日本オープンゴルフ選手権競技
(2006/10/14 川越・霞ヶ関カンツリー倶楽部)
ご近所で開催されている日本オープンゴルフ選手権の3日目を見に行った。会場は、名門コースとして名高い「霞ヶ関カンツリー倶楽部」の西コースである。雨の心配はなさそうだったので、自転車に乗って、約30分。
4、5年前の冬に、ここで、一度プレーをしたことがある。そのときは東コース18ホールと西コース9ホールの1.5ラウンドをこなした。その間、前後でも、お隣のコースでも、他のプレーヤーたちと出会うことはなかった。要するに、それほど客が少ない、普段はなかなかプレーできないコースなのである。
実を言うと、小学生のころには、ときどきコースの脇の破れたフェンスから中に入って、深い芝生のうえでサッカーをしたこともあった。当時は、コースに入るのにこんなに大変な場所だとは思わなかった。
今日、トーナメントを観戦に訪れた観客の目的の半分はプロのプレーを間近で見ることであり、もう半分はあこがれのコースに踏み入ることにあったはずだ。深々と柔らかな緑の芝生とコース全体で1万本近くある木々が醸し出す雰囲気は、まさに80年になろうとするコースの歴史がつくりだすものだ。
今夏、サッカーのW杯を見るために、ベルリンのスタジアムに行ったときのことを思い出した。改修を重ねてはいるが、1936年ベルリン五輪のために建設されたスタジアムである。歴史の重みを感じさせる雰囲気がどことなく似ているように思った。
曇天、無風で、暑くも、寒くもない。観客にとっても、プレーヤーにとっても絶好のコンディションだった。コースの距離も、18ホールで7068ヤードと、最近の長距離化傾向に逆行するように、短くなっている。しかし、首位でスタートした片山晋呉が伸び悩み、3日目終了時点で、4打差のなかに13人がひしめく混戦となった。
大会前の片山自身の優勝スコアの予想は、12、13アンダーだった。2日目までのペースが続けば、ズバリ的中というところだったが、そこまでのスコアには届きそうにない。目に見えない名門コースの厳しさが、プレーヤーの前に立ちはだかっているようだ。
明日、最終日、名門コースを攻略して、優勝賞金4000万円を手にするのは誰になるのだろうか。
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