間が1年未満だったので(現在は6ヶ月未満)あえなく「適用除外」…。
この〝失業〟手当、10年ぐらい前までは羽振りがよくて、
手当がもらえる日数も今より長かったようです。

 それから、失業してなくてももらえる制度が加わりました。えっ、どういうこと?
習いごとをするとキャッシュバックがある「教育訓練給付」といわれるもの、
聞いたことありませんか?
ほかに育児休業するヒト育児休業給付)や、
60歳をこえても働くヒトを応援する給付(高年齢雇用継続給付)が加わりました。
それでも失業したヒトを助けることが、雇用保険の基本なので、
〝失業〟手当のことを、基本手当とよぶようになったんです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その11~オワッた?

2009-07-09 | ものしり働きかた
 いまのワタクシは、会社にとってはオワッたヒトなわけですが、
自分自身はオワッたわけではありません(笑)
それにどこの集まりに入ることもなく暮らしている方々は
この世の中におおぜいいらっしゃるわけで、
そういった方々は、ご自身で個人向けの社会保障のいろいろな手続きをしている
(あるいは引き継いでいる)ことになります。
ワタクシなど、辞めるときになって初めてその多さに気がつくわけですから、
ふだんからのご苦労が想像できます。

 会社にとってもオワッてしまっているわけでもないのに、
入りたくても入れない、そんな社会保障はケッコウあります。
適用除外」といわれるものです。
それ以前に年齢でアウト!なんてのも。

 そんなことなら、こっちからオコトワリだい!
でも、いざ自前でどうぞ、っていわれても、ヒトリ身だと頼れるヒトは身近にいないし・・・。
(♪開いてま~す!あなたの社労士!!♪)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その8~ヒトリ身

2009-06-25 | ものしり働きかた
 ヒトリ身で、若くて元気でヤンチャだったりすると(?)たびたび助けてもらうのもハズカシイ、
だから保険料を払いつづける(しかも有無をいわせず天引き!)のはなんだかモッタイナイ気がしてきます。
年金なんて考えたら、ず~っと先の話しですし・・・。

 でも今すぐ助けてもらえる仕組みはたくさんあります。
健康保険はその代表。医者にかかっても「問題なし!」となった場合、
それでも保険はちゃんと利きますよね。
歳をとっていなくてもカラダに不自由がある場合、すぐに年金が出ることも(しかも満額!)。

 ケンポウによると、クニは「社会保障」の「向上及び増進に努めなければならない」ワケで、
ヒトリ身だろうが若かろうが老いぼれていようが、同じようにやってもらわなければ困りもの。
そうそう、失業したときにも職安(ハローワーク)で「手当」、もらいましたよ。

 ところでこれまでの話し、勤め人で“なくなったら”どうなるのでしょう?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その7~人生イロイロ

2009-06-18 | ものしり働きかた
 ところで、自分のお給料からの持ち出し=払っている保険料となるわけですが、
そうならないヒトも世の中にはたくさんいます。

 ボクは幸か不幸か30歳台半ばにしていまだヒトリ身ですが、もしいっしょに暮らしているヒト
(トウチャンやカアチャン、コドモだけでなく、たべさせてもらっているヒトでもOKな場合もあります)
がいれば、ヒトリでみんなの分を払ってることになることもあります。
かかえるヒトが増えたからといって、持ち出しが増えることはめったにありません
(雇い人の持ち出しについてもほぼ同じです)。

 保険料を払ったからには、いざというときそれを元手に助けてもらえなければ意味ありません。
ヒトリ身の働く人はもちろんですが、いっしょに暮らしているヒトがいる場合には、
その人数によってヒトリ分に上積みして助けてくれる場合もあります。
ということは、ヒトリ身はソンなのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その6~保険料

2009-06-11 | ものしり働きかた
 税金の場合、働く働かないにかかわらず、もらったお金に対して何%分かをクニに払う、
ってことはよく知られています。
ところが、働くことにかかわる保険料の場合はそれだけではないんです。
勤め人だけでなく、雇い人もそれとほぼ同じぐらいを払わなければならない仕組みなんです。

 コクミンは勤労の「権利」を雇い人にあずけて勤め人になり、働く「義務を負ふ」。
勤め人はクロウも多いですから、そのぶん雇い人にもクロウを背負ってしてもらいましょう、
といったところでしょうか。

 勤め人がまったく払わない保険料もあります「労災保険」です。
仕事中にケガや病気になったとき、お金の困りごとは、この労災保険が面倒をみてくれます。
仕事中、雇い人は勤め人にクロウを掛けっぱなしなわけですから、
仕事がもとのケガや病気は補償しましょう。
雇い人が全部払っているので、知らないのも無理ありませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする