はかせ社労士 ぼちぼちお仕事中!

社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

下がっても下がっても(国民年金支給額/保険料)

2011-01-18 | よもやまばなし社会保険
 年明け早々の寒波襲来、全国的に気温はグングン下がって います。
二重窓の存在など考えずに住まいを決めた、
今年で新潟3年目になるスズキは、今さらながら部屋の寒さに閉口気味。

来年度年金支給 5年ぶり減額へ
(東京朝日(新潟)2010年12月15日7面)

 基礎年金の金額、今から5年前(2006年)に引き下げ
その間、物価は上がっていたのですが苦しい財政、
金額は上がることなく据え置き(物価スライド特例措置)。
しかし昨年、5年前以上に物価が大き下がったため、
年金額も引き下げられることに。

 さらに下がり続けると、物価だけではなく年金を払うヒトの数や
長生きの具合も加わって年金額が決まる「マクロ経済スライド
が近い将来発動されるかもしれません。

1.2兆円国庫返納に合意 鉄建機構分、基礎年金財源に
(東京朝日(新潟)2010年12月22日7面)

 それでも増え続ける支払額。
今はホウリツでその2分の1は税金で払う、
としているため、クニは財源探しに躍起。

 来年度分はかつての国鉄の虎の子でなんとか凌ぐようですが、再来年度は?
せっかくのの子も次の年にはになって飛び跳ねていってしまいます。

国民年金で初 保険料値下げ 11年度、デフレで80円
(東京朝日(新潟)2011年1月13日7面)

 こちらはもらう方ではなく、はらう方。
保険料の金額は2006年から17年まで毎年原則280円ずつ引き上げ
ただその額もその時々の物価やお給料の増減(名目賃金変動率
によって変わることになっているため、
予定していた額を大きく下回ることに。
支払額が下がることは良いことのようですが、
前の2つの記事を読んだ後だと気分はフクザツ。

 目の前の上がった下がったで一喜一憂することなく、
二重窓のようにミンナで守るガッチリとした年金制度で暖かい春を目指して…。 
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真っ白な土地を歩む(基金訓練/基本手当)

2011-01-09 | よもやまばなし働き方
 日本海側ですごす2度目の冬。
昨年の新潟は26年ぶりの豪雪だったそうですが、ボクにとってはお初。
新潟の冬といえば大雪、とすっかりアタマに刷りこまれてしまいました。

求職者支援 恒久化へ 
 職業訓練中に生活費10万円 年14万人就職見込む

(東京朝日(新潟)2010年12月18日6面)

 曇りか雪ばかりの毎日、
太平洋側のような冬晴れの空を全く見られないのはクツウですが、
真っ白い世界が意外と明るいのは、わずかながらココロの支えです。
雇用保険からこぼれ落ちてしまっているヒトが
一気に真っ暗ドン底へ突き落とされないよう、
お仕事の勉強の機会や当面の生活費を保障する、
基金訓練という仕組みを続けていこう、というのがこの記事。

 でも、保険料を払ってないのに雇用保険みたいなことができるなんて!
とご不満のヒトもいるかも。
(参考:金成垣「日本と韓国における失業・貧困対策-二重体制の歴史的・構造的特徴-」
『週刊社会保障』No.2611 58-63頁)


失業手当 引き上げへ 来年度、5年ぶり
(東京朝日(新潟)2010年12月23日7面)

雇用保険が使えるヒトにとっても、安い手当でお先真っ暗は避けたいところ。
ふたたびお仕事ができる喜びが失われないよう
一条の光となる基本手当(失業手当)が充実することはまさに救い。

 真っ白なウサギのごとく、本年が飛躍の年になることを!
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