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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



4月1日から、ワールドカップのスポンサーであるバドワイザービールの消費者プレゼントキャンペーンが始まっている。賞品は、日本対ブラジル戦観戦ツアーと2006FIFAワールドカップグッズだ。

その広告が、4月4日(火)発売の週刊サッカーマガジンの裏表紙に出ているのだが、ちょっと気になることがあった。隅についているワールドカップのマークが、2006年ドイツ大会のものではないのだ。写真のように、バドワイザーのロゴとセットになっているのは、2002年日韓大会のマークである。この丸いマークは、2006年ドイツ大会のマークのなかにも使われているのだが、バドワイザーが、今、こういうかたちでマークをデザインするのはちょっと異様だ。うがった見方かもしれないが、2006年大会のマークを拒絶しているとしか思えない。

たしかに、2006年大会は、オフィシャルビールのバドワイザーにとってあまりおもしろくない事態になっている。本来なら、会場内では、オフィシャルビールしか販売できないはずなのだが、ドイツの組織委員会がドイツ国内の慣習を理由に、地ビールの販売をおこなおうとしているのだ。

1998年のフランス大会では、フランスの国内の法律によって、スタジアム内の看板広告を禁止され、その権利をカシオに売却した。2002年大会ではことなきをえたが、ビールの本場で、スポンサーの権利を剥奪されようとしている恨みは相当大きいはずだ。

サッカーマガジンの裏表紙の広告にまで、世界最大のイベントにまつわる思惑や駆け引きは、表れているのである。

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