丁度季節的には今頃だったから、姪っ子はお誕生前の乳児の頃だな。10ヶ月位だったか。
既に暑い時期だったから、パンツ一丁の姿だったかと記憶している。
午後のおやつの時間だったらしく、姪っ子は煎餅を食していた。
両親に囲まれ、両手に煎餅を握り締め、とっても嬉しそうにニコニコ微笑んでいる。ちっちぇえ子は判り易くっていいなぁ。
喰っている煎餅は『あかちゃんせんべい』とか言う商品名で、乳児でも食べられる様に普通の塩煎餅よりもさっくりとした歯触りに仕上がっており、味も塩分控えめ。
大人が喰って喰えない事も無いが、乳幼児向けの食品なので味が薄過ぎるし、歯応えが弱過ぎる。歯が悪いくて塩分の摂取を控える様に言われているお年寄りには善いかも知れないが。
美味しそうに嬉しそうに『あかちゃんせんべい』を食す姪っ子。まぁ、乳児だし、全ての歯が生え揃っている訳で無し、食べると言っても表面を舐めながら唾液で充分にふやけた所を前歯で少しずつ食していた。
あぁ、乳児はそうやって煎餅を食べるんだぁ、と思いながら観察していると、突然に姪っ子が目の前に、すてててて、と歩み寄って来て、『はいっ!』と言いながら右手に持っていた食べ掛けの煎餅を差し出して来た。
唾液を充分に含んでいて、見るからに美味しく無さそうなと言うか、不味そうな食べ掛けの煎餅。拒否したかったが、乳児の折角の好意を踏み躙るのも、ちょっと心苦しい。保護者の一員として、真っ直ぐに素直に育って欲しかったので、『有難うね』と言いながら、有難くその行為を受ける事にした。
案の定、思った通り唾液で湿って味が抜けている部分は非常に不味かった。手で持っていた部分は、しっかりと味も付いており、それ也の歯答えも有った。
受け取った煎餅を食しているおいらを見て満足そうな表情の姪っ子。そのまま母親の所へ戻ると、空いている右手に煎餅を握らせて貰って、新たな煎餅を食し始める。
ちょっとの間を置いてから、再び近く迄駆け寄って来ると、やはり『はいっ!』と言いながら、今度は左手の方の食べ掛けの煎餅を差し出す。
『うわぁ』と思ったが、今度も有りがたく頂戴した。
再び母親の元に戻り、今度は空いた左手に追加で煎餅を貰い、こちらに向き直る。
はいはい、Maiちゃん両手におせんべ握り締めて嬉しいねぇ。
又もや、近く迄駆け寄ると、三度『はいっ!』と言いながら右手の食べ掛けの煎餅を差し出す姪っ子。
『にぃちゃんは、そっちの方がいいな』と、手を付けていない左手側の煎餅を欲しがって見せたが、ガン無視して『はいっ!』と更に右手の喰い掛けの煎餅を差し出す姪っ子。
えぇえぇ、諦めて不っ味い煎餅を無理矢理喰いましたよ。
その時は知らなかったんだけれど、乳児が食べ掛けの食い物を進めて呉れる場合は、食べる真似をするだけで、充分満足してくれるらしいね。
あん時にそれを知っていたらなぁ。
まぁ、姪っ子の満足そうに微笑む姿を見れただけで良しとするか。
既に暑い時期だったから、パンツ一丁の姿だったかと記憶している。
午後のおやつの時間だったらしく、姪っ子は煎餅を食していた。
両親に囲まれ、両手に煎餅を握り締め、とっても嬉しそうにニコニコ微笑んでいる。ちっちぇえ子は判り易くっていいなぁ。
喰っている煎餅は『あかちゃんせんべい』とか言う商品名で、乳児でも食べられる様に普通の塩煎餅よりもさっくりとした歯触りに仕上がっており、味も塩分控えめ。
大人が喰って喰えない事も無いが、乳幼児向けの食品なので味が薄過ぎるし、歯応えが弱過ぎる。歯が悪いくて塩分の摂取を控える様に言われているお年寄りには善いかも知れないが。
美味しそうに嬉しそうに『あかちゃんせんべい』を食す姪っ子。まぁ、乳児だし、全ての歯が生え揃っている訳で無し、食べると言っても表面を舐めながら唾液で充分にふやけた所を前歯で少しずつ食していた。
あぁ、乳児はそうやって煎餅を食べるんだぁ、と思いながら観察していると、突然に姪っ子が目の前に、すてててて、と歩み寄って来て、『はいっ!』と言いながら右手に持っていた食べ掛けの煎餅を差し出して来た。
唾液を充分に含んでいて、見るからに美味しく無さそうなと言うか、不味そうな食べ掛けの煎餅。拒否したかったが、乳児の折角の好意を踏み躙るのも、ちょっと心苦しい。保護者の一員として、真っ直ぐに素直に育って欲しかったので、『有難うね』と言いながら、有難くその行為を受ける事にした。
案の定、思った通り唾液で湿って味が抜けている部分は非常に不味かった。手で持っていた部分は、しっかりと味も付いており、それ也の歯答えも有った。
受け取った煎餅を食しているおいらを見て満足そうな表情の姪っ子。そのまま母親の所へ戻ると、空いている右手に煎餅を握らせて貰って、新たな煎餅を食し始める。
ちょっとの間を置いてから、再び近く迄駆け寄って来ると、やはり『はいっ!』と言いながら、今度は左手の方の食べ掛けの煎餅を差し出す。
『うわぁ』と思ったが、今度も有りがたく頂戴した。
再び母親の元に戻り、今度は空いた左手に追加で煎餅を貰い、こちらに向き直る。
はいはい、Maiちゃん両手におせんべ握り締めて嬉しいねぇ。
又もや、近く迄駆け寄ると、三度『はいっ!』と言いながら右手の食べ掛けの煎餅を差し出す姪っ子。
『にぃちゃんは、そっちの方がいいな』と、手を付けていない左手側の煎餅を欲しがって見せたが、ガン無視して『はいっ!』と更に右手の喰い掛けの煎餅を差し出す姪っ子。
えぇえぇ、諦めて不っ味い煎餅を無理矢理喰いましたよ。
その時は知らなかったんだけれど、乳児が食べ掛けの食い物を進めて呉れる場合は、食べる真似をするだけで、充分満足してくれるらしいね。
あん時にそれを知っていたらなぁ。
まぁ、姪っ子の満足そうに微笑む姿を見れただけで良しとするか。