ジェフ千葉対横浜F・マリノス@フクダ電子アリーナ(2005/10/16)
ジェフの新本拠地「フクダ電子アリーナ(以下、フクアリ)」のオープニングマッチに行った。自宅から約2時間で最寄のJR蘇我駅へ。そこから徒歩で約10分。ややさびれた工場群のなかに新しいスタジアムはあった。
2500円のコーナーB自由席の上段に席を構えた。そこから臨む視界は日本でもトップクラスである。収容人数は2万人程度と、コンパクトでピッチ全体が見やすい。観客席の傾斜も理想的だ。展開の速いジェフのサッカーを、まるでゲーム盤で見るように楽しめるスタジアムだ。
しかし、スタジアムの評価基準は試合の視界の良さだけではない。ぼくはというと、個人的に「3つのAとS」という基準を持っている。それは、アクセス、アメニティ(快適性)、アトモスフィア(雰囲気)、サイトライン(視界=試合の見易さ)、シンボリシティ(象徴性)、セーフティ(安全性)である。
今日のフクアリはどうだったか。
アクセス。JR蘇我駅から1本道で徒歩約10分。行きは問題なかったが、帰りはひどい混雑だった。鉄道の駅を増やすのは無理だろうが、バスを使ったり、近郊からは自転車での来場を促して、この1本道の混雑緩和に努める必要があるだろう。
アメニティ。今回自分の席に座っている分には、とても快適だった。しかし、せかっく造った屋根が中途半端だった。もう少し、内と外に張り出してくれていたらよかったのに。スタンドの前列やスタンド裏のコンコースの外側の方は雨にぬれてしまうのだ。また、トイレの数も少ないように感じた。
アトモスフィア。スタジアムの雰囲気は、これからサポーターを中心につくっていくべきもの。がんばって欲しい。
サイトライン。視界は最高で、文句なし。
シンボリシティ。スタジアムは街の象徴であるとう考え方だ。周辺の再開発とともに今後の課題である。
セーフティ。安全性については問題なさそうだったが……。試合終了後、席を立ってから、狭く、数少ないゲートをくぐってスタジアムの外にでるまで15分ほどかかった。17000人の観客がコンコースにたまってしまって、身動きできない状態は必ずしも安全とはいえないだろう。
ちょっと厳しい評価かもしれないが、絶対に言えることは、日本で最もサッカーの見やすいスタジアムであるということ。だからこそ、サッカーファンが「またフクアリにサッカーを見に行きたい」と思えるように、周辺の環境を整えるなり、改善をして欲しい。
次は、11月12日のジェフ対ジュビロ戦を見に行く予定。それまでに、今日の課題が少しでも解決できていることを期待する。
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